1話 ある日の出来事 その1
『通話』
キャラ名 | セリフ |
(・・・ガラッ!) | |
カラ松 | フッ・・・そろそろ昼か。 |
十四松 | 昼だね、カラ松兄さん。 |
おそ松 | (・・・フガッ) ふわぁ・・・ねみぃ。 |
おそ松 | えー・??なんだよ。 何かあんの?昼に。 |
一松 | なんか。 電話がかかってくるみたい。 |
おそ松 | 誰から? |
カラ松 | 2人のマイ・ブラザー・・・ トド松とチョロ松から。 昼時にかかってくる・・・そう! |
カラ松 | ・・・ランチタイム・コール・・・!! |
おそ松 | なんだ、それ。 モーニング・コールじゃなくてっ? 聞いたことないんだけど! |
一松 | ほら、もう昼だから。 |
十四松 | そうそう。 電話の近くで待ってた方が いいんじゃない? |
カラ松 | た、確かに。 ・・・そうするっ! |
(スタスタ、スタスタ) | |
おそ松 | え、なに。 張りきっちゃって。 相手、トド松だよね? |
十四松 | やっぱり指名で頼み事されると 責任重大だから。 |
おそ松 | えー、なに? 指名で頼み事って。 |
十四松 | トッティとチョロ松兄さんが 僕達全員のお昼ご飯を 買ってきてくれるの。 |
おそ松 | ああ、そうか。 今日は午前中から出かけてたんだっけ! |
おそ松 | うたた寝してる間に、 す~っかり忘れてたわ! だっはっは! |
カラ松 | ・・・フッ! なぜ俺が指名されたか分るか? おそ松。 |
カラ松 | いい加減なお前よりも 俺がいかに弟達から信頼されt・・・ |
一松 | 頼みやすかったんじゃないの? |
十四松 | うん、僕もカラ松兄さんの方が 頼みやすーい! |
おそ松 | 俺、頼まれる前に面倒くさい!って 言っちゃうからねえ・・・! なっ? |
一松 | うん。言うね。 |
おそ松 | あれっ?カラ松。 |
カラ松 | んっ? |
おそ松 | お前、電話の近くにいなくていいの? いつの間にか、 こっちに戻ってきちゃってるけどっ!? |
カラ松 | あ。 ・・・そうだったっ! |
(スタスタ、スタスタ・・・) | |
おそ松 | ・・・なにやってんだろうねぇ。 |
一松 | いつの間にか戻ってきてたな。 |
十四松 | あはは。ホントだね。 |
カラ松 | もう俺は戻らない・・・! ・・・なぜなら! 俺は・・・ |
カラ松 | おおう!(・・・バッ!) ・・・はーい、松野です! |
カラ松 | ・・・・・・え? |
カラ松 | ・・・まつわ? いや、松野です。・・・ |
カラ松 | ・・・・・・はあ。 |
カラ松 | 「松野」です。 ・・・ま、つ、の!! まつわ、じゃないでーす!ま、つ、の! |
カラ松 | ・・・はい・・・ ああ、はい。・・・大盛り? ・・・わかりました。 |
十四松 | 誰からだったの? |
カラ松 | チョロ松とトド松が頼んだ店からだ。 前もってテイクアウトの注文をしたらしい。 |
カラ松 | ライスが無料で大盛りに出来るので そうしておきますねって。 |
カラ松 | ・・・はあ。あいつら、よく注文出来たな。 |
一松 | 店に直接行って、 注文票でも書いたんじゃないの? あそこのおばあちゃん耳遠いから。 |
おそ松 | 確かに。前にその店で食べた時さ! |
おそ松 | 俺が「ごちそうさん!」って言ったら 白飯、もう一膳出てきたからな? |
十四松 | 「ご」と「ん」だけは聞こえたんだ。 おそ松兄さんが「ごはん」って言ったと思ったのかもね。 |
おそ松 | あ・・・?そういう事ーっ!? ずーっと謎だったんだわぁ!そうかあ。 って!「ご」の後が全然違うけどな。 |
カラ松 | ・・・あいつら電話してこないな。 まさか、今の電話で話し中になってた? |
一松 | 弁当はもう注文されてるんだよね? 電話は何のためにかかってくるんだ? |
おそ松 | 本当だよ、なんの電話なのっ!? |
カラ松 | ・・・・・・さあ・・・? |
―つづく― |
