ファイアーエムブレム聖戦の系譜に登場する武器。
が、原作には触れないので注意。
概要
- 「聖騎士 シグルド」が初期で装備している。
威力16、射程1といういつものスペックに魔防+3の能力ボーナスがある。
が、ぶっちゃけそんなことはどうでもよくて、おまけ程度に記載されている能力こそがこの武器の本体と化しているのである。
その効果とは…
- 「最初に受けた魔法のダメージを50%軽減」という効果。
- 「ふ~~~~~ん??」で終わることなかれ。
実装当時、超猛威を奮っていた2回攻撃する雷を
相性不利であるにもかかわらず、平気な顔をして耐える(致命傷だったりもするが)
というド変態な偉業を成し遂げてしまった。
さらに彼の固有スキルである「聖騎士の加護」がさらに魔法から身を守り、倒せるはずなのに倒せないという珍現象が勃発した。
- 現在ではそこまでシグルドやセリス(進化練成した場合)の魔法耐性は話題に挙がってこない。新英雄のメタ性能、新スキルにおける環境の変化もその一因であろう。しかし依然として彼らの防御力は衰えてはいないだろう…。
- そんな聖剣ティルフィングであるが、錬成が追加された。
主効果が追加され、戦闘開始時に自分のHPが50%以上なら自分に攻撃・守備+5の効果が追加。
魔法初撃50%軽減はそのままに特殊錬成効果で、戦闘開始時に敵のHPが75%以上なら自分の攻撃・守備+5に加え、絶対追撃が可能。
自分の、と敵の、とで効果が違うので混同しないようにしよう。
通常の特殊錬成ティルフィングが「いのり」を踏襲している*1のに対し、こちらは「ついげき」を踏襲したものとなっている。
条件を両方満たせば攻撃守備+10に加え絶対追撃と、物理にも魔法にもスキのないキャラクターとなるだろう。
Bには「見切り・追撃効果3」などを付けて絶対追撃を確実なものとしたいか。
シグルドには付けられないが
至聖ティルフィング
- ユリアの命名に倣ってか、至聖ティルフィングと名を変え登場。
「光の皇子 セリス」のみが装備可能。
その効果は
かなり緩めな条件となっているので発動は容易といえる。威力16 射程1
魔防+3
戦闘開始時、自身のHPが99%以下、または
敵から攻撃された時、
戦闘中、敵の攻撃、守備-6、かつ
自分の攻撃でダメージを与えた時、自分のHP7回復
(与えたダメージが0でも効果は発動)
HP回復効果は「ライブのうでわ」を模したものだろうか。*2
敵の攻撃マイナスによる耐久面も引き上げることができるので決して弱くはない武器であるといえるだろう。
それでも半ば反則じみた効果だった聖剣ティルフィングが強く見える- 残念ながら(?)魔法攻撃に対する軽減効果などは備えられなかった。
その代わりとしてなのか、通常セリスに比べ、伝承セリスの魔防自体はかなり上がってはいる。
そうじゃなくて50%軽減などであれば数値で語る必要もないのだが…
- 残念ながら(?)魔法攻撃に対する軽減効果などは備えられなかった。
- 待ちに待った、錬成効果の登場。
インフレが加速していくこのゲームにおいて、過去世代キャラはつらくなることも多くなるが、
果たしてその効果は…?
