三輪神社

Last-modified: 2013-11-23 (土) 22:52:55
 

三輪神社
みわじんじゃ
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(参拝日:平成25年7月13日)
住所:大阪府高槻市富田町4-14-14mapionlogo.gif
主祭神:大己貴命、味祖高彦根命、田心姫命
社格:村社
主な祭礼:5月5日(春季大祭)、10月10日(秋季大祭)

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↑鳥居↑
(由緒:パンフレットより)
三輪神社は、富田の里々の氏神さまであります。
祭神は大己貴神と申し上げ、一般には大国主命(大国様)として広く知られています。

大神さまは、日本国土の開発の神様であり、産業開発、また厄除、治病、方除、製薬、縁結び等、
世の中の幸福を増進する事を図られる人間生活の守り神様であらせられます。
また富田酒、酒造の守護神でもあります。

この富田の酒造は、後土御門天皇の文明三年(一四七一)当時、
好田宗信氏(好田吉右衛門氏の祖)が、屋号を奈良屋と称し、酒造業をなされており、
その頃富田の地には、すでに酒造家が存在していたと思われます。

徳川時代に至っては、清酒の業は段々と盛んとなり、殊に慶長、元和、寛永の頃には、
富田における酒造の業は最も旺盛を極めた時代でありました。

元来、三島の地は中臣鎌足が一時退隠した事のあった所で、
藤原氏との関係が非常に深く、数多くの春日神社が祀られています。

当社の春日さまも、本社(三輪神社)と相並べて、鎮座されているのは、
昔より主神(氏神)として祀られていたからであります。

ここに、酒造が起こってから、酒の神さまである大和の大神神社より勧請されて、
三輪神社として祀られたのであります。

「摂津名所図會」には、三輪神祠、富田郷の生土神なり。例祭九月六日。
祭神大和國三諸山の勧請なり。祠の棟札に曰く。

『寛永年中龍渓禅師再興』とあり、また、龍渓禅師自筆と伝えられている
寛永十四年(一六三七)の奉加帳の奥書には、
 
 寛永十四年丁丑九月六日
    願主 笑 月 敬 白
       三宝山別当福寿院

と記されています。

また、永禄十年(一五六七)に細川義元公の崇敬あり、足利義栄公の普門寺城において将軍宣下の節、
「幣帛を奉り、武運長久の祈願ありたり。」と見えるは、神社の創建は明らかではありませんが、
文明より永禄年間のあいだに創建されたと考えられ、酒造の最も盛んな寛永年間に再建されて、
現在に至っています。

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↑拝殿↑
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↑狛犬↑
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↑恵美須神社↑
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↑天神社・八幡神社↑
(以下、余談)
場所がちょっと分かりづらいですが、阪急富田駅南側の住宅街の中に鎮座します。
間違えて宮司さん宅に行ってしまいましたので、神社までの道案内をお願いしました。

大和国大神神社から勧請したと伝えられています。
もとは普門寺の鎮守社とも、富田村の産土神とも云われています。

富田は江戸時代初期に酒造が盛んになり、24軒もの造り酒屋が軒を連ねました。
酒の神様を祀る神社として人々の信仰を集め、上宮型狛犬の改良型、三輪型狛犬が奉納されました。
江戸中期以降は池田・伊丹や灘・今津の酒造に押され、富田の醸造は衰退の一途をたどります。
そして、幕末では7~8軒になり、現在は2軒(壽酒造清鶴酒造)が伝統を今に伝えています。