竜と滝とチョコレート(バレンタインネタ)

Last-modified: 2014-02-19 (水) 18:32:28

竜馬「これは何だ」
滝野智「チョコだよ。あんた馬鹿?」
竜馬「それは分かる。匂いとかでな」
智「(匂いなのか)」
竜馬「なんでこんな数があるんだ」
智「何?あんた素直に喜べないの?ダークヒーローアピール?」
竜馬「俺に分かるように説明しろ」
智「コンビニで買ってきた」
竜馬「ふむ」
智「で、届けてもらった」
竜馬「今はそんなことしてもらえるのか」
智「そうだよ。あんたそんなことも知らないの?70年代の人じゃあるまいし、今時の常識だよ」
竜馬「へぇ、世の中便利になったもんだな」
智「ん?それで終わり?」
竜馬「あぁ、疑問は解けた」
智「ふうん、ならいいや。溶けると言えば、こっちも溶けちゃうからさっさと食おうぜー」
竜馬「そういえばガムと一緒にチョコ食うとガムが溶けるらしいな。お前、知ってたか」
智「ふふん、残念だったな。その知識は大阪で予習済みだ!
確か、それ再現したチョコあったから探して食おうよ。先に見つけた方が勝ちな!」

 

そのあだ名はどうなのかと、竜馬は思わずにはいられなかった。
この時、道場の奥に堆積した山から生じている不可思議な光を竜馬は認めたが、
恐らく最近流行りの派手なパッケージの一種と考え、彼はそれ以上の詮索をしなかった。

その光はやがて、文字通り山と詰まれたチョコを
怪獣のように掘り崩して漁る少女の、妙な不愉快さを湛えた、
にやついた笑顔の目に留まり、そして――――。