威力16 射程1
魔防+3
戦闘開始時、自身のHPが99%以下の時、または
戦闘開始時、敵のHPが75%以上の時、または
敵から攻撃された時、
戦闘中、敵の攻撃、守備-6、
自分が与えるダメージ+攻撃の15%
(範囲奥義を除く)、
自分の反撃不可を無効、かつ
自分の攻撃でダメージを与えた時、自分のHP8回復
(与えたダメージが0でも効果は発動)
自分から攻撃した時、または、
周囲3マス以内に味方がいる時、
戦闘中、敵の攻撃、守備-5、
攻撃を受けた時のダメージを○%軽減
(○は、敵が魔法、杖の時は80、そうでない時は40)
(範囲奥義を除く)
敵から攻撃された時、かつ
周囲3マス以内に味方がいる時、かつ
自身のHPが50%以上で、敵の致死攻撃を受けた時、
ダメージをHPが1で残るように軽減
(1ターンに1回のみ。奥義以外の
「敵の致死攻撃を受けた時、ダメージをHPが
1残るように軽減する効果」とは重複せず、
いずれかの効果が発動した時、
この効果のHP条件に関係なく、
このスキルの効果も発動したものとする)
相変わらずのかつかつ構文かつ、自分と自身が入り乱れるややこしい長文だが
- まず主効果が別物レベルで変更。
条件がさらに増え、敵HPをも参照するようになった。
攻撃の15%をダメージに転化できるようにもなり、攻撃の高い伝承セリスにとって
非常に嬉しい効果が追加されたといえるだろう。
うざったい杖などの反撃不可効果を無視できるという、伝承セリスの受け性能も飛躍的に向上。
回復効果は8に上昇したため、割としぶとく戦場を駆けてくれる。
第二の総選挙ヘクトルという声もある
- 特殊錬成効果はなかなかの狂いっぷりであり、
彼が残念伝承扱いされていたのをすべてふっとばす効果へとなっている。
自分から攻撃するか、周囲3マス以内に味方がいるなら、
敵の攻撃と守備を追加で-5し、魔法と杖からのダメージを80%、それ以外は40%を常時カットする。
待望の魔法系に対する軽減効果、ここに発現。
どうしたことか、聖剣ティルフィングでもできなかった杖への軽減効果をも完備と隙がない。*3
範囲奥義で攻めてくるタイプの魔法には通用しないのには注意。
現状5種類も存在するティルフィング族*4としては、魔法に対して最強の軽減%をもっており、
これはかのシグルドでもなし得なかった快挙である。魔防+20の聖剣は本当に伊達ではなかったようだ。
忘れてはならないが、魔法系以外にも40%カットと、今では当然のように蔓延る40%カットを実現。
落とし穴になりがちな竜に対してもそれなりに強気に立ち向かえるが、
結局は80%でも40%でも軽減無視があるので、油断禁物。
敵から攻撃されるか、周囲3マス以内に味方がいるなら、
セリスのHPが50%以上だった時、1ターンに1度だけ、祈り効果を発動する。
ユーミルのCスキル「永生結界*5」などがあったとしても、この至聖ティルフィングの効果が発動し、
重複しないという効果。
1ターンに1度という制約も回復効果があるゆえであろうが、十分強力。
どちらも周囲3マス以内に味方がいるなら、効果が発動するため、
配置する時はできるだけ味方がいるようにしたい。
3マスなのは指揮官補正のなじみなのか、単なる偶然か。
伝承シグルドで無駄に奥義で語り散らした分、Bスキルの変化についても取り扱う。
- 最後の聖戦・承
戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、
戦闘中、敵の攻撃、守備-5、
自分は絶対追撃、敵は追撃不可、かつ
敵から攻撃された時、2回攻撃
(2回攻撃は重複しない)
- まずHP条件が大幅にゆるくなり、25%以上で発動となる。
またしても攻撃・守備-5の効果。武器と併せて-16のデバフをかけられる。
絶対追撃は据え置きかつ、敵の追撃不可が追加。
無印版は見切り追撃でBスキルなしも同然だったのだが、そこは承スキル、ただでは終わらない。
自分から攻撃した場合は見切り追撃でサラにされてしまうが、
攻撃された場合は2回攻撃という見切り追撃でも無効化されない効果へとチェンジ。
2回攻撃できるのを担保する効果へと生まれ変わり、彼の変貌をさらにサポートする形となった。
無論、追撃可能なら4回攻撃となり、その強さは言わずもがな。
