7話>>887

Last-modified: 2009-07-13 (月) 11:50:11

887 名前:既にその名前は使われています :2009/06/26(金) 17:15:51 ID:JXM+F/7y
C猫の予感?に期待しつつ投下
リアル込みネタですが

 

登場人物
私:エル♂(リアル♀)
豚男:ヒュム♂(リアルーク、途中で豚猫にクラスチェンジ)
樽子:タル♀(リアル♀、私の妹)
エル男:エル♂(リアル♀腐女子)

 

豚男は当時私の母親の再婚相手だった
私のヴァナライフは、筆舌に尽くしがたい屑っぷりを発揮する豚男に大いに振り回される羽目に……

 

 

888 名前:887 :2009/06/26(金) 17:21:10 ID:JXM+F/7y
≫887の「リアルーク」は「リアルオーク」の間違いです

私と樽子が豚男に言われてFF11を始めたのは、正式サービス開始直後だったと思う
豚男はじつめいけいwのヒュム男を作り、私はエル♂を、樽子は樽♀をそれぞれ作った

最初のジョブを決めるとき、私は迷わず赤魔道士を選んだ
昔読んだ小説の影響で、「帯剣する魔術師」というニュアンスが大好な私
剣を装備できて白魔法と黒魔法を使いこなすという赤魔導士は、まさに理想だった

殺風景なグスタベルグでゴブと亀を殴り、ゆっくりと成長していく私と樽子(白)
やがてグスタではレベルが上がらなくなり、コンシュタットに足を運んだ
ゴブや亀に追いかけられ、でか羊に踏みつぶされながらも砂丘デビュー。サポジョブはレベル上げの野良PTで一緒に取って貰った

そしてこの頃から、豚男は家族でやっていた仕事を放棄するようになっていた

 

 

891 名前:887 :2009/06/26(金) 17:35:54 ID:JXM+F/7y
当時の赤魔道士といえば、劣化白魔、ボンクラ扱いのジョブだった
先に赤を上げたことを若干後悔しつつサポの白を上げることに
この頃、豚男が野良雑談LSを立ち上げた。メンバーは野良PTで知り合った人ばかりで、確か全員バス出身のヒュム男だった気がする。
気のいい人が多く、豚男の存在を無視すれば居心地が良かった

白をある程度上げた私は赤のレベル上げを再開し、遂にジュノへ
人の多さに戸惑いながら、数日掛けてチョコボ免許を取る。まだランクが5までだった時代、飛空挺は憧れの存在だった

その当時、私の仕事は早朝と夕方から深夜までで、ログインできる時間は主に昼間か深夜
まだPC版も海外版も発売されておらず、そのような時間帯でPTを組むのはなかなか難しかった
レベルの近い白魔道士のログインを三時間待ち続けたのは、今となってはいい思い出だ
一方、仕事を私に押しつけ暇さえあればログインしている豚男はガンガンとレベルがあがり、内藤で私のレベルをあっさり追い抜いていった

そんなある日、ワールド人数の調整のため、新規鯖への移転を無料で行うとアナウンスがあった

 

 

898 名前:既にその名前は使われています :2009/06/26(金) 17:46:49 ID:JXM+F/7y
まさかのオフ会に期待せざるを得ない…!

「移転手続きしておいたから」
私が仕事から戻ると、豚男がそう宣言してきた
私と樽子のアカウントは豚男が全部セッティングしたため、私がいない間に勝手に操作して手続きをしたのだろう
LSのメンバーは誰も移転はせず、私は誰がいるかもわからない新規鯖になど行きたくなかった
だが、豚男は全てが自分の思い通りにならなければ暴言を吐き、暴力も振るう。黙って従うしかない

豚男が移転する理由として上げていたのは、「改名したいから」だった
実名系を付けたのが恥ずかしいんだろうとずっと思っていたのだが、今になって思うと……
豚男は強欲アイテム厨で、加えて自分より装備がいい人間を強く妬むタイプだった。
他のPCとNMの取り合いをしていたことも多々あるし、
PT中によく「こいつは使えない、クソ」などとPTメンバーを裏tellでぼろくそにけなしていた
その頃の私は2chは名前しか知らず、ネ実はおろか鯖板の存在など知りもしなかったのだが、
もしかすると晒されていたのかもしれない

