SUNO AI

Last-modified: 2025-09-07 (日) 17:12:20

【Index】

 

🧭 SUNOは「音楽版 ChatGPT」とも言える

ChatGPT:
テキスト → テキスト(対話、説明など)
Stable Diffusion:
テキスト → 画像
SUNO:
テキスト → 音楽(歌+伴奏+構成)

つまり、プロンプトを使って「作品を生成する」ジェネレーティブAIの1つです。
SUNO AI(Suno)はWebブラウザおよび公式モバイルアプリ(iOS/Android)で利用可能です。

オリジナル・サイト:Suno | AI Music

🔹 SUNO AIの主な特徴

項目内容
サービス内容テキストから歌を生成(歌詞+ボーカル+伴奏)
操作方法プロンプトを入力するだけ(英語が推奨)
出力形式音声ファイル(WAV/MP3)など
ボーカル複数のAIボイスが選択可能(女声、男声など)
ジャンルポップ、ロック、ヒップホップ、エレクトロなど多様
UIWebブラウザからアクセス、直感的なインターフェース
有料プランあり(生成回数や高音質エクスポートが増える)
API提供将来的には提供予定とアナウンスあり(現状は限定的)


🔸 使い方(概要)

  1. SUNOのWebサイトにアクセス(例: https://suno.com
  2. アカウント作成(Google/Microsoftアカウントなどで簡単に可能)
  3. プロンプト(歌詞や曲のイメージ)を英語で入力
  4. 音楽ジャンルやAIシンガーの声を選択
  5. 数分で完成。プレビュー、保存、シェアが可能

🔸 利用シーン

  • YouTubeやTikTok動画のBGMや挿入歌
  • デモ楽曲の制作(作詞家・作曲家のプロトタイプ用途)
  • ゲームや映像作品の仮歌
  • ボーカロイドやSynthesizer Vのようなソフトとの組み合わせ利用

🔸 制限・注意点

  • 商用利用の可否:有料プランでは一部OK。無料プランでは非商用限定。
  • 日本語の歌詞は未対応(2025年現在)→基本は英語での入力が必須。
  • 音声のカスタマイズ性は限定的(細かいパラメータ操作は不可)
  • 生成物の著作権は、生成者(あなた)に帰属するが、プラットフォームの規約に従う必要あり。

🔹 競合との比較(Synthesizer VやVocaloidと)

項目SUNO AISynthesizer VVOCALOID
対応言語英語中心多言語(日本語あり)多言語(日本語あり)
編集自由度低(自動生成)高(ノート単位で編集可能)高(ノート単位で編集可能)
楽曲制作フロー超簡単(テキスト入力だけ)DAW連携 or 単体編集DAW連携 or 単体編集
ターゲット層一般ユーザー・SNS向け作曲家・クリエイター作曲家・クリエイター
商用利用一部可能(有料)ライセンス契約により可ライセンス契約により可


✅ SUNO AI の基本構成(全体像をつかみやすく)

機能カテゴリ内容補足
🎤 歌声生成歌詞付きの歌声(AIシンガー)を合成複数のAIボイスあり
🎶 伴奏生成ジャンルやムードに合ったBGMを自動生成テンポやリズムが自然
📝 歌詞生成プロンプトから歌詞を自動作成(or手動入力)英語が前提
🧠 構成設計イントロ~サビなどの構成を自動設計短編曲ながら流れがある
🎧 最終ミックス全体のバランスを整えた音源として出力1クリックで完成
🔁 バリエーション生成同じ歌詞で複数バージョンの曲が生成可能編曲違い・声違いなど
🔗 シェア&再生完成品をWeb上ですぐに再生・共有可能視聴用URLが発行される


💰 価格プラン(2025年8月版)

プラン月額クレジット数1曲あたりの目安クレジット月間生成可能な曲数(目安)
Free(無料)$050クレジット/日 × 30日(合計1500)約10クレジット/曲約150曲(1か月=30日、毎日リセット)
Pro$102,500クレジット/月約10クレジット/曲約250曲(最大500曲という表現もあり)
Premier$3010,000クレジット/月約10クレジット/曲約1,000曲(最大2,000曲とも)

📦 Pro / Premier プランの主な追加機能

✅ 高音質WAV出力(FreeではMP3のみ)
✅ プロジェクト保存/再編集
✅ 非公開モード(生成曲を他ユーザーに見せない)
✅ より多くの曲を生成可能
✅ サポート対応の優先順位が高い

🆕 最新バージョン情報(2025年8月時点)

最新バージョンは「v4.5+(v4.5 プラス)」,2025年 5月1日 に正式リリースされました(Pro/Premierプラン対象)。
v4.5 は以下のようなアップデートを含んでいます:

