真!エヴァンゲリオン ~人類補完の日~ 02

Last-modified: 2009-05-30 (土) 00:18:29

第2話 「脅威!神か悪魔か 真リリス」

「しょ、初号機が!?な、なに!?何が起こっているの!?ああああっ!?」

「が、合体!?そんな、コレだけの数を!?」
「見なさい、レイ!これこそが人類を補完するもの、その名を――――」

「チェェェェェンジィィィ!!エヴァンゲリオォォォォン、真!リリィィィィスゥ!!」

『おお・・・・おお・・・・』
「こ、これが我々の研究では行き着くことのできなかった究極のエヴァンゲリオン」
「さすがユイさん。最高のエヴァ研究者―――といったところですわね。
 ですが、ご安心なさい。私とナオコさんがいるじゃありませんか」
「あ、ああ・・・・・これより対策会議に移る!」
「方々へ。願わくば、私たちをコントロールのセンターとしていただけませんか?」
「いいだろう、やってみたまえ」
「固定よし、全ては私たちの手に――――さて、正直な話をしましょう。
 私はこう考えているの―――”少し早すぎた”、とね」
「ええ―――確かに彼はまだ自分が何者であるかすら気付いていない」
「そ、そうでしょ。彼はまだ気付いていないのよね。自分が世界の運命を握っていることを」

「フフフ。けどね心配いらないわ、カヲル。今、あなたの仲間も起こしてあげる。
 それまではこの私が守ってみせる。二度と間違いが起こらないように」

「くっ!バーさん、あんなものでなにを企んでいるのかわからないけど、今なら合体の途中を狙える。
 この近距離で零号機のエネルギーを暴走させたポジトロンライフルの最大出力なら――――
 けど、あれは――――――、いえ、私の勘違いね。それなら――――『それならどうするの?』 ――っ!?」
「フフフ、相変わらず危ない娘ね。でも、その分何をしでかすか手に取るように分かるわ」
「バーさん!――――ああ、零号機!」
「どうしたの?今しがたポジトロンライフルのエネルギー増幅器にしようとしていたくせに、何を悲しむというの?んん?」
「うるさい!私もエヴァとは二度と顔を会わせたくはなかった!貴女が取り込まれたあの日から!
 ――――――確かに貴女と私はうまくいってなかった。なにもかも!
 でもあの碇君の一件は、誰がどう見ても事故だった!」
「事故?あなたはまだあれを事故だと言い張るの!?あのシンジの死を、それで片付けるつもり!?
 許さないわよ!!レェェェェェイィィ!!―――っな!?」
「こ、これは、ATフィールド!まさか、弐号機!?」
「くっ、プログレッシブナァァイフ―――っ!?」
「ま、まさか参号機までが!?」
「くぅ、トドメを打たなかったのが失敗ね!」
「もうそんくらいでええでしょう、博士!これ以上はホンマに取り返しがつかんようになりまっせ」
「その声は鈴原君!じゃあ、やっぱり弐号機に乗ってるのは――――――」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
「貴女ねっっ!アスカァァァァァァッッ!!」
ビーッ!ビーッ!ビーッ!  バンッ!バンッ!

『はぁ、はぁ・・・・・・はっ!博士!?エ、LCLに―――!?誰が―――』
ヒュゥゥゥ  シュパッ!シュパッ!
『ア・・・・・・・アスカ・・・・・・・?アスカァァァッ!待ちなさい!』

『ち、違うの!私じゃない!私じゃないっ!!』

  私じゃない!  私じゃなぁぁぁい!!!

「悪かった・・・・・すまないと思ってるわ・・・・・」
「なんですって!それで済むと思っているの!!」
「確かにアタシが悪かった・・・・おば様の口車に乗ってしまったばかりに・・・・・・
 けど、あのときはああするしかなかったのよ」
「フフフ、何を言うの、アスカちゃん。今となってはすべて手遅れ。
 計画は誰にも止められなかった。そうでしょう?」
「ええ、そうよ。だからこそ帳尻はせめて、自分の手でつける!!」
「アスカァァァァッッ!!」 ドゥン! ギシャァァァ!
「なっ!?使徒!?」

「フフフ、あなた達はいつも詰めが甘い!これ以上付き合っている暇はないわ――――なっ!? グフゥゥ!」
「――――っ!? ウ・・・ウワァァァァァッッ!!」
「カヲル!?ま、まずいわ!」
「そ、そうだわ・・・・・早く制御しないと・・・・・・・・これでは早過ぎる!!」
「まさかっ!おば様はアイツらを使うつもり!?」

「ま・・・・待ってなさい、カヲル・・・・今、あとの二人を・・・・・・・あとの二人を!!」
「な・・・・あ、ああ・・・・・・こ、これは・・・・・・あ・・ああ・・・・・・あああああああああああっっ!」

「綾波、やめぇ!これ以上訳を知らんと深入りはするんやない!」
「訳ですって!そんなものはどうでもいいの!それよりあなたの怪我じゃこれ以上は無理。ここでエヴァを守っていて」
「待てや!その前にワシの話を聞かんかい―――ウッ、ウゥ」

「これはエヴァの素体自体が融合合体をしているの?
 ・・・・・・・・・いえ、アスカや博士が何を企んでいるのか、私にはどうだっていいわ。
 でもあの人達のせいで、私はジオフロントの隔離施設で地獄をみた・・・・・その恨みを晴らす!ただそれだけよ!!」

「・・・・・っ!?博士――――っ!」
「・・・・・・・・・」
「アスカ・・・・・・」
「ファースト・・・・・・」
「今度は本当に殺してしまったようね」
「何を言ってもアンタは信じないでしょ・・・・」
「当然よ!」
「だったら答えは銃に聞くしかないわね・・・・・」
「望むところよ」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」

 バン!バン!バン!バン!バン!バン!

「っ!あれは!?」
「闘争本能だけを異常に発達させたバケモノよ」

「ぐ――――こ、今度は何っ!”?」
「な、なにかの念動力、で、しょ」

「助けてほしいかしら?」
「バーさん!生きてたの!」
「おば様、どうしてコイツらは」
「私にも分からないわ・・・・・けど、どうやら二匹とも貴女たちが気に食わないらしいわ」
「ウ・・・ウグゥゥゥ――――」
「さあ、どうしたの?助けてほしくないの? ねえ、カヲルゥゥ!!」
「ポジトロォォォン・ビィィィィィィムゥッ!!」

『な、なんだ、この反応は』
『あ、赤い海・・・・?』
「驚くことはない・・・・・・・驚くことはないのよ、ナオコさん」
「ええ・・・・・いよいよ人類の補完が始るのね」

「一体何が・・・・・何が起こってるの!?訳が・・・・訳がわからないわ・・・・・説明して!バーさん!アスカ!」
「いいわ。ならよぉく聞きなさい。これこそが・・・・・・・・・そう、これこそが最後のエヴァンゲリオン―――
 真エヴァンゲイリオンよ!!!」
「真エヴァンゲリオンッッ!?」