10話＞＞568

568 ：既にその名前は使われています：2009/07/22(水) 12:38:12 ID:+B4hUiJe
すごい話しの後に話し豚切で投下。

いなくなるまで気がつかないなんって、自分って本当にバカ。

あるフレが居た、その彼女はミスラ。
自分はエルで、いつフレになったかなんって覚えていない。
いつの間か一緒にいる事が多くなり、いつも側に居てくれるって思ってたんだ。
この板に俺様エルの話しがあるけど、あれに少し似てるかなって思う。
自分が何かやりたいと思うと相談に乗ってくれて、励ましてくれたり褒めてくれたり。
やった事がないコンテンツもミスラが相談に乗ってくれて、大きく育てる事が出来た。
ジョブも自分が便利だから育てろと言ったジョブを育成してくれたり。
向こうの予定なんか聞かずに、自分の都合で連れまわしたり。
ＦＦに上がっていてもＬＳに来なかったり、言う事を聞かないとすごいイライラした。
ミスラをＮＰＣ扱いしてた自分がいる。

何をやらしても今一で、自分が怒るとよく「ごめんね」と誤っていた。
発言も天然ボケなのか「イラッ」とする事が多かった。
ＬＳで「お前の話しって下らないな」とか言ってしまった事もある。
でも、自分が困れば助けてくれて、補助役を買ってくれていた。
いつもそうだったから当たり前って思っていた。

571 ：568：2009/07/22(水) 12:54:54 ID:+B4hUiJe
時間が戻るなら、もっと優しくしてやればよかった。
もしかして自分に惚れてる？って思ってたから、調子乗ってた感じもある。
居なくなってから、自分もミスラの事が好きだったって意識するとは思わなかった。

574 ：568：2009/07/22(水) 14:16:44 ID:+B4hUiJe
ある日ミスラがインしてきた。
自分にtellが来る。
ミスラのtellは自分は相手しない、下らない話しが多いからスルーする事が多かった。
でもこの日は、ミスラが楽しそうに一方的なtellを寄越す。
返事もろくにしないで、流し見しながら見ていたので内容は曖昧なのだが。
確かtellはこんな感じだった。
同じ職場の違う部署にＦＦをしている人が居て、たまたま喋る機会があって判った
鯖は違うんだけど色々話せて面白かった。また、話せるといいな。
文字からミスラの楽しそうな雰囲気が伝わってきてたが、
その時は何も思わず、ぜんぜん別の会話を振りミスラを黙らした。
本当にその時はこいつの話しって下らないって思ってたんだ。
でも、今ならこの時ちゃんとtellの相手をすれば良かったって思うよ。
そして、俺の側離れるなってアピールすれば良かったと思っても後の祭りだな。

585 ：568：2009/07/22(水) 16:18:12 ID:+B4hUiJe
このtellが来て、１週間位はミスラは普通にＦＦに来ていた。
ある日を境に急に見かけなくなったんだ。
最初はさほど気にしなかった。
何度かそういう事もあったので、ひょっこり戻ってくるって思ってた。
戻ってこなくなって２・３週間が過ぎた時、ミスラが上がってきた。
なんだか内心「ほっ」とした。
今まで、こんなに上がって来なかった事がなかったからだ。
「ほっ」としながらも自分はミスラが上がって来なかった事に腹が立ち、
ミスラにtellをしてた。

586 ：568：2009/07/22(水) 16:19:31 ID:+B4hUiJe
最初はからかう感じでtellをしていた。
小学生の子供じゃあるいまいし、調子乗ってた自分を本当に殴ってやりたい。
からかいながら調子に乗ってミスラを傷付けていたかもしれない。
今までだったら、笑って許してくれていたんだけどこの日は違った。
急にミスラから「エルさんにとってミスラはどんな存在？」
tellの文字を見た時、一瞬、フェローとかＮＰＣとか言う言葉は思いつかなったが、
「フレなんじゃないの？」間がかなり空いてミスラ「そうだねｗ」
なんだか気まずい空気が流れて、話しを変えようとすると。
「今日はここで落ちるね、またね」即効で落ちていくミスラ。
この時の会話でミスラとtellで話すのは最後になる。

この場面に戻れるなら、もっと気の利いた言葉を今なら返す。
でも、この時点で何も気がついてなかった自分。
何十回、何百回戻っても同じ事を繰り返すだろう。

587 ：568：2009/07/22(水) 16:20:57 ID:+B4hUiJe
またミスラが上がらなくなった。
コンテンツもあるのに何やってるんだとイラつく。
そして、数週間が過ぎたある日ＦＦを立ち上げるとＰＯＬ上にミスラの名前。
名前を見た時、今まで来なかった事をどう言ってやろうと、なんだかウキウキして上がった。
ＬＳに挨拶をする。ミスラの挨拶がない。
ミスラは俺に恐れをなして、ＬＳ逃亡してるなっ！もうこの時の自分バカ
tellしてやろうと、フレリスを見る。
ミスラの名前の横、別鯖の名前。
一瞬「えっ？」となる。
何回見つめても別の鯖の名前。
驚いて、パニックになる自分。

