509 :第五話/人のつくりしモノ:2008/10/22(水) 22:11:44 ID:???
プログレッシブ釣竿の進化してる点ですか? そりゃきっとアレですよ角度とか
あたし惣流・アスカ・ラングレー!
十四歳! 中二、汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオン弐号機専属パイロット!
誕生日は12月4日いて座のO型、好きな色は真紅の赤正義のレッド! 好きな数字は公には何でも一番! ホントは二番
好きな食べ物は九州ラーメン! すっごくコクのある奴ね♪ 後ネコ舌でネコ風呂、温いお湯にいつまでも浸かってるのが好きなの
今日は日本政府が独自に対使徒用のロボットを建造したとか言い出したからエヴァパイロット代表として視察に来たわけね!
ネルフ出向役兼国連軍代表の神大佐も一緒よ。
バカシンジと根暗ファースト?
来てないに決まってるじゃない、エヴァパイロットならアタシ以外誰が必要とされるってゆーのよ!
け、決してあたしの弐号機が復旧中でまだ使えないからって訳じゃないんだからね!
……なんて考えてうきうきしていたのも束の間だった。
会場に入った途端、着飾った紳士淑女は一斉に銃火器をこちらに向けるわ。ロボットは鋭い視線をこちらに向けるわ。
スピーカーから殺意が篭った声まで聞こえてくるわ。
一体ネルフってどんだけ恨み買ってるワケ!?
『神隼人! 貴様もこれで終わりだな!』
「こんな粗悪品が貴様らの切り札だと? 笑わせるな」
全方位から銃火器で囲まれ、出口はふさがれ、正面には白塗りの巨大なロボット。それでも神 隼人は笑っている。
510 :第五話2:2008/10/22(水) 22:12:48 ID:???
「ゼーレか。一度滅ぼしてやったというのによくやる」
『貴様こそゲッターチーム最後の生き残りではないか』
「最後? 言ってる意味が解らんな」
日本重化学工業連合、時田研究所からの招待状。
それは対使徒用に、日重連の研究所が作り上げた新造ロボット説明会への招待状であった。
だがその場に訪れた彼らを待っていたのは、式典会場に偽装した戦闘兵達と、白と赤で塗装された人型巨大のロボットの姿だったのだ。
ロボットの巨大な姿は、会場に上半身だけが露出している。
ややずんぐりとした逞しい人型、丸みを帯びた装甲、特徴的な扇上のパーツが付いた頭部。
両肩には戦闘用である事を示す鋭いスパイクがある。
色が違う。形さえも違うが、隼人は、いやその会場の全員はそのロボットの全身図を知っている。
日本中の誰もが知っている。
それはかつての英雄であり、そして今は『核』以上の脅威として知られるロボットだった。
その名はゲッター。
その発展型にして量産型……ゲッターロボGと言った。
『強がりを。上空に大型機が近づきつつあるコトは判っている。エヴァが来るまでの時間稼ぎのつもりか?』
「黙れ粗悪品。帰ってキールに言っておけ!」
511 :第五話3:2008/10/22(水) 22:14:46 ID:???
■前日/ネルフ本部司令室
「何? ゲッターロボの再開発計画だと? 無理だ無理だ。早乙女博士亡き今、あの計画を遂行できるものなどおらんよ」
「私もそう思います」
照明は明度を抑え、床には不気味な「生命の樹」の文様が描かれたネルフ司令室。だが神隼人は物怖じもしない。
「説明を聞こう」
「おそらくは罠です」
「単刀直入だな。ゼーレかね?」
「おそらくは。しかしせっかくですからお招きに応じさせて頂きたいのですが」
「許可しよう」
碇。お前はもう少し人の話を聞け。先日も凍ったこんにゃくゼリーを喉に詰まらせたばかりだろう。
「つきましては少々の戦力をお借りしたいのですが」
「何のためかね?」
■式典会場
「帰ってキール・ローレンツに言っておけ。この神隼人が貴様らに今度こそ地獄を見せてやるとな!」
『地獄に行くのは貴様だ!』
双方が叫んだ瞬間銃声が交錯した。
そう、交錯したのだ。会場に居た武武装兵の半数は銃口を味方へと向けて発砲。しかもその殆どが大口径砲だった。
予想も付かぬ銃撃、そして砲撃に会場は一瞬で、一方的な惨事となる。
『貴様!』
「パイロットまで粗悪品か? 偽装していたのは貴様らだけではなかったというコトだ」
敵武装兵に偽装していたネルフ職員が次々と発砲し、バズーカ砲が火を噴き、炎が壁を舐める。
惨禍の中で、隼人は小馬鹿にしたような顔でゲッターを眺めていた。
512 :第五話4:2008/10/22(水) 22:16:10 ID:???
『ふざけるな! だがこのゲッターGなら』
「ふざけているのは貴様だ!」
ゲッターの右手がのしかかる。のしかかった右手は、隼人が何かを撃ったかと思うとコナゴナに破裂した。
「そのゲッターの配線図を俺が覚えていないとでも思ったかぁ!」
『うぎゃあ!』
「しかもそんな雑な組み上げでは関節の間を狙うまでもない!」
だからと言って関節の間を撃つだけで、あの巨大な手を爆破したというのだろうか。ベレッタ拳銃一丁で?
