74スレ/めっ!

Last-modified: 2014-05-31 (土) 01:50:23
265 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/11/02(土) 20:39:24.79 ID:6C4/GxZd0
あーだめだ、妄想が止まらん

「ねえ、まどか?」
小高い丘の上、草むらに座って遠くの街並を眺めながら、背中越しにまどかに尋ねる
「なあに?」
まどかは後ろに座り、ほむらの髪を結いながら答える
「もし、もしもよ」
「ん?」
「私が悪い子だったら、どうする?」
まどかが、あははっと笑う
「ええー、ほむらちゃんが悪い子のわけないじゃない」
「でも、もしも私がほんとは悪い子で、いけないことをしたら・・・まどかはどうする?私のこと、嫌いになっちゃう?」
まどかの手が止まる
ほむらは前を向いたまま、無意識に両手を握りしめる
少しの沈黙の後、まどかが言う
「めっ!、て言う」
「えっ?」
「ほむらちゃん、めっ!て言うよ」
ほむらは思わず吹き出してしまう
「ぷっ、あははっ。そうね、それがいいわ。じゃあ私、まどかにめって言ってもらうために、いけないことしちゃおうかな?」
笑いながら振り向いたほむらの顔が一瞬でこわばる
まどかは笑っていなかった
唇を噛みしめ、その大きな瞳から涙が溢れそうになっていた
「まどか・・・」
「やだよ、そんなこと言わないよ」
その瞬間、大粒の涙がこぼれた
「ほむらちゃんがどんな悪いことをしても、怒ったりしないよ。嫌いになんかならないよ」
ほむらはまどかを思い切り抱きしめた
「ごめん!ごめんねまどか!悪いことなんかしない。まどかを悲しませるようなことなんか絶対しないよ」
「ん・・・」
まどかが小さくうなずく
「まどか・・・大好き・・・」
「うん・・・私も、ほむらちゃんが大好きだよ・・・」


411 名前:265[sage] 投稿日:2013/11/03(日) 11:53:35.69 ID:wcopAjrb0
昨夜もう一本SS書こうとしたら「俺の使い魔がビンビンだぜグェヘヘ」的な魔獣が脳内で暴れだして
とても投下できない文章に書き換えられてしまった
やっと退治した


その頃、デビ宇宙の外側では魔法少女達が大混乱に陥っていた。
「ちょっとちょっと!ほむらちゃんまた引きこもっちゃったよ!」
「作戦失敗?!」
「やっばーい、さやか達まで持ってかれちゃった」
「やだ、この殻硬い。全然割れないよ」
「前はキュウべぇが作った隙間からさやか達をもぐり込ませられたけど、今度はキュウべぇまで取り込まれちゃったね」
「どうすんのよ、まどか?あなたも半分持ってかれちゃったわよ」
「大丈夫だよ。ほむらちゃんもいつかきっと判ってくれるよ」
「なにノンキなこと言ってんの!ほら、あなたもさやかも記憶なくしてるじゃないの!」
「もう力ずくで殻割っちゃおうか」
「駄目だよ、そんなことしたらほむらちゃんも壊れちゃうよ」
「じゃあ、どうすんのよ」
「これは、私が持ってる。これだってソウルジェムと同じ、いつか割れてしまう日が来る。
 その時こそ、ほむらちゃんが本当に救われる日だよ」
「まどか・・・」
「今度は間違えない。もう二度とほむらちゃんを手離したりしない。これからはずっと一緒だよ」
そう言ってまどかはダークオーブを優しく抱きしめるのだった。

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