第2話「復活!黒き破壊神、ブラックゲッター」

Last-modified: 2009-03-02 (月) 16:09:19

第2話「復活!黒き破壊神、ブラックゲッター」

バーダック達は捨てられたボロボロのゲッターロボを見ていた。
「竜馬、どうすんだこれ?」
バーダックは聞くと竜馬はゲッターを触ってみた。
「そうだな…修理して動かす!そして地球へ帰る!」
「お前…直せるのかこれ?」
「こいつの構造は知っている。いい具合にここにはちゃんと修理機具もあるしな」
竜馬は自信ありげな顔だった。
バーダックも竜馬の顔を見てなにか楽しくなってきた
「おもしれえじゃねえか!オレも手伝いたい!いいか!?」
竜馬はうなづいた。
「ああ!助かるよ!」
こうしてバーダックと竜馬のゲッター修復作業が始まった。

「バーダック、それをここに動かしてくれ!」
「こ…こうか…?」
「違う!ここだ!レバーをちゃんと見ろ!!」
「…すまねえ…!
バーダックはこうゆう作業は初めてなようで最初は苦戦していたが次第に手つきが慣れていった。
「そうだ!!やるじゃねえか!!」
「へっ!ありがとよ!」
修理ラボでは笑い声が広がっていた

そして…
「やっと出来たな…」
「ああ…オレ達が直したんだな…」
かなりの時間をかけて、ようやく修理も完了した。
「よし、最後にこいつのゲッター炉心にゲッター線を注入して完成だ!!」
バーダック達は機械を使ってチューブをゲッターの腹部に連結させる。
そこには種族に違うが、息のあった二人の男の姿があった。
「バーダック、準備いいかぁ!?」
「ああ!いいぜ!!」
竜馬はゲッター線増幅装置のレバーを下げた。
ギュイイイイン!
ゲッター線がゲッターの腹部に注入されていくのが分かった。
バーダックは何か不思議な気分になっていた。
なぜなら自分はここに来るまで復讐心と怒りでしょうがなかったのに、今はこんな場所で、種族が全く違う奴と一緒にこんな作業をするなんて、初めてだったからだ。
むしろ今の時が楽しくてしょうがなかった。サイヤ人ゆえ、闘いでしか楽しみと快感がなかったのに、バーダックの中で何かが変わろうとしていた。

そしてゲッターロボは完成した。
二人は歓喜の声を上げる。
「「よっしゃあ!!!」」

竜馬はゲッターのコクピットに乗り、計器が正常に作動するか確認した。
「システムチェック…よし、ゲッター値…異常なし、オート・バランサー…異常なし!よっしゃ!いつでもいけんぞ!!」
バーダックは竜馬に聞いた。
「なあ…オレはどこに乗ればいいんだ!?」
「腹部の真ん中辺りにパスワード入力装置があるはずだ。それを開いて俺の言う通りにボタンを押せ!」
バーダックは腹部に向かった。
「えっと…腹部に…あった、これかぁ!竜馬、見つけたぜ!」
「じゃあ俺の言う通りに押せ!G・E・T・T・E・R」
バーダックは竜馬の言う通りに押した。すると
ガタン!!
腹部のハッチが開いた。バーダックは中に入るとシートと沢山の計器類が配置されていた。
バーダックはシートに座ると何かワクワクした気分になった。
そして
パチ…ウィーン…
計器類に電源が入り、モニターに竜馬が写された。
「バーダック、お前にゲッターは初めてだ!俺が操縦を全てやる!だからお前はレバーを握っているだけでいい!!」
バーダックはうなづき、レバーを握った。
竜馬はその姿を見て、笑った。
「しっかし、お前の握り方みてると昔の俺にそっくりだな!」
「そうなのか?」
「ああ!よし行くぜ!!こいつの衝撃はちょいとキチぃがお前だったら耐えられるだろう」
「ああ!耐えてみせるさ!」
バーダックは笑った。自信ありげな顔だった。
そして
突然竜馬はバーダックにこう言った。
「バーダック、「ゲッターロボ!!発進!」て言ってみろ!!!」
突然の発言にバーダックの顔は赤くなった。
「はあ!?ざけんじゃねえよ!」
「いいじゃねえか!初めてゲッターに乗ったんだろ?景気づけで言ってみやがれ!!」
バーダックは恥ずかしかったが、まあいい経験だろうと思った。
そして、バーダックは叫んだ
「ゲッターロボ!!発進!!」
すると
ドギャアアア
ゲッターは高速でラボから一気に月面に出た。
「うぶ!!!!」
バーダックは初めてのゲッターフライトの衝撃をかなりうけた。
しかたない、ゲッターはそれほどまでに衝撃も半端じゃないからゲッターパイロットが限られてくるのだった。
しかし、バーダックも戦闘民族サイヤ人。惑星間移動は専用の宇宙ポッドで移動するが、惑星内はサイヤ人は生身で空を飛ぶ技術をつけているため、空気抵抗には慣れていた。

