ファイアーエムブレムシリーズ/デュランダル

Last-modified: 2023-06-27 (火) 21:18:33

概要

  • 人竜戦役で使用された《神将器》の一つ。
    又の名を『烈火の剣』とも呼ばれる。
    比較的大きな剣であるが、使用したのは小柄な体躯の《勇者ローラン》である。
    柄の中央には竜の紋章が施された美しい石がはめられている。
    竜に対してこの剣を手にすると、身体が剣に呼応し、竜を斬り捨てるのだという。
    ローランの子孫のオスティア家ではこの剣の伝承が伝えられており、その所在を
    知っているのはオスティア家の子孫のみといわれている。
    封印では賊に入られているが、ゲーム上の都合にツッコむのは野暮である

封印の剣

  • 威力17という剣としては破格の威力*1、命中90と大剣らしからぬ高い命中、
    それでいて重さは12とアポカリプスと並ぶ程度の重さにとどまっている。
    力+5の装備ボーナスがあるので、実威力は22と凄まじい。
    特効相手なら51+5と3すくみに負けていようが強引に叩き斬ることが可能。
    ただ、耐久が20しかないので、振るうのは23章以降にしたいところか。
  • 封印のソードマスターの必殺補正は+30なので、ルトガーを始めとした
    ソードマスターのユニットに持たせると非常に強力な剣となる。大抵の剣がそうだが
    フィルでもいいが、女性ならではの低めの体格のケアはしておきたい。
    どちらも育てなかった、もしくは仲間にし損ねた場合は他の剣Sユニットに使わせるか、
    ルトガーがおらず、フィルだけでもいるならカレルに使わせるといい。
    ルトガーをわざとスルーするような封印プレイヤーはそうそう居ないと思われるが…
    しかし剣士組では攻速落ちがあるため、この剣の重さより体格の高いディークなどもいいだろう。
    • また、武器レベルSが複数習得できる唯一の作品なので、パラディンでは
      デュランダル、マルテ、アルマーズの三刀流も可能。実用性はそこまでないが…

