11話>>238

Last-modified: 2009-07-30 (木) 11:46:22

238 :既にその名前は使われています:2009/07/30(木) 08:46:16 ID:uzxUoutX
今月いっぱいで、完全にFFを辞めることにした俺の話を聞いてくれ。

俺はジラートちょい前にFFを始めた。
種族はエル♂、ジョブは戦士を選択。
当時は大学生だった俺は、比較的時間があるのをいいことに
のっけから廃プレイ。ガンガンレベルを上げていった。
そして戦士を30まで育てた後、ナイトを上げることにした。

リアフレに誘われてFFを始めたこともあり、
俺のいたLSは大半がリアフレで、それ以外のメンバーも
リアフレのリアフレ、という感じで、ほぼ身内で固められいた。
レベル上げも身内で行くことが多く、しばらくは野良知らずで育った。

しかし、朝から晩まで常に稼動中という廃プレイの俺に
付き合えるLS面は少なく、早くレベルを上げたかった俺は
そろそろ野良PTに参加してみようと思い、玉を出した。
盾ジョブの為、平日昼間でもすぐ誘われる。
初めて入った野良PT。

そしてそこで、俺はヒュム♀戦士、Aと出逢った。

 

 

239 :238:2009/07/30(木) 08:47:48 ID:uzxUoutX
慣れないため、緊張気味で参加した野良PTだが、
それはすごく良い雰囲気のPTだった。
リダの黒魔は、とても落ち着いていて大人な感じ。
PTメンも皆明るくて、比較的よくしゃべるやつが多い。
特にAは、誰とでも自然に会話していて、とても感じがよかった。
和み系というのだろうか。
媚びすぎず、丁寧語で女らしいチャットが自然でかわいい。
俺は、Aにとても好感を持った。

和やかなPTの途中、一人が離席したために、休憩になった。
そこでリダが俺達に、みんな学生なの?と質問した。
平日昼間のPTのせいだろう。
社会人だけど、今日は代休だとか、主婦だとか答えるメンバのなか、
俺とAだけ、学生だ と答えた。
同じ位の年齢なのだと思うと、ますます好感を持った。

PT終了後、迷わずフレ登録を申し込んだ。
向こうもすぐ返してくれた。
俺のフレリストに初めて乗った、LSメン以外の名前だ。とても嬉しかった。

 

 

240 :238:2009/07/30(木) 08:51:54 ID:uzxUoutX
Aとは、その後も何度かPTで一緒になった。
大学が休みの時期だったので、イン時間もレベル帯も重なっていたせいだろう。
しかし、俺の廃プレイに比べると、インしてる時間が少ないAとは、
次第にレベルが離れていき、組む機会が減ってきた。
何となく、このまま疎遠になりたくなかった俺は、
サポ上げを一緒にやろうと誘ったり、ミッションやクエなどもよく誘った。
AはいつもOKしてくれた。
Aとのんびり会話しながらの冒険、会話の多い和やかなレベル上げPT。
今思えば、あの頃が一番楽しかった。

そして、大学が始まってからもガンガン廃プレイを続ける俺。
LSにも、フレのまたフレ的にどんどん人が増えていた。
その中にBというヒュム♀キャラがいた。
Bはリアル♀をアピールするタイプで、チャットでは(*'-')とか(*^-^*)とか
連発する上に甘えた口調だった。はっきり言って俺的にはあまり萌えなかった。

 

 

242 :238:2009/07/30(木) 08:58:44 ID:uzxUoutX
しかし、野良が増えたとはいえ、基本はLSでの行動が多い俺は、
Bと一緒に行動する時間が次第に増えていった。
Bは甘え上手で、普段からかわいい♀全開の為、LS内でも人気が高い。
物もねだるが、その分とにかく褒めてくる。
「<俺>さんいてくれるとすごく安心する~ (^-^)だってすごく上手いんだもん(*^-^*)ポッ」
などと言われ続けると、悪い気はしないだろう。
今なら、だたおだてられて、いい様に使われていたのだと分かるが、
当時は若かったこともあり、次第にBに流され、傾いて行く俺。
そして、もともと24時間稼動してるようなBと共に、どんどん廃化が進んでいった。
Aとは挨拶とtell会話ぐらいで、会うことはほとんど無くなっていた。