移転前夜、豚男以外のLSメンバーたちとお別れ会をした。
ジュノで記念撮影をし、別れを惜しむ私にメンバーたちが「レベル上がったら使ってね」と剣や盾を贈ってくれた
そのSSは今も保存してある

 

 

904 名前:887 :2009/06/26(金) 18:02:57 ID:JXM+F/7y
家庭事情は物凄く最悪で異常だったけど、最早FF関係なくなるので勘弁してくださいw

移転の前だったのか後だったのか忘れたが、PC版が発売され豚男は二垢使いになった
PTで長時間拘束されるのに疲れて辞めた樽子の白は、豚男のPLに使われるようになる

移転した先ではリンクシェルに入っていたかどうかの記憶がない
私は睡眠時間を削りながら深夜にPTを組み、なんとかエキストラジョブを習得した
海外版の発売で外人が流入し、ギルのインフレが始まったのはこの頃だったような気がする

何を思ったのか別サーバに新規キャラを作り、豚男は豚猫にクラスチェンジした
醜く肥え太ったオークのような中年がネカマプレイ。筆舌に尽くしがたい感情が私を襲う
豚猫はLSを立ち上げ、メンバー集めに勤しんでいたようだった。
それなりの人数が集まったようだが従者を獲得できたのかは定かではない

豚猫はあっという間にレベルを上げたようで、ランク5になり飛空挺パスを私に延々と自慢した
職人に作成してもらったという実装直後のオパーライン一式に身を固めた豚猫。お前、そのギルどっから出てきたよ?

私は野良シャウトに乗ってデルクフの塔を登り、ソロでカギを集めカザムパスを取得
かつてのLSメンバーが贈ってくれたホーリーソードも、ようやく装備できるようになった

 

 

907 名前:887 :2009/06/26(金) 18:17:14 ID:JXM+F/7y
残っていたメモによるとこのあともう一回鯖移転をしているようなのだが、
それがいつだったのかは覚えていない
ただ、その時に豚猫が同じワールドにやってきたのには心底うんざりした。
自慢tell【いりません】

ヴァナのインフレはますます進み、物価はどんどん跳ね上がっていった
まだ栽培もない頃。シーフを育てていない30代赤でできる素材狩りなどたいした額にはならず、
私は段々とゲームの中でまで必死で金を稼がなければならない状況に空しさを感じ始めていた

そんなあくる日、ボンクラと蔑まれていた赤に信じられない修正が入る
リフレシュ・ディスペル・ファランクス・コンバート実装その他諸々の超大型修正
喜びも束の間、スクロールの値段に私は大いに絶望した
正確な値段は覚えていないが、リフレシュとファランクスは競売で100万以上の値が付けられていた
当時、私が稼げたのは日に1万弱もいけばいいほう

私の心は折れた

 

 

911 名前:887 :2009/06/26(金) 18:32:54 ID:JXM+F/7y
すみません、調べたらNA参入の頃は既に栽培あったんですね
当時は栽培?なにそれこわい状態だったのでどのみちやってなかったのですが

ヴァナから逃げ出した私は、知り合いが多くやっていた別のネトゲに移住した
ソロでレベルが上げられる、そのへんのモンスターを倒しても金が手に入るということに私は驚喜した

新しいゲームに夢中になった私は、大好きだったヴァナへの情熱があっさりと冷めていった
豚猫が辞めた私を責め、「プレイしないならば使わないんだから寄越せ」と私の所持ギルほとんどを持って行ったが、
もはや怒る気にもならない
最初の鯖にいたLSメンバーたちはまだ同じ鯖でみんな仲良く遊んでいるらしく、
時々メッセージを送ってくれた

