122スレ/お揃いの水着

Last-modified: 2015-07-15 (水) 22:35:05
961 名前:ういろう ◆CSpbjEQg32 [sage] 投稿日:2015/05/26(火) 21:12:07.65 ID:2Sx+44Ld0
まどか「この水着なんてどうかな?ほむらちゃん」
《淡いブルーで細かい花柄のビキニとショートパンツのセット、色々探してで二番目にかわいいと思った水着
……だったんだけど…》
魔ほむ「ダメよ!、そんな露出の激しい水着…男の視線を集めかねないわ、絶対ダメよ!!」
まどか「でもほむらちゃん、ゎゎわたしそんなに…胸とか…無いし………」
《ああ…言ってて自分にダメージ…》
魔ほむ「帰国子女のアナタには分からないでしょうけど…そこに価値があるのよ!」
《ほむらちゃんはたまに訳が分からない事を言うなあ…》
まどか「じゃあ…」イソイソ…ヌギヌギ……ハキハキ…パッチンッ
まどか「こっちのワンピースはどうかな?赤いリボン可愛いよね……」
《今度は白基調でリボンの付いたワンピース》
魔ほむ「ッ!!!!!!!!……ダメダメ絶対ダメ!、白いワンピースなんてダメよ!」
まどか「ええと…これ透けない水着だよ?」
魔ほむ「そんなの関係ないわ!…男共の注目を集めるに決まってるわよ!」
まどか「いや、…ゎゎわたし、子供っぽい外見だから大丈夫だよぅ…」
《うぅ…また自分で自分に大ダメージ…》
魔ほむ「まどか、あなたにはね…それがどんなに恥ずかしいと分かっていても、それを選択できてしまう勇気があるの…」
《……え?…何なに?》
魔ほむ「太もも丸見えで胸のぱ~っくり開いたドレスを着たりとか、
…あと、裸の女の子同士でクルクル回って抱き合ったりとか、
変身失敗でイヤらし~い下着姿になったりとか…」
《あぁ…ほむらちゃんがまた訳の分からない事を…》
魔ほむ「 あなたは、自分でも気づいていないほど無防備すぎる、私はね……知ってるのよ」
まどか「ちょ…ちょっとほむらちゃん…わたしそんな格好したコト無いよ~、うぅ~…だいたいまだ出会って数日しか経ってないじゃない…」
魔ほむ「……あらゴメンなさい。これは私が昨晩みた夢の話だったわ、
…でも忠告はしたわよ、肝に銘じなさい!」
まどか「ほむらちゃん…本当に訳が分からないよ…」
《これ、最近わたしの口癖になってきたなぁ》
 
962 名前:ういろう ◆CSpbjEQg32 [sage] 投稿日:2015/05/26(火) 21:13:25.58 ID:2Sx+44Ld0
魔ほむ「ねぇまどか?やっぱりこの水着が良いんじゃないかしら」
《ほむらちゃんの持っているのはピンクのチューブトップとショートパンツの水着、
ピンクと白のフリルが付いてて…すっっごく可愛い》
まどか「うぅぅ…確かにわたしその水着を最初に選んだけれど~」
魔ほむ「なら、これで良いじゃない。…うん!まどかにピッタリだと思うわ」
《大きめのフリルは露出もおさえて胸もカバーできる、わたしとほむらちゃんの意見にピッタリの水着……だけれども…》
まどか「だってそれ………女児用って書いてあるよ!、対象年齢9才~11才だよおぉぉぅ~…」
《女児と言ってもわたしより大きい子もいるから、全然着られるんだけど…》
まどか「わたしにだってプライドがあるよおぉぉぅ~!!」
魔ほむ「もう十分悩んだんだし…これに決定ね」
《そう言ってわたしをレジに引っ張ってくほむらちゃんは、なんだか凄く嬉しそうだ、
……うぅ…毎日牛乳飲んでるんだけどなぁ…》
◇◆◇◆◇◆
《バスに乗ってすぐ、ほむらちゃんがバッグの中をゴソゴソ探してる》
まどか「どうしたのほむらちゃん?」
魔ほむ「どうやらさっきの店に忘れ物をしたみたい、わたし途中で降りて店に戻るわ」
《ちょうど停留所に着く、ほむらちゃんが急いで降りようとしてる》
まどか「あ!、ほむらちゃん。わたしも一緒に行くよ」
魔ほむ「いぇ、もう遅いしココで別れましょう…じゃあまどか、“またあした”」
《なんだか急なお別れ、もうちょっと一緒にいたかったな~》
まどか「それじゃまたね」
《って手を振って…無理に笑って………さびしくなっちゃったな…》
まどか「………あ!、ほむらちゃん…」
《ほむらちゃんはバスが見えなくなるまで手を振っていてくれた》
 
