104スレ/69の日

Last-modified: 2014-06-20 (金) 22:31:08

191 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2014/06/09(月) 01:46:35.29 ID:Ay/mMYEr0
69の日なので69するほむまどください

370 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2014/06/11(水) 02:32:02.18 ID:mCtxF6fK0
遅くなってごめんなさい
>>191を見て思いついたネタ

「69の日」

今日の日付は気にしない方向でオナシャス

URLがはれないようなので>>3にあるほむまどうpろだをご確認ください…
お手数をおかけします

http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1402100795/370

txtファイルはこちら

~月曜日~

(ん~、朝から暑いわね。おかげで目が覚めちゃったじゃないの
 まあいいわ、もう一眠りしましょう。クーラーのリモコンは……zzz)

バタン!

「おっきろー!!」「ひゃあああ!?」

「おはよう、ほむらちゃん。もう起きないと、学校に遅刻するよ?」

「お、おはよう、まどか……じゃなくて、なぜあなたがここにいるのよ!」

「ほむらちゃん、朝ごはんをちゃんと食べてなさそうだから。
 朝ごはんを食べないと元気に一日をすごせないよ?」

「そうね、朝ごはんは大切ね。それはわかったわ。
 でもね、私が聞きたかったのはどうやって私の家に入ったの?ってことよ」

「ほむらちゃん」

「な、なにかしら」

「植木ばちの下なんて、定番すぎて不用心だよ? 一応、戻しておいたけど……
 いけない、もうこんな時間。さあ、顔を洗ってから朝ごはんだよ」

まどかに手をひかれ、洗面所に連れていかれる途中、
私は合鍵の隠し場所を変えておこうと心に誓った。


~翌朝~

(んんっ……昨日とうって変わって寒いわね。布団をかぶって、体をあたためましょう。
 起きるのはそれからよ……zzz)

バタン!
ガバッ!

「おっきろー!!」「うひゃあああ!?」

「おはよう、ほむらちゃん。今日は寒いね」

「おはよう…って、今日もなのね」

「体があったまるようにお味噌汁をつくっておいたから、顔を洗ってから食べようね。」

デジャブを感じながら私は、水道メーターの中もやはり定番なのだろうか、なんてことを考えていた。


~翌朝~

(んん~。今日は曇りね。朝日がまぶしくなくていいわ
 快適に二度寝ができるわね……zzz)

バタン!
ガバッ!

「おっきろー!!」「わひゃあああ!?」

「おはよう。早く起きないと雨が降り出しちゃうよ、ほむらちゃん」

「ずっとふとんの中にいれば雨なんて関係ないわ」

「そんなこと言っちゃだめだよ。ほら、おふとんから出て。朝ごはんだよ」

「う~」

「それからほむらちゃん。
 昨日が水道のメーターの中で、今日が電気のメーターの中って分かりやすすぎるよ?」

「うう~」


~翌朝~

(とうとう降り出したわね……今日は欲望に身をまかせてごろごろしましょう
 さすがに雨が降っているのだからまどかは来ないでしょうね
 そもそも私なんかに構わずに普通の中学生らしい生活を満喫すべきよ……)

バタン!
ガバッ!

「おっきろー!!」「どひゃあああ!?」

「おはようほむらちゃん。雨だから今日は早めに出かけないとね」

「雨なのに来たのね……」

「天気なんて関係ないんだよ。スクランブルエッグと目玉焼き、どっちがいい?」

「め、目玉焼きで…」

「じゃあ早くおふとんから出ようね」


~その日の夕方~

「どうしてまどかは毎日私を起こしに来てくれるのかしら?」

「だってほむらちゃんのことが心配なんだもん」

「心配してくれるのはありがたいけれど、私のことなんか気にかける暇があったら
 もっと他のことに時間をかけたほうが、はるかに有意義な生活をおくれるはずよ」

「そんなことないよ!
 それに、私が勝手にやってることだからほむらちゃんは気にしなくていいよ?」

「それじゃあ、はっきり言わせてもらうわ。迷惑なのよ。」

ショックを受けたまどかの顔に、心が痛む。
でも、やめるわけにはいかない。

「もう家には来ないでちょうだい。学校でも話しかけてこないで。
 あなたのことなんて、嫌いよ」

「ほ、ほむらちゃ…」

「私の家はこっちだから。さようなら」

必死に澄ました顔を取り繕い、まどかに背を向けて歩き出す。
別れ際に見たまどかの瞳には涙がうかんでいた。

(これでいいのよ…これがまどかのためになるのよ…)