 

 

244 :238:2009/07/30(木) 09:06:04 ID:uzxUoutX
ナイトはキャップに到達したので、忍者を上げ始めた。
玉出ししてすぐ誘われたPTに、侍のAがいた。
久しぶりーなどとtellで話しながら、以前ほどAに対して
萌えていない自分に気がつく。
何だろう…なにかがしっくり来ない。
俺のtellに返事を返してくるA、PTでほのぼのした会話をするA。
とても感じがいいのは変わらない。実際、PTメンもそう感じているのが
PT会話でも見て取れる。だが、俺はあまり萌えない。
普通だ。普通過ぎる。何かが物足りないのだ。
俺は、LSでの廃プレイで、Bのベタベタ会話にすっかり慣らされ、毒されていたのだろう。
普通のお嬢さん的なAが、食い足りなくなっていたのだ。

何だか、とてもがっかりして(実に勝手な話だと、今なら分かる)
PT終了後、あたりさわりのない会話だけしてAと別れた。

その後も、時々Aとはtellで会話はしていた。
AはBと違って、俺に〇〇手伝ってなどとは絶対言ってこないタイプだ。
誘うときはいつも俺からだったし、それ以外は雑談tellだけ。
そんなAよりも、〇〇欲しい~ (^-^)ノお金足りない~BC行きたい~o(ToT)o
などと振り回してくるBの方が、遥かに魅力的に思えるようになっていた。

 

 

245 :238:2009/07/30(木) 09:13:49 ID:uzxUoutX
すっかりAに冷めて、Bとの廃プレイにのめりこんで行く俺。
LS内でも、俺達をカップル扱いするようになる。
モテモテのBをモノに出来たという優越感に酔いしれていた。
最初から一緒にやっていたリアフレの中には、俺ののめり込み具合を
心配するやつもいたが、聞く耳持たなかった。
以前は自重していた試験前も、そして試験中でさえも、Bと過ごす為にインする。
やばいと思った時には、もう遅かった。
俺は留年した。

ゲームに夢中になって留年。親にこっぴどく叱られた。
当たり前だ。高い授業料を親に払ってもらっているのだから。
さすがに俺も堪えた。しばらくインする気にはなれなかった。

 

 

247 :238:2009/07/30(木) 09:39:38 ID:uzxUoutX
書き溜めて一気投下する予定だったが、
手直しに思いのほか時間がかかっとる…。改行規制め。

1ヶ月程経ち、気持ちが少し落ち着いたので、久しぶりにインしてみた。
なんだかんだ言っても、Bが気になっていたからだ。(俺バカwww)

Bは、LSメン以外のやつとPTを組んでいた。tellすると、やけにそっけない。
多用していた顔文字も一切使わず、そう。 うん。 そうなんだ。ふーん。 
そんな感じ。PT中だからかな?と思ったが、レベル上げではない場所のようだ。
LS会話にも、まったく参加して来ない。
次の日も、そのまた次の日も、知らないやつとPTを組んでいる。
tellすると明らかに迷惑そうだった。その後すぐ、BはLSに来なくなった。

俺は見限られたのだな、とわかった。

 

 

249 :238:2009/07/30(木) 09:44:33 ID:uzxUoutX
その後は、まともに学校に通い、遅れた分を取り戻すべく、勉学に励んだ。
ログインは激減し、夜の空いた時間だけリアフレたちと遊ぶ位で、
レベル上げPTもほとんど組まなくなっていた。

そんな時、FFにのめり込みすぎていた俺をよく心配してくれていたリアフレが
レベル上げに誘ってくれた。
事情を知っているので、気を使ってくれたのだろう。
0時までで落ちる、時間限定の健全なPT。実に久しぶりだった。
25前後くらいのジョブで、場所はカザム。俺は詩人だった。
リアフレがリダをやってくれて、一緒にサーチをしてメンバーを探す。

同レベル帯のリストの中に、黒魔のAがいた。

 

 