そして別のゲームでキャラがある程度育った頃、私はエル男と出会った

好みが似ていて話も面白く、私の愚痴も姉のように丁寧に聞いてくれるエル男を大好きになるのに時間は掛からなかった
ゲーム内でキャラのロールプレイをしつつ、恋人ごっこに興じるのは本当に楽しかった

その当時、私は本気で彼女の演じるキャラを通り越し、彼女そのものに惚れていたような気がする

 

 

912 名前:887 :2009/06/26(金) 18:44:16 ID:JXM+F/7y
移住したネトゲは、戦闘とアイテム収集ぐらいしか楽しみがない
エル男とのチャットはいつも楽しかったが、ゲーム自体にはマンネリを感じ始めた頃、
豚男の気紛れにより、私と樽子は再びヴァナに呼び戻された

相変わらずインフレは続いていたが自キャラへの愛着もあり、
私は別ゲーのかたわらぽつぽつと素材狩りなどをするようになった

豚猫は相変わらずネカマプレイを続けているようだったが、
極力関わりたくなかったので詳しいことはわからない
リアルの豚猫は、オークを通り越して要塞地下のカエルみたいになってた

エル男ともヴァナで遊べれば楽しいのになぁ。何気なくそんな話をすると、
エル男は快く「いいよ」と言ってくれた
彼女のキャラは私と同じフェイスタイプのエル♂
私は上げていなかったジョブで、エル男と二人でPTを組んで遊んだ

豚猫は新規キャラなどを勧誘してはあれこれ手伝い、
表面ではフレンドリーさをアッピルしながら「○○はワシが育てた」と陰で優越感に浸るような奴だ
エル男にもアイテムやらを送り、あれこれ偉そうに⑩(でも豚猫のランクは6止まり)のような事を言っていた
私が「適当に聞き流したほうがいいよ」とPT会話でエル男に言っていたのも知らずに

 

 

920 名前:887 :2009/06/26(金) 18:52:44 ID:JXM+F/7y
むしろ豚猫なんぞに引っ掛かった当時の母親の首をキュッとしたい
今は戸籍上も赤の他人です^q^

一週間後ぐらいだっただろうか
仕事から帰ると、FFのインストールされているHDDが取り外されていた
豚猫の仕業以外ありえない。どういうことだと問い詰めると、
「お前赤のレベル上げてないからもうやらなくていだろ、俺三垢やるから使うわ」

私は頭が真っ白になった

かつてのフレから貰った大事なホーリーソードを、
エル男に預かってもらおうとしていたばかりだった
そして、わざわざ私と遊ぶためにソフトとBBユニットを購入したエル男になんと謝ればいいのか
悔しさと悲しさでいっぱいだった

メッセを立ち上げ、私は半泣きでエル男に事情を説明した
エル男は「それは仕方ないね」と私を怒ることもなく逆に慰めてくれた

彼女は豚猫がよこしたアイテムとギルをすべて宅配で返し、ヴァナから姿を消した

 

 

922 名前:887 :2009/06/26(金) 18:59:05 ID:JXM+F/7y
その後、長年にわたる豚猫の傍若無人ぶりに忍耐スキル青字の私も遂にブチ切れた
PCに取り込んでいたCDなどのデータをコピーする時間がなかったため、
私はHDDを抜き出し「豚猫m9(^Д^)プギャー」のメモを残し家を出た

後日新しいPCを手に入れた私は懐かしいデータを吸い出すべく、
外付けHDDドライブに持ってきていたHDを繋いだ
表示されたのはよくわからないネトゲのデータばかりだった
豚猫が勝手にインストールしていたゲームデータのみのHDDを持ってきてしまったらしい……
ガッシ、ボカ!私はHDDを叩き割った。スイーツ(笑)

しばらくして身に覚えのない200万近い請求書が届いたのと、
散々いちゃつきまくったエル男と破局したのはまた別の話である

 

 

924 名前:887 :2009/06/26(金) 19:01:39 ID:JXM+F/7y
私は惰性でだらだらと別ゲーを続けていたが、
エル男もかつてのフレも皆辞めてしまいかつてのような楽しさはもうない

今年になって、対人ギルドのメンバー間で突如ブロント語が流行りだした
どうやら、ニコニコで人気の某東方動画の影響らしい
私は何気なくFF11で動画を検索してみた
沢山出てくるミッションやクエストの動画を、時間も忘れて見続けた
もともと、ヴァナという世界自体は大好きだった。でも、今から新規で始めたって何ができる?