2話 ある日の出来事 その2
『通話2』
キャラ名 | セリフ |
十四松 | えー?カラ松兄さん。 なんの電話か聞いてないのー? |
カラ松 | ・・・うん。 ・・・電話の近くで待ってる・・・。 |
・・・・・・・・・。 | |
・・・・・・・・・。 | |
・・・・・・・・・。 | |
おそ松 | ・・・かかってこないね。 |
一松 | もしかして。 予定が変わったんじゃない? |
十四松 | かける必要が無くなったのかも。 |
(じりりりりーん!)電話の音 | |
カラ松 | あ、きた!(・・・バッ!) ・・・はーい、松野です! |
《ビビビー!ガリガリッ!》雑音 | |
カラ松 | ・・・ッつ、耳、いった~い・・・!! |
おそ松 | うわ、こっちまで聞こえてくる。 めっちゃバリバリいってんじゃん。 |
《・・・もーしもーし!? おれ?カラ松兄さんの声が 聞こえた気がするんだけど・・・》 | |
カラ松 | あ、カラ松ー!!カラ松だッ!! もしもーーし!!もし・・・ |
《ガガッ電波悪いな?・・・ ビー!・・・ツーッ!ツーッ!》 | |
カラ松 | ・・・・・・・・・。 |
十四松 | ・・・・・・。 |
十四松 | どうしたの?カラ松兄さん。 電話、切れちゃったの? |
カラ松 | ・・・・・・うん。 |
おそ松 | もう、こっちで待っててもいいんじゃないの? |
一松 | そうそう。 予定が変わったのかもしれないし。 |
十四松 | ずっと立ってるの疲れない? |
カラ松 | 疲れる・・・。 |
おそ松 | じゃあ、こっちくれば? あ!テレビ始まったんじゃない? (・・・ピッ) |
十四松 | あ、始まってる始まってる! ・・・あはははは、ははは! |
一松 | ふふ。ふふふ。 |
カラ松 | ・・・・・・・・・。 |
おそ松 | ・・・・・・。 ぶわぁっはっはっは!! |
おそ松 | ・・・・・・。 ・・・カラ松?こっちくれば? 面白いよ!?「お笑い地底探検」。 |
カラ松 | ・・・うん・・・ 電話、待ってるから。 |
(ガラッ・・・!) | |
「ただいまー」 | |
チョロ松 | あれ?どうしたの玄関で。 カラ松兄さん。 |
十四松 | お帰りー!!トッティ!! |
トド松 | ただいまー。 はい、お弁当!! むこうに運んでっ。 |
十四松 | 運びまっする! わあ、美味しそう~! |
カラ松 | ・・・で、電話・・・。 |
チョロ松 | ああ、ごめん。 スーパーから、何の弁当あるか 電話しようと思ったんだけどさあ。 |
トド松 | 今日、売り場がすっからかんで。 それで、テイクアウトにしちゃったんだよ。 さあ、食べよー!食べよー! |
カラ松 | 今さっきの電話は・・・? |
チョロ松 | ああ、あれ? もうすぐ着くよってかけたんだけど 電波悪くて切れちゃったんだよ。 |
カラ松 | ああ・・・。そうか・・・。 |
おそ松 | わあー、うまそう~! いっただきま~すっ!! |
チョロ松 | ・・・カラ松兄さん、どうしたの? |
十四松 | ねー!ねー! カラ松兄さんも、早く食べようよー! |
カラ松 | ・・・うん・・・。 |
一松 | ・・・足に根がはえちゃったかな。 |
トド松 | ・・・もう。(・・・ごそッ) (・・・トゥルルル・・・) |
(じりりりりーん!)電話の音 | |
カラ松 | (ガチャッ)はい、松野です・・・ |
トド松 | ほら、美味しいお弁当あるから! 先に食べてるよー! 早く来て!もー! |
カラ松 | ・・・わかった!食べるー! (ガチャッ!)電話を切る音 |
カラ松 | 美味しいお弁当、俺のはどれだっ? |
チョロ松 | 電話に出たかったのッ? 子どもかよ! |
十四松 | ほら、ずっと待ってたから。 調子狂っちゃったんじゃない? ね!カラ松兄さん! |
おそ松 | 良かったな?すっきりした? |
カラ松 | なんかすっきりした! ・・・うまそうな弁当だぜ・・・! いただきまーす!! |
―おわり― |