589 ：568：2009/07/22(水) 17:16:29 ID:CT7btX4s
ＬＳの方もミスラが自分と仲良しだったので、色々言ってくる。
「ミスラちゃんが別鯖の名前になってるよ？エルさん何か聞いてないの？」
自分だって何もわからない知らない、画面の前で呆然とする。
頭の中はグルグルする、ミスラとした会話や行動を思い出す。
ふと、数ヶ月前にした会社の同僚の話しを思い出した。
まさか、追い掛けていってしまったのか？
でも、鯖移転っていっても３ヶ月で元に戻れるんだ、あきたら帰ってくるだろう。
その時はそう思い、少し気を取り直していた。

590 ：568：2009/07/22(水) 17:17:34 ID:CT7btX4s
３ヶ月がたつ、でもミスラの名前は他鯖のまんま。
ＬＳでもコンテンツでもミスラの事を言うやつはいなくなってきた。
メッセを送ろうと何度も思ったけど何故か送れなかった。
そして、そのままさらに数ヶ月たったある日、知らない人からtellが来た。
知らない人はミスラのリアフレでこの鯖に最初連れてきた人らしい。
心臓が高鳴った。もしかして、ミスラが帰ってくるかもと期待していた。
同じエリアにいたので向こうからＰＴの誘いがくる。
会話が長くなりそうなのでと前振りがあった。

599 ：568：2009/07/22(水) 19:56:24 ID:tgGJgukT
すまん、残業して帰宅をいました。

590からの続きです。

まず、ミスラは他鯖で元気で過ごしてる。
そしてもうすぐヴァナ婚をあげる。
そしてヴァナ婚の後、リアル婚も上げる予定になってる。
相手はあの会話に出てきた会社の同僚だ。
報告はここまで。
ミスラからこの鯖で一番仲の良かった自分に伝えて欲しいといわれた。
報告の最後の方はもう呆然と画面を見てるだけだった。
そして、固く拳を握っていて震えていたかもしれない。

返事のなくなった俺にミスラのリアフレが問いかける。
「画面見てますか？」「ああっ」返事を返す。
ＰＴ解散になるのかと思っていた。
なかなか解散にならない。
また、話しかけてくるリアフレ。
「本当は内緒にしとこうかと思ったけど、伝えますね。」
これ以上何があるんだと憮然となる。

600 ：568：2009/07/22(水) 20:00:07 ID:tgGJgukT
本当はミスラは俺が好きだった。
でも、自分はヴァナ恋愛否定派の上にネットで相手探すのを気持ち悪いとか言ったらしい。
俺に惚れてるかも？って勘違いしていた時もあった割りに確かに否定派だった。
そんな会話したのは覚えてないが、ミスラとは沢山話したのでそんな話しもしてたかもしれない。
だから、自分の気持ちを話してしまったら、俺に嫌われると思って隠していた。
いつもリアフレには俺の話しばかりして、微笑ましかった。
いっそ、告白してしまえと何度も言ったが、否定派だからと寂しそうだった。
でも、ヴァナで一番仲良しは自分だから満足、そう言って自分を納得させていた。

601 ：568：2009/07/22(水) 20:01:46 ID:tgGJgukT
画面に流れる青い文字。
にじんで見えていた。
沢山の思い出が涙と一緒にこぼれ落ちる。
いつも横にいた、何かあるとすぐ駆けつけてくれて、
自分のバカな話しも聞いてくれて、アイテムも優先で譲ってくれたり。
そんな彼女の優しさに今頃気がついても、もう横にいない。
沢山したチャット酷い事も沢山言った。
何を思っても考えても時間は戻らない。

無言になってしまった自分に気を使ったのか、
リアフレはいつの間かＰＴ解散していなくなっていた。

602 ：568：2009/07/22(水) 20:03:12 ID:tgGJgukT
あの話しの俺様エルもそうだけど、自分も胸にぽっかり穴が開いた。
もう半年以上たつのに、まだ、胸がスースーする。
フレリスのミスラの名前もいつの間か上がらなくなっていた。
そして、いつか戻ってきて「あれは、うそｗ」とか言ってくれないかと思ってる。
今だったら、リアルだってあるって思う。
嫁に望まれるくらいだからいい女だったんだろう。
自分の不甲斐無さで、ヴァナともしかしてリアルでも相方になってくれたかも
しれない可能性を潰したのだ。

そして、ここまで俺の拙い話しを読んでくれた人ありがとう

最後に、今でも思うよあの会話を。
「エルさんにとってミスラはどんな存在？」
今なら即答できるよ。
「大事な人・大好きな人」

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