烈火の剣

  • 封印の剣の20年前の物語。タイトル通り、デュランダルも登場する…のだが、
    するのだが、烈火でのデュランダルの評価は劣悪で、封印での栄光など微塵も感じられない悲しい存在となってしまった。
    まずは、スペックをご確認いただきたい。
  • デュランダル 耐久20 威力17 命中90 重さ16 必殺0 エリウッド専用/ドラゴンナイト系・古の火竜に有効
  • お判りいただけただろうか。何故か重さに毛が生えるという訳の分からないスペックになった。
    誰が呼んだか、劣化の剣
    重さだけなら同じ最強格である光魔法のルーチェと同値である。
    • 烈火の剣では全般的に前作での低すぎる命中が改善されたかわりに重さが増加した*2が、
      その理由はバランス調整という建前のようだ。実際そうなのだが
      エリウッドにとってはバランスもクソもない話だと思うのだが…
      どうしたことかアルマーズには耐久でも負けており、
      古の火竜への攻撃はヘクトルの方が適任と言われてしまっているのだろうか…
      さらに追い打ちをかけるように、アルマーズは封印の時代より命中が10増加している。
      威力が1くらい増えてもデュランダルなら文句もなかったのではなかろうか。
      ネルガルはおろか、他のボス級ユニットでも扱うのを躊躇う可能性すらあるというのだから最早デバフである
      使われるとしても大体はトドメ役であることもこの武器の哀しさを物語る
  • ましてやヘクトルほどの大男でもないエリウッド(ロードナイトで体格9)が振るうので、結果はお察しである。
    リンのソール・カティによる攻速-8も中々ではあるが、リンはエリウッドより
    速さのパラメーターが優れているので、やはりエリウッドの問題が浮き彫りになってしまう。
    ヘクトル編ではエリウッドのクラスチェンジが天の刻印を使用することによる任意制なので、
    ロードのままデュランダルを使用することも可能だが、その場合攻速-9である。
    重りか枷か何かか?
    • 攻速が7も落ちるというのは問題とかいう次元ではなく、
      速さ次第で火の竜に一瞬で焼却されるという結論に至る。
      烈火の剣で火の竜を烈火の炎で切り裂くのではなく、エリウッドが灼熱の業火に包まれるということである
      一応、ボディリングで体格を上げれば、後は速さ次第で使えないこともないのだが…。
      それにはエリウッドへの相当な愛が必要となる。
      ヘクトルは3だけの超過なので、ヘクトルの厚遇っぷりが伺える。*3
      エリウッドの成長が芳しくなく、どうしてもデュランダルを使う場合は
      支援効果やニニスの守護で全力でサポートする他、予めヘクトルやルナでダメージを与えておくといった
      エリウッドが100%死なないようにする工夫が必要となる。ニニアンと支援Aを組むとBで補う羽目になる
      そもそもファーラの力をアトスに使い、アトスにルナを持たせて必殺さえ出れば1回で戦闘は終わるのだが…
    • エリウッドはデュランダルを使うよりリガルブレイドを使う方が良い。力+5の分を考慮しても多くは
      リガルブレイドに負けてしまう。*4竜特効?火の竜を叩かないなら何も変わらない
      ついでにリガルブレイドにも耐久値で5負けている。
  • フォローを施しておくならば、この武器は封印の剣時代とくらべて、
    重さしか変動していないという点には注目できる。
    通常、強力なアイテムが再登場する際には威力や命中といった数値が引き下げられるものだが、
    このデュランダルは重さで調整がなされているため、威力や命中といった優秀さは据え置きなのだ。
    つまりは、先程もしれっと述べたように、トドメ役としては申し分ない性能といえるだろう。
    重さを気にして中途半端な武器を使うよりはデュランダルを使ったほうがよいということである。
    しかしながら、どうしてもリガルブレイドの存在がチラつくのが彼にとっての呪いである
  • また、上記の神将器の力を裏付けるように、エリウッドはデュランダルの持つ本能により、
    竜化していたニニアンを誤って斬って殺害してしまう。
    まぁ…エリウッド達はニニアンの竜化した姿を目の当たりにしたのは初であったが故、仕方がなかったといえば仕方がなかったのだが。
    それよりもエリウッドはデュランダルの重さを感じて無さそうである。
  • このように、烈火のデュランダルは曰く付きの剣となってしまっており、
    その性能と相まって散々な扱いを受けた。
    エリウッドの微妙な成長率も影響しているといえばそうなのかもしれないが…。
    せめて…せめて重さが封印と同様の12であれば扱いが変わっていたのではなかろうか…。
  • また、リンの専用アニメが無いのは、このデュランダルが
    リンの専用アニメのIDに振り分けられている*5からである。
    やっぱり曰く付きの剣なのであった…。
    どのようなアニメなのかは、動画等でも公開されているので、
    興味があれば検索してみてはいかがだろうか。
    • 原因としては、元々はデュランダルをリンが扱う予定だったのを、
      エリウッド専用武器として取り入れたためにIDを変え忘れた設定ミス、
      というのが多く出ている見解である。*6
      ただ、その場合ブレイドロードであっても攻速落ちが-10という世紀末クラスの悲劇になるが
      しかし、アニメでは到底デュランダルのような剣に見えないので、恐らくアニメを後付けで作成したと思われる。
      プロトタイプのアニメでは、リンが大剣を扱っているので元々このようなアニメだったのだろう。
      なお、海外版ではこの設定ミスは修正されている。*7
  • 余談だが、「覚醒」において、アルマーズとソール・カティが登場したが、
    悲しきかな、何故かデュランダルはハブられてしまった。
    最早悪意すら感じる。
    ファルシオンやティルフィング、ラグネルといった過去作主人公が用いた
    華々しい神器が勢ぞろいしているというのに、封印の剣と仲良くハブられてしまっている。
    動力源がないと機能しない封印の剣はともかく、誰でも使えるこっちがハブられるのはどうなのか
    配信チームやDLCマップの魔符として登場するエリウッドは「エリウッドの鋼剣」という武器を持っているが
    大抵2回攻撃の勇者の剣を使ってしまう*8ので最早空気になる場合がある。
    ルナティック以上で錬成されるのも勇者の剣*9という、性能が全く信用されていない扱いである。*10
    ちなみに剣の達人を装備しており、力+5の補正を受けている。申し訳程度のデュランダル要素だろうか?
    剣の達人は自力習得が可能な関係上、実質女性専用の槍の達人を装備していたほうが有意義である
    光編の味方としてもそれ以外の敵としても攻撃スキルがないせいで、他のパラディンと比べると地味

