ハヤトのちょー嵐を呼ぶ!金矛の勇者 序章

Last-modified: 2009-05-29 (金) 02:01:46

………………………8年前、一人の科学者によって引き起こされた浅間山麓の爆発事件によって、日本は全てが蕩けてしまった。
そして現代…
爆発事に発生した超エネルギー「ゲッター線」の暴走により 地球上はゲッター線汚染されてしまった。
その結果、人類はゲッター線に汚染され、その力に溺れてしまい、異形の怪物「イデア」が出現し、暴虐の限りを尽くしていた。
もはや、地球上はイデアにあふれ、人類は絶滅しようとしていた。…………………
ゴゴゴゴゴ!!!
大空に我が物顔で移動している物体があった。万能移動要塞「ゲット・ボマー」であった。
「オラァァ!こんな作戦でイデアをぶっ飛ばせるか!」
ゲット・ボマーの作戦室で一人で騒いでいる男「了」がいた。
がさつで無鉄砲だが、鋼の精神を持っている。両腕はサイボーグ化されていた。
了が一人で暴れていると一人の男が入ってきた。そしてすかさず
バギっ!
了の顔に一撃食らわした。
了は吹き飛ばされて壁に激突する。
「いってえ!ハヤト!なにしやがる!」
そこにはヴィジュアル系の格好をした細身の美青年「ハヤト」が了を睨みつけていた。
「るせんだよ!一人で騒ぎ過ぎなんだよ!バカが!」
すると持っていたケースから一つ薬を取り出した。
薬をかじりついたハヤトが了に言い放った。
「なあ…了…大人しくしてねえと殺すぞ 」
了はその言葉についにキレた。
「ハヤトォォ!!もういっぺんいってみろ!」
了はハヤトに襲いかかった。
するといきなり
「ちょっ!ちょっとぉ、やめなさいよ」
ツインテールの美少女「ムサシ」が二人の喧嘩を止めにかかった。
「あんた達!今はそんなことしてる場合じゃないのよ!こんなことしてる間にイデアが暴れているのよ!」
「ち…ムサシ、邪魔すんじゃねえよ!」
「あんた達がバカなことしてるとチーム・ゲッターとして成り立たないのよ」
「へっ…むかついたから俺、部屋に帰るわ」
ハヤトは作戦室から出ようとした。
「あっ、ハヤト待って!」
ムサシはハヤトの後を追いかけた。
「ちっ…勝手にしやがれ!」
了は作戦室に置いてきぼりにされた。
ハヤトとムサシは通路を歩きながらしゃべった。
「ハヤト、なんでそんなに苛立ってるの?」
「…」
ハヤトは無表情だった。しかしムサシはまた問いかける。
「そういえばハヤトがいつも口にしてる薬…いつから服用してるの?」
「…子供の時からだ。だからどうした…」
ムサシは驚いた。
「子供の時から!?何でまた?」
ハヤトは止まり、ムサシを睨みつけた。
「うるせえな!どうだっていいだろ!これ以上うるせえと殺すぞ!!」
ハヤトはすぐそこにあった自分の部屋に入った。
「はあ~…あとが思いやられるな…」ムサシをため息をついた。
ハヤトは部屋に入るとイスに座り、背もたれにもたれかかった。
「はあ…どいつもこいつもうるせえな…」
ハヤトは立ち上がると机の方へ向かった。
すると
「ん…なんだこれ…」机の隙間から折りたたんだ紙をみつけた。
ハヤトは紙を拾い、開いてみた。すると、
「これは…俺が小さい時に描いた絵じゃねえか!」
それはハヤトが小さい頃に描いた絵だった。
「懐かしいな…なんでこんな所にあるんだ?
しかし…下手くそだな…くっくっく…」
ハヤトは絵を見て少し笑った。
「ん…誰だこいつ…」
絵の中に自分と友達の絵があったが一人で見慣れない人物の絵があった。奇妙な服を着ていた。
「これって…ん…」ハヤトは悩んでいた。全く思いだせない。
しかし
(マ………)
「あれ、なんだか少し思い出してきたぞ!」