ファイアーエムブレムシリーズ/封印の剣

Last-modified: 2020-01-10 (金) 18:57:36

ファイアーエムブレム封印の剣に登場し、タイトルを飾った武器。
間違われることもあるが、読みは「ふういんのけん」ではなく「ふういんのつるぎ」である。
けんと読むのはこっち

概要

  • 人竜戦役において、八神将の一人である「ハルトムート」が用いたとされる武器の一つ。
    この剣でハルトムートは『魔竜イドゥン』を封じ、人竜戦役を終えさせたとされている。
    ベルン王国の至宝とされる『ファイアーエムブレム』を力の根源とすることからか、
    炎の紋章の剣』などとも称されることがある。
    逆に封印の剣からファイアーエムブレムを別離する事により、力を封じる事ができるようである。
  • ゲーム内では『伝説の剣』と呼ばれるエッケザックス同様別名が語られることはなく、
    封印の剣という形でしか登場しない。
    • ファイアーエムブレムサイファでは神将器を超える存在*1であるためか、『超器』と称されている。
  • 実際に封印の剣はデュランダルやフォルブレイズなどをさらに上回る存在となっていて、装備者の意志により、この剣がもたらす効果が変わる。
    装備者が望むことで、竜の生命を奪うことなく力を封印する。これが可能なのはこの封印の剣のみである。
  • 『封印の剣』の銘が指すように、この剣は竜を殺すためのものではなく、あくまで竜としての力を封じて
    竜たちに更なる抵抗をさせないための剣だととも取れよう。
    如何に英雄ハルトムートが慈悲深い人物であったが伺える設定でもある。
    もっともこの武器を誕生させるまで竜との殺生が絶えず、彼自身も神将器(エッケザックス)で竜を殺していたわけだが…
  • 完全真エンドを見るには、かつてのハルトムートと同じく、封印の剣で魔竜にとどめを刺す必要がある。
    • GBA作品の中では難しいとされている難易度ハードでも、ロイの速さが余程死んでいない限りは、
      ロイからのファーストタッチの追撃でイドゥンを倒せるため、大して問題にはならない。
      もし追撃できない場合は、削るかイドゥンの攻撃を耐えて次の自軍ターンに倒すといいだろう。
  • ゲーム開始から終章まで一切ロイを育成していなくとも、封印の剣で30超えのダメージを与えられるという点もあり、
    トドメ役も任せられるのも大きな強みである。全ての武器の特効係数が3だった封印までの武器環境も追い風となっているだろう。*2
    魔竜側としてはとんでもない理不尽だが

性能

名前耐久威力命中必殺重さ射程備考
封印の剣2018951081-2ロイ専用 装備時、守備・魔防+5 使うとHP30回復 マムクート特効
  • スペックは凄まじく、力不足だったロイを強化するのに役立ってくれる。
    威力・命中共に高く、重さもマスターロード時の体格と同じ8。
    さらには射程1-2とさすがは終盤主人公武器、と言いたいところだが耐久20が難点。
    前作トラキア776では専用武器や珍しい武器*3といったものは耐久が60だったために
    惜しみなく振り回すこともできたのだが、
    神将器やこの封印の剣は回数が大幅に減っている関係上、使い所に気を遣う形となっている。
    生き残るために使える手段はすべて使うというリーフ軍とは違って恵まれているせいだろう
    メインウェポンというよりかは、ちょっとたまに出すくらいにしたほうがいいだろう。
    火竜に対してはドラゴンキラーもあるし。
    ハマーンをすべて注ぎ込めば77回使える*4ため、たくさん使いたいなら15章でのハマーン入手はしておきたい。
    そこまでして使いたいかという話にもなるが
  • なお、使うとHPを30回復するが、耐久を1消費する。もったいなさすぎるので、とっこうやくでなんとかするべし。
  • 特効は「マムクート(未変身)」「火竜」「神竜」「魔竜」に発動する。
    竜封じの剣の名の通り、特効適用時には威力54と凄まじい威力となる。
    竜殺しの魔力武器である神将器にはない魔竜特効を持つので、これで倒せと言っているようなものである。
    あらゆる竜に対抗できる神竜族の力である神竜石も特効を持つが、気にしない。
    ドラゴンキラーと他の神将器のような、ドラゴンナイト系に対する竜特効はない。
    あくまで強大な純粋の竜を封じるための武器だからだろうか。