聖裁ティルフィング
- 長くから待たれた実装により登場した伝承シグルドの持つティルフィング。
ティルフィング系統も4種類目となる。
気になるその効果は…威力16 射程1
奥義が発動しやすい(発動カウント-1)
戦闘開始時、敵のHPが75%以上なら
戦闘中、自身の攻撃、速さ、守備、魔防+5、絶対追撃、
かつ、自分から攻撃しているか、敵の射程が2の時、
戦闘中、最初に受けた攻撃のダメージを40%軽減
やってくれたぞ、この男は。
ティルフィングの項ではあるのだが、コイツを語る上ではこの効果はぶっちゃけどうでもよい。デジャヴ
本体は奥義「グランベルの聖騎士」であろう。
(奥義発動カウント1)
ターン開始時、
自身の移動+1(1ターン、重複しない)
攻撃の25%を奥義ダメージに加算
効果を発動した戦闘後、自身と全味方の
攻撃+6、移動+1
(1ターン、重複しない)
(その戦闘で自分のHPが0になっても効果は発動)
運営が狂ってしまったのではないかという効果を引っ提げて登場しやがったのである。
まず、毎ターンシグルドが4マス移動してくる点も相当ヤバいのだが、グランベルの聖騎士を発動されたが最後、シグルドの後ろに控える敵全員が
3マスないしは4マスで全力行進してくるのである。ヤバいなんてレベルでは表せないほど犯罪級。
せっかく倒しても置き土産の如き所業を行ってくる辺り、バーハラの悲劇に相当な執着を見せていそうな気配がするものだ…
- 対策しようにも、こちらはキャンセルなどでカウントが0にならないようにする程度であり、相手側が「奥義の鼓動」を持っていようものならもうどうしようもない。
鼓動の幻煙などでどうにかできる場合もあるにはあるが、シグルドの位置次第ではキツくなる場合もある。
かといって、射程2の攻撃で闇討ちしようにも、スキルによって軽減されてしまうので、ワンパンできるような英雄でないと望み薄。
狙撃持ちや滅殺持ちだと安心できるか。
射程1なら特効などで攻撃するのが吉か。
- 絶対追撃があるとグランベルの聖騎士で反撃された時に追撃で倒されてしまう危険も高いため、
シグルドより速い英雄での追撃不可か、無難に見切り・追撃効果で無効化したいか。
また、シグルドから攻撃してきた場合は射程の関係なく軽減するので、安易に受ける選択をするのも危険というのは留意しておくべきだろう。 - ダメージ軽減の対象が「射程2全般」となっているので、杖による抜け道もないという抜かりのない性能。
一応反撃不可杖なら安全だが、ダメージには期待できない可能性も高い。*6 - 奥義や軽減の点ばかりに触れてきたものの、この武器の効果の大半は敵が瀕死の時は発動しないという点に注意。
自操作時などで射程2を放置することはそうそうないと思うが、軽減+軽減ができなくなるので勝てる手前で倒されるなどの珍事が起きないようにしたい。- バーハラの悲劇によってこんな効果が生まれてしまったと考えるとアルヴィスにとっては後に発覚した事実より悪夢ではなかろうか。
アルヴィス! …きさま!!
- バーハラの悲劇によってこんな効果が生まれてしまったと考えるとアルヴィスにとっては後に発覚した事実より悪夢ではなかろうか。
余談
- シグルド自身の魔防は低いものの、得物とスキルで完璧に補っているので魔法を主に扱う召喚師が悲鳴を上げた。
戦渦の連戦で出ると舌打ちされてたりしたらしい
- この武器にも穴はある。
杖と竜の初撃ダメージは半減することはできない。あくまでも「魔法」なので、杖やブレスは含まれない。
しかし、シグルドが反撃できない場合、杖はBスキルで2撃目をしっかり80%カットされる。
青竜をぶつけるとあっさり沈んでしまうことが大半である。
- 無印ティルフィングが微妙な性能だったが故に、この武器で大覚醒したといえよう。しかし、こちらが本当のティルフィングだの、前のティルフィングが悲しい言われようとなったのは言うまでも無い。
セリスのティルフィングも父シグルドと同じ聖剣ティルフィングに進化練成可能。
- 悲劇の炎をも平気な顔して耐えるシグルドを見る限り、お前は本当にシグルドなのか?と問いたくなる。
耐性でもついたか
なお、聖剣ティルフィングによるダメージ計算は「シグルド算数」などと呼ばれることが多い。
シグルド算による大誤算がおこらぬよう、しっかり対策してほしい。