最初は衝撃に驚いてたが、次第にゲッターの衝撃に平気になった。
「バーダック、やるじゃねえか!さすがはサイヤ人だな!!」
「あたんめぇよ!!オレはサイヤ人の中でも強いんだからよ!」
(それにしてもゲッターってパワーが半端じゃねえぜ…こんなもん作る地球人て一体……)

バーダック達を乗せたゲッターは宇宙に向かって上昇していく。
モニターに竜馬の顔が写りだす。
「バーダック、今から宇宙に出るぞ。そのあと地球に向けて降下だ!」
ゲッターはものすごいスピードでもう宇宙に飛び出した。
「すげえ…星が綺麗だ…」
「ふっ、ゲッターからの眺めも悪くねえだろ?」
バーダックはゲッターのコクピットから宇宙の眺めに見とれていた。
バーダックが使っていた宇宙ポッドは窓はあるものの、前のしかもかなり小さい窓しかなかったからだ。

「そろそろ大気圏突入だ!歯を踏ん張っていけよ!!」
「ああ!」
竜馬は地球に進路を合わせ、操縦レバーを最大限に押す。
そして
ゴオオオ!!!
ゲッターは音速の域のスピードで大気圏に突入した。
「あがああああ!!!」
バーダックは大気圏突入時の衝撃に体が潰れそうになった。
しかし
「バーダック!これくらいで驚いてちゃいけねえぜ!!」
竜馬は全くの平気だった。さすがは元ゲッターチームのリーダーだ。
(ふ…ふざけんじゃねえぞ…馬鹿かあいつは…?)
バーダックは衝撃に翻弄されながらも竜馬に対して驚いていた。

そして…
バシャアアア!!
ゲッターは太平洋のど真ん中に着水した。
「………ここは…?」
衝撃が治まり、バーダックはやっと落ち着けた。
するとモニターに竜馬がニヤリとしていた
「ようこそ地球へ…なんてな!ここは地球の真ん中だ!」
「ここが地球…へえ…」
バーダックは辺りを見渡した。
広大な海に少し変な色がしている雲。バーダックが今までみた事がない風景だった。
「なあ竜馬…雲が変な色してるんだが、地球の雲って元々こんな色なのか?」
「いや、違う…元々は青色なんだがな…見ろ、ゲッター値が異常な程に高い…これが原因かもな…」
バーダックは突然
「竜馬、ハッチを開けてくれ!」
「はあ?なんでだよ!?何かあるのか?」
「いいから早く開けやがれ!!」
竜馬はバーダックの謎の発言に疑問になったがとりあえずハッチを開けた。
ガチャン、シュゥゥ…
バーダックはハッチが開くと外に出た。心地よい風がバーダックを包む。
「地球か……」
すると
バーダックはハッチから飛び降りた。
「何ぃぃ!!?あいつ何考えてんだよ!!」
竜馬はびっくりしてモニターで下を見た。しかしバーダックがいない。
「俺はここだぁ!!!」
「!!」
竜馬は上を見た。するとバーダックが空に浮いていた。
「うわぁぁぁ!!お前、空飛べるのか!?」
バーダックは竜馬が乗っているコクピットの前にきた
「当たりめえだろ!サイヤ人は戦闘民族だ!空を飛べなくてサイヤ人は闘えられるか!」
「しっかしすげえな!!やっぱ宇宙人はすげえわ…」
竜馬はバーダックを感心した。
バーダックはゲッターを見た。すると月に出てくる前はボディーカラーが赤だったの今は真っ黒になっていた。
顔のパーツで足りなかった所を補った口部分のプロテクターが銀色に鈍く光っていた。
「こいつは本当にすげえよ!!こいつならフリーザに対抗できたかも…いや、無理だな…」
バーダックは竜馬にこういった。
「竜馬、真っ黒だけど大丈夫か?」
「ああ、大気圏突入時に熱で黒くなっただけだ」
「そうか…黒いゲッター……よし!こいつは今日から名は「ブラックゲッター」だ!」
「ブラックゲッターか…かっけえ名前だな!いいな!」
バーダック達は太平洋のど真ん中で豪快に笑っていた