進化(チェンジ!)ポケットモンスター 第六話

Last-modified: 2011-06-19 (日) 18:06:41

六話アバン
マサラタウンの南、グレンタウンを望む位置にその研究所はあった。
ジムと同じサイズの敷地を占める、純白の研究所。
ポケモン川柳の第一人者、オーキド博士の住処だ。
そしてそこは同時に、狂気の発信基地でもある。
一階の研究室。
かつてメタモンの進入を受けた際に破壊されたそこは、完全に作り直されていた。
さりげなく壁にかけられたカラカラの骨が、オーキドの趣味をうかがわせる。
窓がない、薄暗い部屋だ。
そこに、ふたりの人影があった。
「じいちゃん、これは…」
「わからん。見たところぶたざるポケモンのようだが…」
顔を見合わせる二人の前には、椅子に縛り付けられている一匹のポケモンがいる。
その横で、りかけいのおとこが報告を行う。
「わかりません…発見されたときはもう少しマンキーに近かったようですが…時間がたつにつれてだんだんとオコリザルのように…
今はBボタンの連打で症状を抑えていますが、いつまたようすがおかしくなるか…」
その言葉に、シゲルはオーキドの表情を見る。
「じいちゃん。俺はやはりのうだと思います」
「やはりお前もそう思うか。解剖してのうを調べてみよう」 そして麻酔を打ち、メスを使い頭を割っていく