11話＞＞172

172 ：既にその名前は使われています：2009/07/29(水) 12:31:13 ID:8UYRt7wM
少し書かせてください。

俺 ♂で既婚
白 ♀で少しイヤラシイ

俺は以前、FFにおいて人間関係で失敗したことがあり、極力深い付き合いは避けてきた。
ただ何気なくFFをプレイしていたが、ひとりのPC(白さん)と話すようになった。
大昔、多人数コンテンツのLSで少しだけ彼女と同席してたので「久しぶりだね」「最近よく会うね」
など挨拶をただ交わす仲から世間話をするフレと発展していった。

続く

174 ：既にその名前は使われています：2009/07/29(水) 13:10:43 ID:8UYRt7wM
白さんとよく会話をするようになった。もともとチャットが好きだったので話し相手が
いるのは嬉しかったし、誰かと繋がりがあるｳﾞｧﾅﾃﾞｨｰﾙは景色が違っていた。
親しくなりつつある白さんに俺の口調が堅いことを指摘された。
彼女はもっともっと仲良くなりたいから「です・ます調はやめて。あと白って呼び捨てにして」
と言ってきた。なかなか大変だったが俺は以前のように口語調でチャットする努力をした。
男性フレにも「さん」呼びしていたので、呼び捨てになれるにも時間がかかった。
時が過ぎ、彼女との会話をするなかで今までのFFの思い出話をした。大分こころを許せるようになった
ので、俺がなぜ他人行儀な表現しかしなくなったか、などの経緯を語った。
うんうん、と聞いてくれてた彼女は『私はストーカーされてた』と話し始めた。
ログインするとtel。ログアウトしてるとリアルメール。何処にいても干渉されて
ノイローゼになった、など色々聞いた。それなら何故いまFFしてるのか聞くと
BLしたし携帯も着信拒否した。FFは大好きだから辞めない！とか元気な発言をしていた
彼女に「FFが楽しくなるといいね。俺も白が楽しくできるよう応援する」と伝えた。彼女は『ありがとう』と言った。
暫くして彼女は携帯のメアド交換をしたいと言ってきた。

もちろん俺は断った
続く

184 ：既にその名前は使われています：2009/07/29(水) 17:18:11 ID:8UYRt7wM
俺は既婚だし、メールなんて火種になりやすいから駄目だと言った。しかし
『貴方はそういう人達と同じなの？』という言葉に違うとムキになりメアドを交換した。
白はFFではまず人♀で白AFの上しか着ない。基本、下はカスタムパンツすらはかない。
話すときは必ず接近してタゲりながら話す。emはかわいい感じのものばかり。
一緒にFFするなら男が好きそうな感じ。俺も少なからずメロメロ？になりかけてた。
そして彼女からメールがきた。そこには携帯番号がのっていた。もちろん電話もメールもしなかった。
仲良くなっても深入りは不味いので、向こうが写メ交換を希望しても最初拒否した。
彼女はリアルオークだから火種にはならないから、と言った。俺は「リアルオークが好みだったら危険だぞ」と返す
そんな会話が楽しく写メ交換をした。おっさんの顔をみればこんなやりとりも
終わると思った。そして彼女の容姿は文句なしだった。これじゃあストーカー
されるだろうと思った。
そして
『ねー〈俺〉の奥さんてどんな人？』と聞かれたので、嫁のことを話した。
『FFしてて大丈夫？』と聞かれたので「実家に帰ってていない。車の免許の合宿もあって
帰ってこない」と伝えた。FF気にしないで出来るからラッキーだよと言うと
『え、じゃあ性欲どうしてる？』と聞いてきた。そんなもん興味もつだろうか？