そう思いつつも未練がましく、FF11に関するwikiなどを読みあさった
今はレベルシンクやFoVというものがあることを知った
もう白魔道士を三時間待ち続ける必要はないのだ

さらに今ならフリートライアルというものがあるらしい
ベンチマークテストで私のPCは「とてとて」表示だった
二週間だけなら、やってみようか

そして私はFT垢をダウンロードした……

 

 

926 名前:887 :2009/06/26(金) 19:09:40 ID:JXM+F/7y
もうちょっとだけ続くのじゃよ!

データのインストールは無事に終わった
私はかつての自キャラと同じフェイスのエル♂を作った。ジョブはもちろん大好きな赤魔道士だ

懐かしいサンドリアの音楽に、なんだか涙が出そうになる
南サンドをふらつき、何気なく競売をのぞいた私は軽いショックを受けた
リフレシュがwwwwさんwwぜんwwwギルwwww
かつてあまりの高さに涙した高嶺の花は今じゃゴミのような値段になっていた

私はウィンとバスに倉庫を作り、攻略サイトを参考にクエで装備をかき集めた
チュートリアルとヴァラーのお陰でレベルはさくさく上がる。なにこれこわい
サチコに「五年ぶりで浦島です」と書いたある日、tellが飛んできた

「こんにちは。五年ぶりなんですか~^^」
彼は雑談LSのリーダーだった。なんでも、自分も復帰組らしい
良かったらLSに入りませんか?という誘いに、私は迷った
「FT期間なんで、今後ログイン不定期になるかもしれないけどいいですか?」
との問いに、彼は問題ないと答えた
パールを貰ったとき、私はまだFT期間後も続けるのか答えを出せずにいた

 

 

929 名前:887 :2009/06/26(金) 19:19:09 ID:JXM+F/7y
誘われたLSは⑩もHimechanもいない良いところだった
毎日ログインするのが楽しく、FT期間終了後すぐにヴァナコレを買った
LSでリアルの性別を口にしたことはないが、
二次元しか愛せない宣言に加え貧乳と太腿について熱く語りすぎたせいで多分リアル♂と思われている気がする

ちなみに、私を誘ってくれたリーダーはその後突然失踪して誰も彼の安否を知らない

大好きな赤魔道士はすっかりモテモテジョブになっており、
ボンクラ時代を知る者としては複雑な思いを抱きつつも念願だった75になった

私は復帰する前に下調べしすぎて、効率厨に片足を突っ込みつつある気がしないでもない……

 

 

935 名前:887 :2009/06/26(金) 19:41:30 ID:JXM+F/7y
ちなみに樽子は学業の成績がガタ落ちしたのでネトゲ禁止になりました

最近になって樽子に聞いたところ、豚猫はレリックはおろかAF2すら持っていなかったらしい
それどころか、カンストジョブさえなかったという……

そういえば、奴はRPGでは必ずチートするくせに、FF9と10のラスボス倒せず私に丸投げしてきたことがあったな

口先だけのログイン時間だけ廃人だせえwwwwww
何年も睡眠時間以外FFやっててそれですかwwwww
偉そうにぷれいやーすきるw自慢し続けた癖に裏LSにも入れなかったんですねwwwwww
ブロントもびっくりの不自由な語彙のくせに「俺は某掲示板じゃコテで人気者(キリッ」じゃねぇよwwwww

奴が今もFFをプレイしているのかは不明だが、
完全に豚猫から解放された私のヴァナライフは毎日が楽しいです

以上、長々と微妙ネタ失礼しました。そのうち復帰してからのしょーもないワラバナ投下に来ますw

追伸
ネトゲ恋愛してる時は中の人にリアルで逢わないほうが幸せだお^q^