250 :238:2009/07/30(木) 09:54:32 ID:uzxUoutX
すぐにtellをして誘う。希望は出していなかったが、OKしてくれた。
メンバーが集まる間、Aとtellで話す。
久しぶり。 最近ずっと忙しくてさ。大変そうね。私も最近は忙しい。
お互い勉強頑張らないとね。などの、普通の会話だ。
それを時々PT会話に誤爆するA。Aは以前から、tellで俺と話しながら
よくLSやPT会話を誤爆していた。この感じ、懐かしい。全然変わっていないAに、和んだ。

Aは前衛メインだった為、後衛は不慣れで緊張すると言っていた。
さりげなくtell会話でフォローしつつ、バラードを歌う。
そして、AへのtellをPTで誤爆する俺orz (俺かっこわるいwww)
PTは、終始和やかでとても楽しかった。思えばAがいるPTは、いつもそうだった。
こういう会話が弾む、まったりした雰囲気のPT。

もともと俺は、こういうのが好きじゃなかったか?
廃プレイを辞めた今、それがしみじみと心に染みた。

 

 

251 :238:2009/07/30(木) 10:03:50 ID:uzxUoutX
それからも健全にFFを続けていたが、Aに対する好意は膨らんでいった。
Aは和み系だから、フレもいっぱいいるようだ。
しかし、その中でも俺が一番になってほしい。そんな欲が出てくるようになったのだ。
(おぃ、いいかげんにしとけよ。自己中な奴め!と今なら分かる)

色々な理由を付けてAを誘う。断られることもあるが、
OKしてくれる時の方が多い。近いうちに告白しよう。そう決めていた。

しかし、何度一緒に遊んでも、告白する機会がない。
そういう雰囲気に持ち込めないのだ。なぜだ。おかしい。
Bの時はどうだったっけ?いや、いつの間にか流れでヴァナ彼女のように
なっていたような…いくら思い起こしてみても、全く参考にはならなかった。

 

 

253 :238:2009/07/30(木) 10:12:57 ID:uzxUoutX
会えない時もAとtellで話す。時々、違う人向けらしいtellを誤爆するAに萌える。
しかし、やっぱりここぞいう機会がないまま、またね^^となる。
おかしいな……もしかしてかわされているのか?
いや、そういうテクニカルな印象は全く受けない。
むしろ純粋な、そう、あまりにも擦れていなさ過ぎてタイミングが取りづらい、
という感じだろうか。天然か?天然なのか?!いや、やっぱりよく分からん。
(これに関しては今の俺でもよく分からん)

そんなこんなで、告白するどころか、いい雰囲気にすら持ち込めないまま時が過ぎた。

大学の試験も近くなり、インをやめて勉強に専念した。

 

 

254 :238:2009/07/30(木) 10:16:35 ID:uzxUoutX
試験終了後もリアルの都合もあり、インできず、1ヶ月以上経っただろうか。
久しぶりにインしてみると、Aからメッセが届いている。1週間ほど前の日付だ。
tellは頻繁だったが、メッセは初めてだったので、
うひょーー!もしかしてやっと俺のものになってくれるのかあぁぁ?(俺バカwww)
と、期待して開くと、

「今月いっぱいでFF辞めることにしました。」

という、お別れメッセだった……うそ…だろ……

しかも理由は、急に結婚が決まって、色々忙しくなるから、とある。

*1

 

 

255 :238:2009/07/30(木) 10:18:04 ID:uzxUoutX
今まで色々誘ってくれてありがとう。楽しかった。
FF大好きだから、結婚しても続けようと思ったけど、
やっぱり忙しすぎて無理そうだから辞める。って…(もっと綺麗な文章だったが再現できん)

うおぉぉぉお!なんだよそれ!Aってまだ学生だったよな?結婚?早過ぎねぇか?
え、ちょっと待て。今月いっぱいって…
ちょwwwもう月変わってんじゃんよ!!!
って事は、もういないのかよ!それはないよ!!うわああああぁあぁぁん!!

