ドイツ

Last-modified: 2018-01-04 (木) 21:20:16

目次

ドイツ空軍(Germany)

ドイツ空軍(ドイツくうぐん、独:Luftwaffe)は1935年の再軍備から使用されるドイツの空軍の名称。正式には Reichsluftwaffe と綴られるが、短縮して Luftwaffe と呼ばれる。カタカナ読みはルフトヴァッフェである。もともと周辺国への抑止力としての役割を期待されていたため機数重視で、コストのかかる四発重爆撃機は早期に開発が放棄されていた。またスペイン内戦での戦訓を過度に重視したことにより、陸軍の支援に特化した戦術空軍となり、これが組織としての弱点となった。
戦争前半には前線指揮官クラスに優秀な人材がそろっており、数ばかり多いソビエト空軍に対して圧倒的な戦術的勝利を収めた。しかし戦略爆撃の能力を欠いていたこと、教官クラスの人材を前線で消耗させたことなどから次第に質が低下した。他の戦場に比べて交戦機会が極端に多いこともあり、末期には膨大な実戦経験を積んだ少数の大エースと、離着陸もままならない大多数の未熟パイロットで占められることになった。
ドイツ空軍の編成は航空団(Geschwader)を基本としている。おおむね陸軍の連隊に相当。各航空団は教導航空団(LG)を除き基本的に単一の機種で編成され、単座戦闘機なら戦闘航空団(Jagdgeschwader、JG)、双発戦闘機なら駆逐航空団(Zerstorergeschwader、ZG)、急降下爆撃機なら急降下爆撃航空団(Sturzkampfgeschwader、StG)多発爆撃機なら爆撃航空団(Kampfgeschwader、KG)と呼ばれた。1個航空団は3~4個飛行隊(Gruppe)と司令部小隊(Stab)からなり、1個飛行隊は3~4個飛行中隊(Staffel)と本部小隊(Stab)からなる。1個飛行中隊は9~12機の航空機からなり、戦闘機なら4機で1個小隊(Schwarm)である。
飛行隊はローマ数字の番号で呼ばれ、II/JG52などと記述される。飛行中隊は飛行団内での通し番号で呼ばれ、5/JG52なら第II飛行隊の第5飛行中隊を表わす。Gruppeが他国のSquadronに相当する。
Bf-109やFw-190には、武装やハードポイントの違いによってU○やR○というサブタイプが存在する。Uは工場改修、Rは前線改造キットを表わす。
史実上はWWII中のドイツ空軍機には垂直尾翼にハーケンクロイツが描かれていた機体が多いのであるが。ゲームにおいてハーケンクロイツをそのまま描写することは非常に繊細な事情があり、デフォルト塗装でハーケンクロイツが省略されていても理解してあげて欲しい。

 

Dornier Do-17 (ドルニエ Do-17)

第二次世界大戦中にドイツ等で運用された双発爆撃機である。ドルニエ社で開発された。元々は高速郵便輸送機との名目で開発された経緯があり、スマートな機首と細い胴体から「空飛ぶ鉛筆」(Fliegender Bleistift)の異名をとった。
低空性能が良く、頑丈だったため重宝されたものの、肝心の高速性能に関しては敵機を振り切るほどのものは得られなかった。細い胴体は拡張性が無かったため、爆弾の搭載量を増やすことはおろか、防御火器の増設もままならず、泥縄のように改良が行われた。
バトル・オブ・ブリテンの頃には旧式化しており1940年で生産は停止され、その後はDo-17を元に設計された新機種Do-217に移行していったが、残存機は東部戦線で夜間爆撃任務に就くなどドイツ降伏まで戦い続け、その後もしばらくは各国で使用されていた。

Do-17Z-1、Z-2 (AI専用)

Do-17の最終型で最多生産型なのがZ型である。
Z-1は900馬力のブラモ323A-1を搭載した型。重量増加のため爆弾搭載量は500kgに抑えられた。
Z-2型ではエンジンを1000HPのブラモ323Pに換装したため、爆弾搭載量が1000kgに戻り、さらに防御火器を追加している。ただし航続距離が若干減少している。
 全備重量:7650kg、全長:16.25m、翼幅:18.00m、乗員4名
 エンジン:ブラモ323Pフェンリル 空冷星形(1000HP) x 2
 最高速度:427km/h、上昇限度:8200m、航続距離:1160km
固定武装 7.92mmMG15 X 6
追加武装 爆弾1000kg

