避難所1スレ/お風呂

Last-modified: 2014-07-14 (月) 11:23:28
569 名前:名無しさん@まどっち[sage] 投稿日:2012/11/29(木) 04:16:05 ID:KoH.kKDY0

お昼休み、わたしとほむらちゃん、さやかちゃんは
屋上でお弁当もそこそこにお喋りに興じていた。

「―――ってことになってしまってね」
「せっかくのお泊りだったのに迷惑をかけてしまって、我ながら不甲斐ないわ」

今のお喋りの話題は昨日、わたしのお家にお泊りに来ていたほむらちゃんのこと。
ご飯の後、一緒にお風呂に入ったんだけど、いつもはシャワーで手短に済ませてたらしく
見事にのぼせ上って倒れてしまい、パパやママを巻き込んで大騒ぎになっちゃった。
しばらく横にして様子を見たら、目を覚まして大丈夫そうだったから本当に良かった。

「ははぁ、これはほむらのどこか抜けてるリストにまた一つ追加ですなぁ」

その時のほむらちゃんは、上せたせいでどこか表情が弱弱しくて
頬にさした赤味も増してて、その、なんというか、ちょっと、色っぽくて。
お風呂に入ってる時も、目を瞑ってシャンプーを洗い流してる時とかつい魅入っちゃって
ほむらちゃんの肌、すっごい白くて、流れ落ちる水がさらにそれを際立たせて
髪も綺麗なのは前から思ってたけど、濡れるとまた違った綺麗さを持ってて

「それ、いい加減やめてほしいのだけど……」

一緒に湯船に浸かると
たいして大きくもないから、ほむらちゃんと身体のどこかが接触しちゃって
心臓の音が聞こえちゃうんじゃないかってぐらいにそばにほむらちゃんがいて
ほんのちょっと手を伸ばせば、指先がほむらちゃんの素肌や髪に届いちゃいそうで

「でも、お風呂にああゆっくりと浸かっているのは心地いいものだったわね」

少しでも長くそんなほむらちゃんを見ていたくて、触れていたくて、実感したくて
もしかしたら長風呂になっちゃってたのかもしれない。

「お風呂はいいぞー、ありゃ至福だわ」

それで、あんなことになっちゃったけど
また、もういちど、ほむらちゃんとお風呂に入れたら
その時はもっと踏み出せるんじゃないかって、もっと感じれるんじゃないかって

「そうね、これからはたまには自分でもお風呂に入ろうと思うわ」

「だ、ダメッ!」

え、あ、わたし、えと、つい声あげちゃったけど
なんだっけ、ほむらちゃんのこと、考えてて。


570 名前:名無しさん@まどっち[sage] 投稿日:2012/11/29(木) 04:16:57 ID:KoH.kKDY0

「ま、まどか?」

「い、いきなり、どうしたのさ」

ほむらちゃん、お風呂、素肌、濡れた髪、頬を染めて、感じたくて……。
って、これじゃなんか私エッチな子みたいだよ!

「ふぇ、あっ、ええと、その」

な、何とかごまかさないとっ。

「昨日あんなになったのに、それにほむらちゃん一人暮らしだし」
「もしなにかあった時、一人だと大変なことになるかもしれないし」
「ほら、ほむらちゃん病弱だったって、その影響もあるかもしれないし」

ううう、なんか無理ありすぎるよおお……。
こんな言い訳がましくじゃなくて、きっぱりと言わないと。

「だ、だから!」
「ほむらちゃんがお風呂に入るときはわたしも一緒に入ります!」

って、私何言ってるのおおおお!

「「え?」」

ええい、もう、どうにでもなれええええ。

「もう決めたの!」
「ほむらちゃんはわたしと一緒じゃないとお風呂に入っちゃいけません!」

「は、はい」

勢いで押し切った、うん、押し切ったことにしよう。
でも、わたし絶対変な子だって思われたよ、うぅ。

「……どういうことなの」

私が一番言いたいよ……。

でも、これでまたほむらちゃんとお風呂に入れるなら、わたしGJかも。


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つづけてと言われたので。
え、違うって?

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