同じ事を心の中で繰り返し唱えているうちに、家に着いた。
今朝まどかが使い、ポストに戻していた合鍵を使って鍵を開ける。

朝方は小降りだった雨は、いつしか土砂降りになっていた。


~翌朝~

(はあ…最悪の目覚めね……)

目を閉じれば浮かんでくるのは別れ際のまどかの顔。
傷ついて、今にも泣き出しそうで。

寝返りをうつ。
台所から食器の音が聞こえてくるわけでもないし
いいにおいがただよってくることもなかった。
ただただ、寂しかった。

「まどか…ごめんなさい…
 ごめんなさい…」


「ほむらちゃん、泣かないで」

聞こえるはずのない声に、驚いて体を起こす。

「まどか!? ど、どうして…?」

ふわり、と温もりに包まれた。

「ごめんね? 迷惑かもしれない、怒られるかもしれない。
 そう思ったけど、でもやっぱりやっぱりほむらちゃんのことが心配で。
 玄関の前でほむらちゃんを待ってたの。
 そうしたら、この子がね、ほむらちゃんが泣いてるって。助けてあげてって」

まどかが指差したのは耳元。そこには見慣れたトカゲがいた。
宝石と一緒に、これまた見慣れた鍵をしっぽにぶらさげている。

「まどか、ごめんなさい。昨日はひどいことを言ってごめんなさい」

「いいんだよ、ほむらちゃん。さあ、つらいと思うけど、学校に行かなきゃ。
 朝ごはんにおにぎりを作ってきたからね。冷めちゃったかもしれないけど。」

「あなたは優しすぎるわ」

まどかのおにぎりは、温かくて、塩がよくきいていた。


~その日の夕方~

「昨日は本当にごめんなさい。あんなにひどいことを言ってしまって。
 それから毎日ありがとう。まどかが起こしに来てくれるの、本当に嬉しかったわ。
 朝ごはんもおいしかったし。」

「もういいんだよ、ほむらちゃん。それに、私が勝手にやったことだから」

「本当にあなたは優しすぎるわ…でもどうしてそこまでしてくれるのかしら?」

「そ、それは、ほむらちゃんが私の…」

「まどかの?」

「だ、大事な…」

「大事な?」

「お、お友達だからだよっ!」

「こんな私を友達なんて。私は幸せね。あら? ため息をついたら幸せが逃げるわよ?」

「大丈夫だよ…」

「大丈夫ならいいのだけれど。あ、それから、忘れないうちにこれを。
 私の家の合鍵よ。あなたに渡しておくわ。いつでも来ていいから」

「ありがとう、ほむらちゃん! 私、がんばるね!」

「え、ええ(何をがんばるのかしら?)」

いつの間にか雨もあがり、茜色が空を染めていた。

おしまい




おまけ

~さらに翌朝~

(目は覚めたものの、今日は土曜日ね…ゆっくりしましょう…)

………
……
…

(待って。隣の部屋から人の気配がするわ。泥棒かしら。でも戸締りはきちんとしているはず…)

ガチャ…

「ほむらちゃん…」

「ま、まどか!?」

「今日はね、ほむらちゃんと一緒に二度寝をしようかな、と思って。いいかな?」

「わ、私のふとんしかないわよ?」

「一緒に入るから、いいよ」

「せ、せまいわよ?」

「気にしないよ?」

「じゃあ、どうぞ…」

「えへへ、お邪魔しまーす」


このあと、二人で一緒に夢の国に行ってきた。
ほんとにおしまい





あとがき
戸締りと69(ロック)をかけただけなんだよ
なんだ、HUKENZENじゃないのかよ、と思ったそこのあなた。
僕と契約してHUKENZENなまどほむ・ほむまどを書いて/描いてよ!