  • 楽曲長の延長:最大で 8分までの生成が可能に。
  • ジャンル解釈の精度向上:より細かなムードや楽器指定の反映が進化しました。
  • 歌声表現の改善:感情豊かなビブラートやリアルな発声が向上。
  • Covers / Personas / Extend 機能の強化:既存曲のスタイル変換やキャラクター的な音色の切り替えがより自由に。
  • WavTool統合によるDAW機能強化:「Add Vocals」「Add Instrumentals」「Inspire」など、よりプロ向けな操作が可能に。

📌 旧バージョンとの違い

バージョンリリース日主な特徴
v3 (v3.5)2024年3月~5月2~4分の曲生成可能、Freeプランでの利用制限付き (ウィキペディア, de.wikipedia.org)
v4.02024年11月音質・歌詞精度・構成改善、RemasterやReMi機能追加(Pro向けβ) (THE DECODER, ウィキペディア)
v4.52025年5月1日表現力・ジャンル対応力・楽曲長が大幅に拡張 (Suno, musicbusinessworldwide.com)
v4.5+2025年7月中旬専用機能「Add Vocals」「Add Instrumentals」「Inspire」などのDAW連携強化機能を追加 (musicbusinessworldwide.com, de.wikipedia.org)

🔍 SUNO AI の日本語対応と学習傾向(2025年8月時点)

1. 日本語の楽曲生成は「できる」が「得意ではない」

  • 歌詞に日本語を入力すると、日本語で歌わせることは可能。
  • ただし発音や文法、イントネーションはまだ不自然な場合が多い。
    • 「日本語として読めるけど、ネイティブっぽくない」程度の精度。
    • 長音(ー)や促音(っ)、助詞の扱いで違和感が出やすい。
  • 漢字+かな交じりの歌詞は、たまに読み間違える(ローマ字表記で改善されることも)。

2. 学習データに日本語楽曲は含まれていると推定

  • 日本語歌詞に反応する点から、一定量の日本語コンテンツは学習していると考えられる。
  • ただし、J-POP・演歌・アニソン・昭和歌謡などのジャンル特化は弱い印象。
  • 英語圏のポップス/EDM/ロック系の方が表現力・ボーカルの自然さが明らかに上。

3. ジャンルごとの対応状況(日本向け体感)

ジャンル対応度(体感)コメント
洋楽風ポップス★★★★★最も得意。自然な展開と歌唱。
J-POP(平成以降)★★☆☆☆雰囲気は出せるが歌詞やメロに弱点。
昭和歌謡★☆☆☆☆メロディ構造は対応できるが、歌い回しは難あり。
演歌/民謡☆☆☆☆☆非対応。未学習の可能性あり。
アニソン風★★☆☆☆エネルギッシュな雰囲気は出せるが、やや不自然。
ボカロ系★★★☆☆電子ボイス風の処理ができるが、日本語精度に限界あり。

💬 対応をよくするための工夫

  • ローマ字歌詞で入力する
        → 読み間違い防止に効果的(例:「Kimi no koe ga kikoeru」など)
  • プロンプトにジャンル+具体的アーティストを明記する
        → 「J-POP style in the vein of Hikaru Utada」など、英語で補強すると精度UP
  • 楽器構成やテンポ、コード進行を細かく指示する
        → 日本的な曲構造を強制的に近づけることが可能

✅ SUNO AIと1960~70年代の洋楽スタイル

🎼 対応ジャンル

SUNOは以下のような「ヴィンテージポップス」スタイルにも対応しています(プロンプト次第):

スタイルカバー可能性備考
ビートルズ風「British Invasion」や「60s psychedelic pop」などで指定可能。ハーモニーや構成も近い。
バート・バカラック風プロンプトで「orchestral pop」「easy listening」「classic 60s pop」などの指定が有効。
カーペンターズ風「soft rock」「70s mellow pop」「female vocal ballad」などの指定で近づけられる。
オールディーズ全般(ドゥーワップ、エルヴィス風など)「doo-wop」「rockabilly」「50s/60s rock'n'roll」も割と得意です。

🎧 参考プロンプト例(英語で指定)

A 1960s-style pop song with lush orchestral arrangements and soft female vocals, in the style of Burt Bacharach or The Carpenters.

A British Invasion style track from the 1960s, reminiscent of early Beatles, featuring jangly guitars and vocal harmonies.

An old-school doo-wop track with a nostalgic 50s vibe, upbeat rhythm, and vintage harmonies.

🗣 日本語歌詞について

  • 弱点:日本語の発音や歌詞の自然さはまだ不安定です。
  • 理由:日本語の学習データが英語に比べて少なく、韻律やイントネーションの扱いも難しいため。
  • 対処法:日本語の歌詞を使う場合は、ひらがな主体 or ローマ字表記の方が正しく発音されることが多いです。

✴ 補足:日本の音楽スタイルとの親和性

  • J-POP(90~2000年代):やや不得意~普通
  • 昭和歌謡(60~80年代):指定の工夫次第で可能性あり(例:「city pop」「kayokyoku」など)
  • 演歌や民謡系:非対応または低精度

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