963 名前:ういろう ◆CSpbjEQg32 [sage] 投稿日:2015/05/26(火) 21:15:38.14 ID:2Sx+44Ld0
まどか「うわぁ~、ひっろ~~い!!?」
《市街から外れた所にある大型室内プール…こんな素敵な場所があるなんて、見滝原ってホント良いところだな~》
まどか「…ほむらちゃん遅いな~」
《ほむらちゃん、先に行って待っててって言ってたけど…早く来ないかな》
仁美「鹿目、さん?」
まどか「え?」
《あ、たしかクラスメートの…志筑さんと……美樹さん?》
さやか「あ、まどかじゃない!、どうしたのこんな所で?」
まどか「ぇえっと…と、友だちと一緒に……美樹さんたちは?」
さやか「“さやか”でいいよ」
仁美「わたしも“仁美”でいいです」
まどか「じゃあ、さやかちゃんに、仁美ちゃん、今日は二人で来てるの」
さやか「そだよ、仁美の気分転換を兼ねて…遊びにね!」
まどか「気分転換?」
さやか「そ、仁美がね~…彼氏が付き合い悪いってんで、塞ぎ込んで………」
仁美「っ、さやかさんっ!!!」
 
964 名前:ういろう ◆CSpbjEQg32 [sage] 投稿日:2015/05/26(火) 21:16:46.94 ID:2Sx+44Ld0
さやか「おっと~、余計な事を言っちゃったね……それよりさ~まどか?、アンタその水着似合うね~、おニュー?」
《うぅ…似合うって言われても、素直に喜べないよ~》
まどか「うん…昨日買ったばかりなんだけど…変じゃない?」
さやか「まさか!…すごっく可愛いし、似合いまくりだよっ…私が男ならほっとかないね…いや~まどかちゃんマジ天使っ!」
《うぅ…やっぱり似合うんだ…複雑な気分だよ~……帰りに牛乳買って帰ろうかな…》
さやか「と・こ・ろで、私の水着姿どう?セクシー?」
まどか「う~ん………派手過ぎない?」
さやか「派手なぐらいで丁度いいの!…女はね、舐められたら終わりだよ…小麦色の肌に水着の跡
…これで私の隠れファンもメロメロよっ!」
《さやかちゃんって、なんだかママに似てるな~》
さやか「で、まどかはこ~んな可愛い格好で待ち合わせって?…まさか男!?」
まどか「っ、ちがうよっ!!!!!」
さやか「うぉ~けしからん、まどかは私の嫁になれ~」
《ひゃっ、ちょっ、ちょっとダメ、ダメだったら~》
魔ほむ「何してるのかしら、美樹さやか」
《あ、ほむらちゃんやっと来た……って、ええぇ~~~!!!!!》
さやか「ほむら、あんたまさかまどかを…って、ええぇ~~~!!!!!
…まどかとお揃いの水着ィィ?」
魔ほむ「ふふ…たまたま私もこの水着を持ってたのよ、似合うかしら?」
《確かにほむらちゃんは細いし、む…胸もわたしと同じくらいだけど…女児用の水着をなんで着てるの~っ!!》
さやか「アナタ、おかしな真似をしたら…タダじゃ置かないからね!」
魔ほむ「あら、『仲良くしましょっ』て、言ったわよね美樹さやか、そんなに邪険にするなら私達は失礼するわ
…行きましょうまどか、走るわよ」
まどか「う、うん……しゃまたね、さやかちゃん仁美ちゃん」
さやか「お、オイこら!ほむら、逃げんじゃないわよー!戻ってこーい」
仁美「さやかさん、プールで走ってはダメですよ」
 