だがゲッターロボは武装化されている。武器は巨大な手だけではない。
『ならばこの会場ごと吹き飛ぶがいい! ゲッター……』
ゲッターの額に光が集まる。
隼人は知っている。ゲッターロボの額には光線兵器が搭載されている事を。
隼人は知っている。あの光線の威力にも限度がある事を。
「時間だ。シンジ、もういいぞ!」
『はい、隼人さん』
『ビ、何!?』
「初号機!?」
地割れがおきる。アスカが叫ぶ。
『かまうものか! ゲッタービーム!』
『ふぃ、フィールド全開!』
会場の床を裂きビルの下層に潜んでいた紫の巨人、エヴァ初号機が出現。放たれたビームをATフィールドが弾き散らす!
513 :第五話5:2008/10/22(水) 22:17:59 ID:???
「この程度のビームしか出せんのか粗悪品!」
『何を!?』
「神さん、そんなに挑発しないで」
エヴァの手の上で叫ぶハヤトは相変わらずデンジャラスの一言に尽きる。
思わずアスカさえ抑えに回ってしまうほどだ。その隙にネルフ特殊部隊は初号機の背負ったケージへと急いで飛び移る。
『ほざけ! この程度だと思ったら大間違いだぞ』
「そうか。なら次は上空に注意するんだな」
『な』
「シンジ、フィールド最大だ!」
『は、はい!』
次の瞬間、上空の大型機からN2爆雷が投下される。
フィールドを張った初号機とその一同を除き、会場は偽りのゲッター諸共に溶け、蒸発した。
「ハヤトさん、一体今のロボットは……」
「敵だよ」
エヴァの手の上、シンジの問いに隼人は簡潔に答える。
「敵だ。敵だよ……」
他方、爆撃機上には影がある。文字通り「爆撃機の上」に、だ。
『ブフフフフフ。やはり彼は強い。ゲッターロボが無くともね。そうだろ? スティンガーくゥん?』
『そ、そうだねコーウェン君』
爆撃機上、風がなぶる爆撃機の翼の上に平然と直立し、会話するモノ達が居た。
黒い肌に黄色い髪の大男。そして青い肌に黒髪の男。名をコーウェン、そしてスティンガーと言った。
『で、でもやっぱり彼にはゲッターロボが似合う気がしないかい。コ、コーウェン君?』
『そうだね。それもあんなモノではない、本当のゲッターが必要だよね。スティンガー君』
『『全ては、世界最後の日を迎える為に!』』
514 :第5話6(終):2008/10/22(水) 22:21:50 ID:???
後日。ネルフ司令室
「N2航空爆雷により沈黙。以上です」
「使徒との戦いだけでは飽きたらんか。しかもあんな危険な機体を持ち出すとは…」
「ゲッターロボGの設計情報について出所はつかめたかね」
「不明です。現在情報部を当たらせています」
「建造者に心当たりは?」
「二名ほど心当たりがあります。情報部依頼で調査中です」
「なるほど。では引き続き捜査を任せる」
「了解しました」
それを合図と神君が退出する。
「しかし碇。ゲッターG型とはいえ、1機相手に特殊部隊とエヴァを派遣、更にN2爆雷投下とは奮発させすぎたな」
まあゲッター汚染が起こる可能性を考えればN2による即時焼却も悪手ではないかもしれんが。
「構わん。老人達に対する宣戦布告と思えば悪くない」
『ならば返礼せねばなるまいな』
何の礼だ?
「冬月」
「碇、いや」
気付けば立体映像投射装置が起動している。通信回線は秘匿回線666番。
待て碇。この通信ラインは…
『久しぶりだな碇。冬月』
立体映像が映し出した姿。撫で付けた銀の髪に特徴的な黒いバイザーをかけた黒衣の老人。
老人はジオフロント中に響くのでは無いかという声で咆哮する。
『我こそ人類補完委員会、そしてゼーレが議長! キィル・ロォォォォォォォォォォォォォレンツであるッ!』
ネルフ首脳部を震撼させるその声は、まさしくキール・ローレンツの声<ボイス>であった。
…議長。潜伏期間に何かありましたか?
レス多謝です。だというのにゲッターは悪役だわキール議長はアレだわでファンから怒られるのだけは間違いありません
前もって全方位土下座作戦を展開せねばならんでしょう。すみませんすみませんすみません…
515 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/10/22(水) 22:25:12 ID:???
あれ?絶対この隼人もダメだと思ったのにな
普通にカッコイイ。GJです!
516 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/10/22(水) 22:31:35 ID:???
ゲッター悪役なのはしょうがないwwでも不思議な感じ
そしてスティンガー&コーウェンコンビキターーーーーーーーー!!!
チェンゲ屈指の変態キャラ(むしろゲッター作品中)敷島博士と為を貼る素敵で変態なインベーダー!!
517 :虚無連絡:キール議長の声は麦人氏:2008/10/22(水) 22:33:40 ID:???
味方ゲッターもその内出ます。本当ですから。ええ。
なんといってもタイトルも「真ゲッターロボ 対 新世紀エヴァンゲリオン(>>456」ですからね。
勿論OVA「真ゲッターロボ 対 ネオゲッターロボ」の洒落なんですけどね。ええ。
なお冬月先生一人語りパートが多いのは単に私が未熟なだけで
ホントはエヴァのキャラクターも全員大活躍させたいくらい大好きですし、ゲッターチームにも無双させたいくらい活躍させたいのです
だというのに筆が追いつかないのはひとえに未熟ゆえです。進化を心がけますのでどうか今はご勘弁くださいませ。