ファイアーエムブレムヒーローズ

  • エリウッドの実装に伴い、デュランダルも登場。ヘクトルがアルマーズを持ってきている中、
    エリウッドにレイピアとか銀の剣+とかを持って来られてもこちらは苦笑するしかないので当然なのだが。
    つまらない冗談は置いておいて、性能は…

威力16 射程1
自分から攻撃した時、戦闘中の攻撃+4

  • 鬼神の一撃2の効果が内包されている。斧殺し3も併せて斧への攻撃へは強い。
    …★5での話とは言ってはいけない。
    エリウッドが★5で召喚できた召喚イベントは少なく、親友のヘクトル(彼は★5のみの排出)よりもピックアップ回数が少ない。
    彼が初登場した時も★3・★4での追加と、他の主人公2人と明らかな差をつけられている。
    何故だ…
    • 現在の特効ゲーに乗れるよう、レイピアでも良かったかもしれない。
  • エリウッドのデュランダルにも満を持して錬成が追加された。
    基本内包スキルが鬼神の一撃3になった。特殊錬成は鬼神飛燕の一撃2が内包されている。
    ぶっちゃけ、烈剣デュランダルに勝てるか微妙なラインである。
    • 彼処の内包スキルの剛剣さえつけられれば、烈剣デュランダルに余裕で勝てる。更に、速さにもバフが乗るので、スキルや聖印、個体値によっては追撃もしやすくなる。やや厳しい継承条件ではあるが、Aパッシブは飛燕の一撃4が適任だろう。
  • …と思われていたが、現在は鬼神飛燕の一撃3があったり、烈剣デュランダルの錬成先が現れたので
    最早こちらを使う意義が薄れてしまった。

烈剣デュランダル

  • 第1回英雄総選挙にて、2位を飾ったエリウッドが誇る嫡男、「大いなる公子 ロイ」が装備している。
    現在は進化錬成により、父のエリウッドも装備できる。
    さてさて、その性能はというと…?

威力16 射程1
攻撃+3 攻撃が敵より高い時、自身の攻撃による奥義発動
カウント変動量+1(同系統効果複数時、最大値適用)

  • 正直に言ってエリウッドのデュランダルが霞むくらい強力。
    絶対王者ラインハルトと並んで騎馬系の頂点に君臨した総選挙リンや、スキルが優秀すぎる総選挙アイクの影に隠れがちではあるものの、
    『奥義の鼓動』とのシナジーが高く、疾風迅雷による制圧が可能なロイもかなりのスペックを兼ね備えているのだ。
    • 追撃できることが一つの条件とも言えなくはないので、速さが苦手な個体のエリウッドやロイではキツイかもしれない。
      ロイは厳しいかもしれないが、エリウッドなら限界突破が容易なので、お金をかけたくないならエリウッドで運用する方が良かったりする。
      まぁ、ロイの速さ得意が召喚できているならなんの問題もないのだが。
    • 錬成先が追加。
      主効果が変更され、自分から攻撃した時にカウントが多く進むようになった。
      最近のキャラがゴツくもないくせに攻撃がバカみたいに高い…なんてものが多くなったためだろう。
      これによってより疾風迅雷が発動しやすくなり、輝きが増したと言える。
      課金限定ではあるものの、神装エリウッドの登場によってよりスポットが当たった。
      特殊錬成で、飛燕金剛の瞬撃にあたる効果が付与される。追撃も封じられるのは大きい。
      先生はそんなズル許しませんと言うかのごとく両方を無効化してくる天帝の剣がぶっ刺さるのだが
      特殊錬成のアイコンはスキル「理想郷となるように」と似たものとなっている。

