第11話 「襲来!!蘇る亡者たち」
「フフフフ、真リリスよ、今こそ目覚めの時。この碇ユイの細胞を取り込み、邪悪な叫びを世界に轟かせるのよ」
「何ですって!?エヴァに乗れない!?どういうこと!」
「綾波さん、アスカには司令官としての責任があるのよ」
「アスカ―――――、っ!・・・・・・・どうやら何か企んでいるようね。いきましょ、洞木さん。アスカ、コレは返しておくわ。それじゃぁ」
「真エヴァンゲリオン、発進!!」
「バーさん・・・・たっぷり礼はさせてもらうわ」
「性懲りもなく戻ってきて」
「アダムの力、思い知らせてあげる」
「真リリスの餌食にしてあげるわ」
『フフフフフフ、ハハハハハハハハ』
「なに?このニューロン活動電位の高さは・・・?大脳だけで400億?
こんなものが真リリスの制御に必要だというの?ユイさんは一体カヲルに―――カヲルに何を仕掛けたの?」
「カヲルは真リリスのために生まれたのよ。この機を逃してなるものですか」
「リツコ!早く避難を!」
「今こそカヲルの―――いえ、ユイさんの本当の企みを解明するのよ!」
「しぶとい娘ね――――ムッ!?」
「アンタたちの好きにはさせないわよ!!」
「アスカァァァッ!!早まらないで!!」
「ゥアア―――!?」
「S2エネルギーが!?」
「タワーにS2機関のエネルギーを吸収するつもり!?」
「無茶よ!先に参ってしまうわ!」
「何てこと・・・・・これはもはやエネルギーではない・・・・・生命よ!!」
「――っ!?く、思った以上にS2エネルギーの純度が高い!これまでね・・・・リツコ!避難艇に―――!」
「アスカ!動力のシールド解除よ!炉心にS2エネルギーを注入するのよ!」
「バカ言ってんじゃないわよ!そんなことをしたら―――」
「もういいわ!!」
「リツコ!リツコォォォォッ!!」
「このパターンは・・・・・カヲルのニューロン活動電位の高まりと酷似している。
しかし、あれはシナプシスが異常発達したもの・・・・・側頭葉の記憶や、大脳辺縁系の海馬に溜まったもの―――――っ!?そう・・・・そういうことだったのね。だから・・・・・・・・
フフフ、分かったわユイさん。真リリスは、カヲルは、補完とは――――――
フフフフフフフ、ハハハハハハハハ――――――!!」
「アスカ!!」
「大丈夫!?」
「・・・・・・・・・フ、フフ・・・・コイツはまだアタシを必要としてるってのね・・・・・」
「なに、感傷に浸ってるの!!」
「真リリスがS2機関のエネルギーを再充填する今がチャンスよ!」
「フフ―――、役者は揃ったってワケね・・・・・」
「フ―――」
「フフ―――」
「いくわよ!アスカ!洞木さん!」
「エヴァチームの復活よ!!」
「アタシに任せなさい!腹の中からブッたぎってやるわ!」
「ハハハハハ!おバカさん!たとえ3人揃っても、もはや真リリスの敵じゃないわ!」
「うぅ・・・・」
「大丈夫!?綾波さん、アスカ!」
「え、ええ・・・・ここは―――?」 ヌラァ
「―――!?」
「あぁ―――!?」
「碇君!?」「シンジ!?」
『綾波!アスカ!やめて―――』
「う、うそよ!」
「ちがう!あれは事故だったのよ!」
「どうしたの!?綾波さん、アスカ!何があったの――――っ!?」
『イインチョォォ!』
「ッ!?鈴原―――!?」
「ちがう・・・・・・アタシじゃない・・・・・『わかってるよ、アスカ。あれは綾波が悪いんだよ。さあ、シンクロを解いて、僕と一緒に―――』
「わ、私は―――私は、回避しようとして―――」
『見捨てんでくれぇぇ!イインチョォォォ!』
「ハァハァハァ・・・・鈴は―――っ!?これは・・・・・・?」
「ファ、ファースト・・・・・アンタの責任よ・・・・・・」
「惑わされないで!アスカ、綾波さん!これは幻影よ!」
『犯した罪・・・・・それは消し去ることが出来ない。あなた達の死を以って、その罪を償うがいいわ!!』
『綾波・・・・・助けて・・・・・死にたくない・・・・・死にたくないんだ・・・・・・』
「ゆ、許して・・・・・・・」
『さあ、早くシンクロを解いて綾波を、綾波を殺して―――』
「ァァァ・・・・・ゥァァァ・・・・・・」
「アスカァァ!!綾波さん!!」
「アーハッハッハッハ!!苦しめ!苦しみなさい!!そして苦悶のうちに息絶えるがいいわ!!
(ストナーインパクトだ・・・・・・)
「ハッ――」
(ストナーインパクトを出すんだ・・・・)
「カヲル・・・・・・」
(3つの心をひとつにするんだ・・・・・・エヴァを、エヴァを信じるんだ!!)
『オオオオォォォッ!!』
(想いを籠めてパワーを上げるんだ)
「ォアアアアアアッ!ストナァァァァァァ!イィィィィィィンパクトッッ!!」
「ぅぁぁぁ・・・・・・ぐ、ああぁっ!!ぅ、ううう・・・・逃さないわ!!
レイ、アスカちゃん、ヒカリさん!私の引いたレールも最後よ!」
『博士っ!!』
「後はあなた達の手で切り開きなさい!人類の未来を!! さらば!!!」
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