続く

186 ：既にその名前は使われています：2009/07/29(水) 17:56:53 ID:8UYRt7wM
一通り説明が終わると携帯が鳴った。かけるつもりは無いがアドレスにはキッチリ
登録を済ませてた。白だ。鳴り続ける携帯をみてリアル名ででるかファンタジーなキャラ名で迷った。
とりあえず「もしもし」だけ言った。初めてキャラの中の人の声をきいてびびった。
しかしもっとびびったのはさっきの話題の続きである。彼女は
『さわってあげる』『一緒に寝たい』など、艶っぽくささやいた。
俺はゲームという虚無な世界と実際の肉声という現実のはざまで頭がいかれたと思う。
リアルで合う約束をしたり、白からのメールを期待したり。彼女のことばかり考えるようになった。
FFでも白とばかりPTをしてなにもせずチャットばかりした。ちがうFFの楽しさを満喫してる瞬間だった。

続く

193 ：既にその名前は使われています：2009/07/29(水) 18:43:50 ID:8UYRt7wM
俺はいつのまにか彼女に夢中になっていた。しかしその反面、白は素っ気なくなっていった。
最近参加したコンテンツLSが楽しくなり俺との接点は薄れていったのだ。telやメールを
送っても無視されるようになった。付きまとわないで、と言われ、自分が既婚者なのに
気持ちわるいことをしてたことを自覚した。チャットや電話で「いつか会おう」『そうだね、会いたいね』
など、お互いリップサービスかも知れなかったのに、いつのまにか本気になっていた。
気持ちが暴走して冷静になれなくなるといけないので、区切りをつけるため、さよならを伝えた。
白はそのままLSでチヤホヤされ、LSの♂連中はメロメロな感じになってると噂できいた。
楽しくやってるならそれで良いと思ったが男女間のいざこざでそのLSが半壊したとフレにきいた。
たぶん白は渦中のメンバーだ。そして彼女からtelがきた

続く

200 ：既にその名前は使われています：2009/07/29(水) 19:05:13 ID:8UYRt7wM
白からのtelは、『今までごめんなさい。私、もう一度貴方のところに戻りたい』というものだった。
随分俺も彼女に執着した。かまってもらえない時はイライラもした。
でもこれってファイナルファンタジーなのかな？違うよね。日常から少しだけ離れた現実だけど現実じゃない。
俺は「もう、怒ってないし、一緒にミッションとかして遊ぶならフレとしてあそぼ」
と伝えた。彼女はNOと言った。愛情の対象が欲しいと。
再度「俺は既婚だよ。きわどい会話もしたけどもう辞めよ」と伝えた。
それをきいた白は『さよなら』をつげ居なくなった。

そしてそれから何日かおきに夜中の2時に非通知で携帯がなった

続く

211 ：既にその名前は使われています：2009/07/29(水) 20:09:59 ID:8UYRt7wM
一回目の非通知は気づかず朝起きてから確認した。なんだかこの非通知、気になって
仕方なかった。こころの何処かで「白かな？」と思った。今度は電話でよう、と決めた。
非通知の電話を待つこと数日・・・。電話がなった。
リアル名で出るか、キャラ名で出るか迷ったあげく「もしもし」だけ言った。
電話の向こうは無言だった。俺は「もしもし？どうしました？何かいいたい？」
と語りかけてみた。白は自分の意見を真剣に言うときは時間のかかる子だったから
出来るだけ待った。非通知の相手が白とは限らないけど。
5分くらいだろうか、無言だった電話は向こうから切られた。
そして嫁の長い長い帰省がおわり迎えにいったあの日。電話がなった。
非通知だ・・・・。嫁の前だが電話にでた「もしもし？」また電話は無言だったが
暫くして電話から叫び声みたいな声がして、いたずらと思い電話を切った。
暫く運転してて、あれ泣き声かな。いやまさかね。と思いやり過ごした。
あれから白には電話もメールもしてない。非通知もなくなった。行きすぎた干渉は
火種のもと。非通知が誰かはわからない。だからそれを心配するのは間違っている。そう思い込んだ。

吐き出したいor溜め込むでうじうじしてたのですが書かせてもらい、すっとしました。
落ちもないですが、ありがとうございました。