俺はまた失恋した…。

 

 

257 :238:2009/07/30(木) 10:30:04 ID:uzxUoutX
俺はそれから、週末プレイメインのライトプレーヤーとして、
FFは続けていたが、ヒュム♀のちょっと萌えるキャラと遭遇しても
クールを貫いた。もうヴァナ失恋はごめんだったからだ。

Bのような、媚キャラには絶対転ばない。
(もはや廃ではなくユニクロなので元々相手にされていない)

Aのような、ネトゲ擦れしていない純真萌えキャラを見ても堪える。
(もはや完全に時代に乗り遅れていて、全く頼りにならないので
 やはり相手にされていない)

クールを貫けば、<俺>さん無口なところが素敵~☆と言う女性に
言い寄られるかも…という淡い期待もちょびっと持っていたが(懲りてないw俺バカwww)
全く寄ってくる気配すらなかった。

今度は無事進級し、就活に入る頃、FFを辞めた。
三流大学の上に、一留している恥ずかしい俺だが、運良く内定をもらえ、
無事に社会人になった。

 

 

258 :238:2009/07/30(木) 10:31:14 ID:uzxUoutX
会社勤めにも慣れ落ち着いた頃に、ふとFFに復帰してみた。
今は簡単に復帰できるんだなーしかし久しぶりすぎて、操作忘れちゃってるぜ…
でも、久しぶりに見るヴァナは、やはりとても綺麗だった。

LSは無くなっていた。リアフレも、もうみんな引退してる。

ビシージ、レベルシンク、過去エリア、カンパニエ。その他諸々。
あの頃にあれば、さぞかし楽しかっただろうと思えるコンテンツの数々。
思い切り遊んだ。ほとんどソロばかりだったが、楽しんだ。
やっぱり俺はFFが大好きだな、と改めて思った。

でも、もうきっぱり辞めよう。
俺は先月の辞令で、海外に転勤することが決まった。
一応栄転ということだろう(そう思いたい…)

FFの解約は済んでる。今月いっぱいで終了だ。
8月はたぶん、雑務で毎日大忙しだろう。
そして、9月には日本を発つ。

 

 

259 :238:2009/07/30(木) 10:34:24 ID:uzxUoutX
懐かしい気持ちにさせてくれるこのスレが大好きで、
FF辞めることが決まってからもよく来ていた。
すると、10話の中に、気になる話があった。
大学時代の、片思いの思い出話。その中に登場する『先輩』という人物が
俺の中のAと、すごく重なった。これってAなのかな?と思った。
もちろん、『先輩』本人の書き込みではないから、俺が出てくるわけでもなく、
確証は持てない。確かめようもないしな。
俺はただのフレで、Aと同じLSでもなかったし、リアルは大学生で女って位しか知らない。
当然、メアドとか写メ交換とか、そういう話にはならなかったわけで…
(そんな隙はもちろん全く無かったYO!)

しかし、お別れメッセのくだりが、妙に重なって、
何だかもう、怒涛のように思い出が押し寄せてきてしまった。

 

 

260 :238:2009/07/30(木) 10:36:25 ID:uzxUoutX
この人がAなのか、とか、そんな事はもはやどうでもいいんだ。
海外転勤への不安と、FFを辞める寂しさが、俺にこんな感傷的な書き込みを
させたんだろう。長々といらん事まで書いてしまって、本当にすまん。

しかし、やっぱりなんだかんだ言っても、FFは楽しかったぜ!
りゅーねんしちまったけど、後悔はして無いぜ!(しろwww)

りゅーねんとか、himeちゃんに失恋とか、全く懲りてないバカさ加減とか、
かわされたんだか未だに良く分からないところとか、
思いっきり笑ってくれ!!俺も笑う!!ハハハ ハハハ ハハハハハ!!
初の海外転勤、はっきり言って不安だらけだが、思いっきり笑ってから逝ってくる!
そして、向こうで金髪グラマーの、ネトゲ擦れしてない純真な萌えキャラ釣って戻って来るぜっ
(懲りてねぇwwwそんなのいねえしwwwww)

ワラバナスレが末永く続く事を祈ってる!長々と書いてすまんかった!
支援くれた人達、読んでくれた人達、ありがとうございました!


*1 *2
*2 ゜Д゜;