ファイアーエムブレムヒーローズ

  • リリース当時から召喚可能な「若き獅子 ロイ」が★5で習得可能。
    リリース当時はスキル継承も無く、ロイ自身が相性激化3を習得できることもあって、対物理緑の処理役としてしばしば人気があった。
    内包効果は、敵から攻撃された時に守備・魔防+2。今で言う「金剛明鏡の構え1」に値する。
    何故か竜に対する特効効果がなく、マルスとどっちが人気があったかと言われると、マルスの方に軍配が上がる。
  • 錬成が追加され、竜特効が付くようになった。
    特殊錬成が非常に優秀。所謂「切り返し4」に値する効果を内包している上、防御時の守備・魔防+4と、
    金剛明鏡の構え2に値する効果となって、遠距離反撃の適正にも向くようになり受けに回りやすくなった・・・のだが、
    同属性のリリーナが凶悪な攻撃力を持つようになったため、やや存在が霞んでしまった。

魔竜封印の剣

  • 伝承英雄の「封炎の若獅子 ロイ」がデフォルトで装備している。
    伝承英雄の武器としては珍しく、武器に能力ボーナスが付与されていない。
    効果欄も寂しいものとなっており、

    竜特効
    敵から攻撃された時、距離に関係なく反撃する

    …以上である。冗談でもなんでもなくこれで終わり。
    効果だけみれば神霧のブレスから射程2の~の効果を省いただけともいえる。
    • 実装時こそ、死闘効果の登場や、彼の素の総合値の高さから
      使われることはあったものの、次第にその物足りなさを露呈してしまうこととなり、
      魔竜封印の剣は他の汎用武器へと変えられて使われる、ということがしばしばあったようだ。
  • そして来たる2023年にて、錬成が実装。
    散々な結果に終わってきた封印の剣だが、その効果は…?

    竜特効
    敵から攻撃された時、距離に関係なく反撃する
    戦闘開始時、自分のHPが25%以上なら、
    戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+4
    自身の奥義発動カウント変動量+1
    (同系統効果複数時、最大値適用)、
    自身の奥義発動カウント変動量ーを無効

    …正直言って微妙。伝承セリスなどのぶっ飛んだ効果を見た後での錬成であるため、
    これくらいだと微妙なものとなってしまうこと兼ね合い。
    キャンセル効果無視は大きいが、テンプレ強化4だけというのもかなりしょっぱい。
    いくら第3部キャラとて大した強化を得られないのは悲しいものがあるだろう…
    • 更には現在は遠距離反撃効果を持つ強化スキルも登場しているため、
      武器に遠距離反撃効果を持っているのはついで感覚のほうが喜ばれるケースが多い。
      遠距離反撃をウリにしている武器はそれだけで不遇錬成のジンクスを持ってしまっていることになる。
      魔竜封印の剣もその犠牲者の一つとなった…というものなのだ。

余談

  • イメージ世界での戦いである故なのか、スマブラでのロイは封印の剣が大柄であるようだ。
    ロードの状態では重さが2超過しており、重さを感じてしまうかもしれないが…

*1 原作セリフにおいて、エルフィンが「…もしかすると『封印の剣』は『神将器』とは別のもの…それをも超える存在なのかもしれません…」と語っているのを汲んでいると思われる
*2 烈火の剣からは、神器級の武器など、威力が高く設定される武器は特効係数が2に設定される調整がなされている。
*3 売却不可能な一点物武器など
*4 ハマーンが壊れたあとは耐久0まで使い切る想定