965 名前:ういろう ◆CSpbjEQg32 [sage] 投稿日:2015/05/26(火) 21:19:15.31 ID:2Sx+44Ld0
まどか「ほむらちゃん…その水着…?」
ほむら「黙っててごめんなさいまどか、その…わたしもこの水着…気に入っちゃって…ね」
まどか「ほむらちゃん…」
《なんでだろう…同じ水着なのにほむらちゃんが着ると…凄く綺麗に見える。肌も白いし、手足もスラッとしてるからかな?》
ほむら「なあにまどか、ジロジロ見て…似合わないかしら?」
まどか「う、ううん!…似合ってる、ぜ…全然似合ってるよお…」
《わたし、ジロジロ見てたんだ…ほむらちゃん髪が長くて綺麗だから大人っぽいな~》
ほむら「ふふ…ありがとう。まどかも…凄く可愛いわ、似合ってる」
《うぇひひ…可愛いって言われちゃった……でも隣に並んでみるとほむらちゃんとわたしって全然ちがうよ
……うぅ、初めて会った時に言われた『敵になる』って…この事だったのかなぁ?」
ほむら「さ、今日はタップリ遊びましょう…うふふ、こんな幸せな気分、いつ以来かしらね~」
《あ、ほむらちゃん笑ってる……凄く喜んでる…わたしも…なんだか凄くうれしい!》
まどか「うんっ、ほむらちゃん!そ~~れ~~っ」
《ほむらちゃんに水を掛ける、ほむらちゃんも負けじと掛け返す》
ほむら「まどか!、もう、いきなりなんてヒドいわよ」
まどか「先手必勝だよ、それ~それ~!」
ほむら「まっけないわよ~、そ~れ~~!」
《ああ、凄く幸せな気分だよ…ほむらちゃん》
まどか「ねえ、ほむらちゃん…わたし…ほむらちゃんど出会えて良かった。
時間なんて関係ないっ、ほむらちゃんはわたしの…最高の友達だよ」
ほむら「え!!?…っ」
《……あ、言ってみて恥ずかしくなっちゃった…ほむらちゃんにもっと水掛けて誤魔化そう》
ほむら「うん…、うん…、まどか、わたしにとってもアナタは最高の友達よ………………………………………
……………………………………………たとえあ…なたが……………」
まどか「え?何ほむらちゃん、聞こえなかったよ」
《見ると、ほむらちゃんが右手で目を押さえてる……目に水が入っちゃたのかな?…なんか…泣いてる様にも……》
まどか「ほむら…ちゃん?」
ほむら「………………っ、そ~~~れ~~~っ!」
まどか「わっ、わわ、わ、わっ!………びっくりした~!」
《え、ウソ?、もう~ほむらちゃんウソ泣きなんてヒドいよ~》
ほむら「うふふっ!まどか転んだ~、おっかしい~!」
《でも、最初はちょっと怖かったほむらちゃんが…今はこんなに笑って》
まどか「も~ほむらちゃん、おかえしたよ。それ~~!」
《こんなわたしでも、ほむらちゃんに最高の友達って言ってもらえて》
ほむら「まどか、次はウォータースライダーに乗りましょう」
《それは…とっても嬉しいなって》
まどか「…うんっ!」
《思って…しまうのでした》
―了―

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