814 名前:アレルギー 1/3[sage] 投稿日:2014/02/20(木) 23:48:10.10 ID:48IGwIcHO
今日はアレルギーの日らしいので。
「ピーマンいやだよ…」
三人で食卓を囲んでいると、おかずに入っている野菜を見てほのかが呟いた。
「こら、好き嫌いはダメでしょ」
まどかの言うことはもっともだ。
でも…
「でも、気持ちはよくわかるわ。私もピーマンは苦手だったから」
「ほむらママもピーマンきらいだったんだ」
「そうよ。この、ちょっと苦いのがね。
入院していた頃は、きらいな野菜があっても、残していたら怒られたから、
なんとか頑張って食べていたわ」
「いまはきらいじゃないの?」
「今はもう平気よ」
「じゃあ、ほのかのピーマンたべて~」
「あ、こらっ」
「残念だけど、それは無理ね」
「う~、ケチ~」
「我慢して食べているうちに、いつの間にか平気になるのよ。私がそうだったから。」
「でも…」
815 名前:アレルギー 2/3[sage] 投稿日:2014/02/20(木) 23:49:23.40 ID:48IGwIcHO
と、まどかが口を開いた。
「ほのか、アレルギーって知ってる?」
「なあに? それ」
「好き嫌いをして、好きなものばっかり食べているとね、体が『もういらない』っていやがって、
その食べ物が食べられなくなっちゃうの」
「ホントに?」
「ええ、本当よ。卵とか、牛乳とか」
「ほのか、プリンもケーキも好きでしょ。好き嫌いをしてると、食べられなくなっちゃうよ」
「それはいやだよ…」
「じゃあピーマンも頑張って食べよ。二つ食べれたら、残りの二つはママが食べてあげるから。」
「わかった。がんばってたべる」
「えらいわね、ほのか」
「がんばって」
「う~」
あむっ……もぐもぐ……ごっくん
「食べれたよっ!」
「頑張ったね」
「ほのかは強い子ね」
「えへへ~」
816 名前:アレルギー 3/3[sage] 投稿日:2014/02/20(木) 23:50:38.60 ID:48IGwIcHO
おまけ
「それにしても、アレルギーかぁ」
「どうしたの、まどか」
「中学校からずっとほむらちゃんと一緒にいるから、私、ほむらちゃんアレルギーになっちゃうかも」
「もしかしたら、もうなっているかもしれないわね」
「えっ? うそっ!」
「アレルギーになると、じんましんが出たりするのよね?」
「そうだけど?」
「ほら、私と一緒にいると……」
ちゅっ…ちゅぅぅぅ…
「あっ…くびは、だめぇ//」
「ほら、首筋に赤いものが…」
「もう// ほむらちゃんも、まどかアレルギーなんじゃない?」
「いえ、私はまどかがいないと生きていけないから、まどか中毒よ。」
「そう言われると、私もほむらちゃん中毒かも……ほむらちゃん成分ちょうだい…」
「私も、まどか成分が欲しいわ…」
ちゅっ
おしまい
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