Arturia KeyLab Essential 49 Mk3
選択理由:
- Cubaseとのスムーズな連携
- ノブ・パッドの感度と配置の改善
- より快適な作業効率と打ち込み体験
- 中長期的に使い続けてもストレスが少ない
実はAnalog Lab Vが付属するのも隠れた大きな理由
🎛 他社製ソフト音源を操作する方法
1. MIDI Learn(学習機能)で割り当てる
ほとんどのソフト音源(Kontakt、Serum、Omnisphere、Halionなど)は、「MIDI Learn」機能を持っています。
操作例(一般的なVST):
- DAW内でソフト音源を開く
- ノブやフェーダーの上で「右クリック」→「MIDI Learn」
- KeyLab側のノブを動かす
- 自動的にリンクされる!
- ✔ 特別な設定不要で、即使えるのが利点です。
2. Arturia MIDI Control Center で事前にプリセットを作る
Arturiaが提供する**MIDI Control Center(MCC)**という無料ツールを使うと:
- 各ノブやフェーダーにMIDI CC番号を割り当て可能
- 保存したプリセットをKeyLab本体に書き込んで、即座に切り替え可能
- 例:「プリセット1=Omnisphere用、プリセット2=Kontakt用」などと設定可。
3. DAW側でMIDIマッピングを活用
CubaseのようなDAWなら、**MIDI Remote(旧Quick Controls)**を使って:
- トラック単位でコントロールを割り当て
- ソフト音源をDAW経由で一元管理
- 自動切替やテンプレート保存もできる
- Mk3ではCubaseプリセットが既に用意されているので、かなりスムーズです。
🎵 Analog Labとの連携は特別ではあるが、限定されてはいない
Analog Labとの統合は確かに深く、以下のような「ラベル付きのノブ・スクロール・カテゴリ選択」などができますが、他社製音源でも通常のMIDIコントローラとしての使い勝手は全く問題ありません。
補足:他社製ソフト音源でよく使うMIDI CC例
| CC番号 | 機能(一般的) |
| CC1 | モジュレーション(LFOなど) |
| CC7 | 音量 |
| CC10 | パン |
| CC11 | エクスプレッション |
| CC74 | フィルターカットオフ |
これらをノブやフェーダーに自由に割り当てれば、表現力が格段に上がります。
ソフト音源 × KeyLab Mk3 の対応例:
| ソフト音源 | 対応状況 | 設定方法 |
| Digital Synsations(UVI) | ✅ MIDI Learn可能 | 各パラメータを右クリック → MIDI Learn。また、UVI Workstation または Falcon 側でも CC を割り当て可。 |
| Synth Anthology 3(UVI) | ✅ ほぼ同様に可 | Digital Synsationsと同様、UVI Workstation上でMIDI LearnまたはCC指定可能。 |
| Massive(NI) | ✅ MIDI Learn非常にしやすい | 各ノブに右クリック → MIDI Learn。また、DAWでオートメーションにも連携しやすい。 |
🔧 実用的な設定方法(すぐできるレベル)
1. MIDI Learnで手動設定(最もシンプル)
たとえばMassiveでフィルターカットオフを操作したいなら:
- Massiveのフィルターのノブを右クリック → MIDI Learn
- KeyLab Mk3のノブを回す
- すぐに連動します
- 同様のことがUVI Workstation上でもできます(CC Learn / MIDI CCで割当)。
2. Arturia MIDI Control CenterでCCを固定しておく(オススメ)
たとえば、下記のように割り当てを事前設定できます:
| ノブ | CC番号 | よく使う機能例(音源共通) |
| 1 | CC74 | フィルターカットオフ |
| 2 | CC1 | モジュレーション(LFO量) |
| 3 | CC11 | エクスプレッション(音量変化) |
| … | … | … |
- Arturia MIDI Control Center を開く
- 各ノブ・フェーダーにMIDI CCを割り当てる
- プリセットをKeyLab本体に保存
- いつでもDAWや音源で使用可能
各音源で「このCCに何を割り当てるか」は、1回だけ覚えればOKです。
3. Cubaseの「MIDI Remote」機能で自動制御も可能(高度だけど便利)
- Cubase 12以降なら、MIDI Remoteマッピングエディタを使って、KeyLabのノブやフェーダーをGUIでドラッグ&ドロップで音源に割当可能
- Arturia KeyLab Essential 49 Mk3 ならば接続するだけで適用される
- ソフト音源に応じて、トラック切替時に自動でマッピングを変更させることもできる