79スレ/円環の理「だいすきなあくまさん」

Last-modified: 2014-06-10 (火) 07:10:22

549 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/11/20(水) 21:40:13.96 ID:ddpxuyc10
先生!デビほむ×アルまど(裂)の可能性についての教材が欲しいです!
デビ×神とはまた味わいが違うとおもうんです!

566 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/11/20(水) 22:48:49.74 ID:DS8JulIh0
>>549 こんなの書いてみた

円環の理「だいすきなあくまさん」
http://ux.getuploader.com/homumado/download/381/%E5%86%86%E7%92%B0%E3%81%AE%E7%90%86%E3%80%8C%E3%81%A0%E3%81%84%E3%81%99%E3%81%8D%E3%81%AA%E3%81%82%E3%81%8F%E3%81%BE%E3%81%95%E3%82%93%E3%80%8D.txt

http://hello.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1384785031/566

txtファイルはこちら

円環の理「だいすきなあくまさん」

わたしは魔法少女のみんなを導くしすてむです
みんなはわたしを円環の理と呼びます

燃え尽きた魔法少女達はみんな、わたしの中でとても幸せそうにしています
でもわたしはその中に入ることはできません
人としての大事な『きろく』を悪魔さんに奪われてしまったから
わたしはただのしすてむです

わたしは悪魔さんに聞きました

──どうしてこんなことをしたの?

「鹿目まどかを戦いの運命から救い出す為よ」

──なら、このきもちは『鹿目まどか』じゃないの?

「この気持ち?」

──わたしね、あくまさんがだいすきなんだよ?あくまさんがいたからずっとがんばれたんだよ?

「それは錯覚よ……永遠に続く孤独から『鹿目まどか』が生み出した孤独
 それはまどかには必要のない感情だから……だから置いていったのよ」

悪魔さんはとても悲しそうな顔でそう言いました

『鹿目まどか』

悪魔さんはわたしが人間だった頃の『きろく』の為、ずっとずっと頑張ってきました

いくつもの時間を超えて

いくつもの理を超えて

でもどうして?このわたしだって鹿目まどかなのに
どうして悪魔さんは『きろく』にこだわるの?

どうして、わたしの悪魔さんへの記録は持っていってくれなかったの?
鹿目まどかが頑張れたのは悪魔さんが居たから
何億、何十億もの時間を、ただ悪魔さんと再会できるその時を夢見て
ずっと頑張ってきたのはこのわたしなのに

どうして悪魔さんは何も知らない『わたし』を選ぶの?



やがて『わたし』はわたしを取り戻す為の戦いを始めました
悪魔さんはどんどんボロボロになりながら、それでも『わたし』の為にただ必死に頑張りました
でもそんな悪魔さんの気持ちも『わたし』には届かない

そして『わたし』の仲間が悪魔さんに最後の一撃を放ちます

悪魔さんはもう、抵抗しようとすらしません

『わたし』は何も知らない
きっとわたしを取り戻し、すべてを思い出した時
『わたし』は悪魔さんにしたことをきっと後悔するでしょう

そして『わたし』の中に悪魔さんが永遠に生き続けることになるのでしょう
そんなことは許さない、わたしは悪魔さんの前に立ち、悪魔さんの盾になります

「……まどか?」

──やっとなまえでよんでくれたね

「どうして!?どうしてこんなことを!」

──わたしにはね、ひとつしかのこってないから

「……ひとつ?」

──ほむらちゃんがだいすきなこのきもち

「……え?」

──わたしにのこった、ただひとつのきろくだから

「そんな!わたしは、貴女には何も……何もしてあげられてないのに!」

──それでも、わたしにはあくまさんしかいないから

「そう……なら」

──どうするの?

「わたしを二つに裂くわ、かつてまどかにしたようにね
 悪魔としてのわたしは、『鹿目まどか』を守る概念として永遠に存在し続ける」

──にんげんとしてのほむらちゃんはどうなるの?

「あなたに残った最後の気持ちがわたしへの気持ちなら……
 わたしはあなたの失った、わたしが奪った『心』としてまどかの中で生き続けるわ
 永遠に、あなただけを愛し続ける心として、あなたが自分を好きになれるように
 わたしの想いのすべては、あなたの物なのよ?だから」

──ほむらちゃんはいつも、そうやって自分を犠牲にして……

「クスッ、あなたにだけは言われたくないわ」

「でもね、うれしいよ。やっとほむらちゃんとずっと一緒にいれる、感情がわかる
 ほむらちゃんに何をして欲しいか、何をしたいかがとてもわかる!」

「ええ、わたしと同じ気持ちよ。だってわたしたちは二人で」

「一人の円環の理、だね!」



チュッ



「こうして、心を取り戻した女神様は、悪魔さんと末永く幸せになりました
 かつて二つに裂かれた半身を待ち続けながら……めでたしめでたし」

「半身を取り戻したらどうなるの?」

「その時はきっと、女神様も悪魔さんも一人の概念として自立して
 もっと濃厚なプレイとかしちゃうんだよねきっと……ウェヒヒ」