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11スレ/鏡の君

Last-modified: 2014-04-08 (火) 18:53:54
970 : 1/2 : 2012/01/19(木) 19:16:36.29 
一緒にお風呂と聞いてこんな電波を受信した 


◆脱衣場にて 

ほむらちゃんが纏っていた服を脱いで、その肢体が露わになりました。 
細くて引き締まった身体から伸びる白魚のような手足。 
まるで黒檀のような、艶のある長い髪。 
そのコントラストに、わたしの目は釘付けになってしまいます。 

「ほむらちゃん、綺麗」 

気付けば、自然に感想が漏れていました。 

「えっ……そ、そうかしら」 

ほむらちゃんは驚いた様子で、少し顔を赤らめながらこちらを見ます。 

「うん、肌まっ白だし、すらっとしてて。モデルさんみたい」 

本心からの言葉でした。 
ううん、違う。 
今までに見たどんなモデルさんよりも、ほむらちゃんは綺麗に見えました。 
だけど、その美しさを言い表せる言葉は、わたしの辞書には載っていなくて。 

「そんな事……やつれているだけよ。それに、まどかの方が」 
「わ、わたし!?」 

急に名前を出されて、素っ頓狂な声を上げてしまいました。 

「ええ、とても素敵よ」 
「あ、あんまり見ないでっ……恥ずかしいよ……」 


971 : 2/2 : 2012/01/19(木) 19:17:02.38 
ついさっきまで自分もほむらちゃんの身体を見ていたのに、そんな事を口走ってしまいます。 
だけど、ほむらちゃんの視線を意識した途端、顔が熱くなって。 
お世辞でも、ほむらちゃんが褒めてくれたのに。素直にありがとうって言えなくて。 

「わ、わたしなんて、幼児体型だし、髪だってこんな癖っ毛で……」 

早口でまくし立てながら、ちらと鏡を見ると、言った通りの容姿が映っていて。 
ほむらちゃんと比べるまでもなく、わたしなんて―― 

「いいえ、まどか」 

そんなネガティブな考えは、ほむらちゃんの呼び声に遮られました。 

「誰がなんと言おうと、たとえあなた自身が認めなくても」 

すっ、と。 
ほむらちゃんの細い腕が、こちらに伸ばされて。 
大切な宝物を扱うように優しい手つきで、頭を撫でられます。 

「私にとってのあなたは、世界で一番の女の子よ」 

魔法の鏡のような事を言いながら、ふわりと微笑んだほむらちゃんは、やっぱり綺麗で。 
熱かった顔が、もっと熱くなって。 

「……きゅう」 
「ま、まどかっ!?」 

力が抜けて、がくりと、頽れかけるわたしを支えてくれた、ほむらちゃんの顔を視界が、捉えて―― 

お恥ずかしながら。 
わたしは、お風呂に入る前に“あてられて”しまったのでした。 

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