緋剣デュランダル

  • 満を持して登場した伝承英雄、「烈火の勇騎士 エリウッド」が所持している。
    デュランダルや烈剣デュランダルの錬成先にはなっていない。
    効果は以下の通りである。

    威力16 射程1
    攻撃+3
    ターン開始時、自分を除く最も攻撃が高い味方に
    【強化増幅】を付与
    【強化増幅】
    戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防が自分の受けている
    攻撃、速さ、守備、魔防の強化の値だけ上昇(上昇値は能力値ごとに計算)
    (1ターン)

  • 強スキルである強化増幅を与えるだけあり、サポート役として人気がある。
    騎馬の低い査定スコアを補正する伝承効果もある上、エリウッド自身の戦闘能力も高いため
    フレンドダブル戦でも重宝する存在だろう。やや打たれ弱いが。
    エリウッド以外の攻撃が同じなら全員に付与できるため、
    周りのメンバーに突飛したマッチョすぎる英雄を連れるのは控えた方が良いだろう。
    また、緋剣デュランダルは魔竜封印の剣のように緋色に輝いた武器グラフィックとなっている。

*1 完全なる余談だが、剣の神器全体として見れば、聖戦の系譜のティルフィングなどの十二聖戦士の神器には劣ることとなるが、あくまで竜の力が込められた武器竜を殺すための武器では威力に相違があると考えられる。
*2 元々命中が劣悪でない武器も重さが大分増加しているが、魔法系はその変化が顕著であり、およそ1.3~最大4倍近くまで増加している。光魔法は最早別物と化している
*3 尤も、作中での扱いを見ればこれくらいあっても文句は出ないとは思うが…
*4 リガルブレイドは威力20、命中85で一応デュランダルは補正込みでリガルブレイドの基本スペックを超えることができるが、重さで全てを帳消しにしてしまう。トドメとばかりにリガルブレイドの重さは9である。
*5 この設定ミスは2023年6月23日配信のNintendo Switch Onlineにおいてのバージョンでも修正されていないため、日本版ROMのベタ移植と考えられる。
*6 元々烈火の剣は製作期間の影響からか、設定ミスが多く、その多くは数値絡みの設定ミスが多い。代表的なのは斧を装備する山賊が鉄の剣のみを所持していたり、剣士がホースキラーを所持していたり、ヘクトル編25章の占いのテキスト指定ミス、同章のヘクトル編での配置がハードでもノーマルのものを参照していたり、別IDのラスの体格の設定抜け、終章のエリウッドとヘクトルとの会話でのセリフ指定ミスなどが有名どころである。
*7 他の設定ミスは据え置きな点を考慮すると、とりあえず大きなミスを修正したのだと思われる。
*8 一応ではあるが、低レベル版ではエリウッドの鋼剣しか持っていないので使う
*9 配信チームの遭遇戦のみではあるが、難易度ルナティックによる補正で威力18、命中105、必殺5というデュランダルもビックリのモンスタースペックと化している。しかしながら依然勇者の剣が自重していないので、相変わらずエリウッドは勇者の剣を振る。
*10 他に名前付き武器を持っているエイリークやエフラム、シグルドやセリスなども錬成していない。あくまで汎用武器のみが錬成されるようになっている。おそらくは錬成武器のルーチンの範囲外であるためと考えられる。遭遇戦ではそれ専用の錬成ルーチンが組まれているというのが妥当な考えだろう。