Arturia KeyLab Essential 49 Mk3

Last-modified: 2025-08-07 (木) 23:31:34

Arturia KeyLab Essential 49 Mk3

選択理由:

  • Cubaseとのスムーズな連携
  • ノブ・パッドの感度と配置の改善
  • より快適な作業効率と打ち込み体験
  • 中長期的に使い続けてもストレスが少ない

実はAnalog Lab Vが付属するのも隠れた大きな理由

🎛 他社製ソフト音源を操作する方法

1. MIDI Learn(学習機能)で割り当てる

ほとんどのソフト音源(Kontakt、Serum、Omnisphere、Halionなど)は、「MIDI Learn」機能を持っています。

操作例(一般的なVST):

  • DAW内でソフト音源を開く
  • ノブやフェーダーの上で「右クリック」→「MIDI Learn」
  • KeyLab側のノブを動かす
  • 自動的にリンクされる!
  • ✔ 特別な設定不要で、即使えるのが利点です。

2. Arturia MIDI Control Center で事前にプリセットを作る

Arturiaが提供する**MIDI Control Center(MCC)**という無料ツールを使うと:

  • 各ノブやフェーダーにMIDI CC番号を割り当て可能
  • 保存したプリセットをKeyLab本体に書き込んで、即座に切り替え可能
  • 例:「プリセット1=Omnisphere用、プリセット2=Kontakt用」などと設定可。

3. DAW側でMIDIマッピングを活用

CubaseのようなDAWなら、**MIDI Remote(旧Quick Controls)**を使って:

  • トラック単位でコントロールを割り当て
  • ソフト音源をDAW経由で一元管理
  • 自動切替やテンプレート保存もできる
  • Mk3ではCubaseプリセットが既に用意されているので、かなりスムーズです。

🎵 Analog Labとの連携は特別ではあるが、限定されてはいない

Analog Labとの統合は確かに深く、以下のような「ラベル付きのノブ・スクロール・カテゴリ選択」などができますが、他社製音源でも通常のMIDIコントローラとしての使い勝手は全く問題ありません。

補足:他社製ソフト音源でよく使うMIDI CC例

CC番号機能(一般的)
CC1モジュレーション(LFOなど)
CC7音量
CC10パン
CC11エクスプレッション
CC74フィルターカットオフ

これらをノブやフェーダーに自由に割り当てれば、表現力が格段に上がります。

ソフト音源 × KeyLab Mk3 の対応例:

ソフト音源対応状況設定方法
Digital Synsations(UVI)✅ MIDI Learn可能各パラメータを右クリック → MIDI Learn。また、UVI Workstation または Falcon 側でも CC を割り当て可。
Synth Anthology 3(UVI)✅ ほぼ同様に可Digital Synsationsと同様、UVI Workstation上でMIDI LearnまたはCC指定可能。
Massive(NI)✅ MIDI Learn非常にしやすい各ノブに右クリック → MIDI Learn。また、DAWでオートメーションにも連携しやすい。

🔧 実用的な設定方法(すぐできるレベル)

1. MIDI Learnで手動設定(最もシンプル)

たとえばMassiveでフィルターカットオフを操作したいなら:

  • Massiveのフィルターのノブを右クリック → MIDI Learn
  • KeyLab Mk3のノブを回す
  • すぐに連動します
  • 同様のことがUVI Workstation上でもできます(CC Learn / MIDI CCで割当)。

2. Arturia MIDI Control CenterでCCを固定しておく(オススメ)

たとえば、下記のように割り当てを事前設定できます:

ノブCC番号よく使う機能例(音源共通)
1CC74フィルターカットオフ
2CC1モジュレーション(LFO量)
3CC11エクスプレッション(音量変化)
  1. Arturia MIDI Control Center を開く
  2. 各ノブ・フェーダーにMIDI CCを割り当てる
  3. プリセットをKeyLab本体に保存
  4. いつでもDAWや音源で使用可能

各音源で「このCCに何を割り当てるか」は、1回だけ覚えればOKです。

3. Cubaseの「MIDI Remote」機能で自動制御も可能(高度だけど便利)

  • Cubase 12以降なら、MIDI Remoteマッピングエディタを使って、KeyLabのノブやフェーダーをGUIでドラッグ&ドロップで音源に割当可能
  • Arturia KeyLab Essential 49 Mk3 ならば接続するだけで適用される
  • ソフト音源に応じて、トラック切替時に自動でマッピングを変更させることもできる