 

Dornier Do-215 (ドルニエ Do-215)

Do-17Z-0をベースに、エンジンをダイムラーベンツDB601Baに換装した小改良型。
製造は105機のみを短期間で終了し、後継のDo-217へと移行した。

Do-215B-1 (AI専用)

もともとスウェーデン空軍に納入予定だったDo-215A-1を、輸出を差し止めドイツ空軍で購入したものである。
 全備重量:8800kg、全長:15.79m、翼幅:18.00m、乗員4名
 エンジン:ダイムラーベンツDB601Ba 水冷V12型(1159HP) x 2
 最高速度:470km/h(高度4000m)、上昇限度:9000m、航続距離:2450km
固定武装 7.92mmMG15 X 4
追加武装 爆弾1000kg

 

Fw200

Fw200C-1(AI専用)

 

Heinkel He-111 (ハインケル He-111)

1937年スペイン内戦に参加。ポーランド作戦、フランス作戦、バトル・オブ・ブリテン等の大戦初期に活躍したドイツを代表する中型爆撃機。約7300機製造された。
ヴェルサイユ条約で爆撃機製造を禁止されていた為、ハインケル社により当初は高速旅客機として開発されたため爆弾槽は爆弾を縦に収納する方法で250kg爆弾までしか搭載できない。
初期開発型のC型ではエンジン出力が不足し落第機扱いされていたが、エンジンを強力なDB600Aに換装したE型は高性能を発揮し大戦初期は高速爆撃機として使用され、使い易さから多くの派生型がある。大戦末期には速度/武装不足になり殆どが輸送任務に就いていた。
E型までは段付機首だったがパイロットの視界と空気抵抗を考慮してP型から段無しの一体形成となりパイロットの視界を考慮してさりげなく機首は左右非対称。
P型のDB601エンジンを戦闘機にまわすため、Jumo211エンジンに換装したのがH型で、これが主生産型となった。

 

He111の燃料タンクは、左右に主タンク(内翼、675L)と予備タンク(外翼、990L)がある。天井にある左右燃料計の表示は、隣のスイッチで主/予備を切り替える。
左右エンジンの燃料コックはコクピット左にある。燃料は主タンクから供給される。
シート右の燃料コックは、長い方(Fuel Cock #3)で燃料の移送元(左/右主タンク、左/右予備タンク、off)、短い方(Fuel Cock #4)で移送先(左/右主タンク、両方)を切り替える。
基本は移送先を両方とし、移送元は左右予備タンクを定期的に切り替える(重量バランスをとるため)ようにすればよい。

He-111P-2

機種が段無しの一体形成となり、DB601Aaを搭載したP-1型の、無線機器を変更した型。
エンジン制御と機首銃座が少ないことを除き、操作などはH-2と共通。

実機データ
 全備重量:kg、全長:m、翼幅:m
 エンジン:ダイムラーベンツDB601A-1、1100hp x2
 最高速度:km/h(m)
 上昇限度:m、航続距離:km
ゲーム内データ
 離陸重量:10844kg
 機体:7337kg、パイロット:360kg、燃料100%:2535kg
固定武装
 MG-15 7.92mm機関銃 銃座×5
 (弾薬合計148kg)
追加武装
 8xSC250/8xSD250/32xSC50
エンジンコントロール
 通常出力:2200RPM、1.15ata
 戦闘出力:2300RPM、1.23ata、30分
 緊急出力:2400RPM、1.3ata、5分
 離昇出力:2400RPM、1.4ata、1分、WEP on
 プロペラピッチ:可変ピッチ
 燃料混合比:操作なし
 過給器:操作なし
 ラジエータ:手動、水温:40~100℃
 滑油冷却器:手動、油温:40~105℃

 

He-111H-2

Jumo211A-1を搭載したH-1のエンジンをJumo211A-3に強化し、左右銃座を追加した型。

実機データ
 全備重量:kg、全長:m、翼幅:m
 エンジン:Jumo211A-3、1100hp x2
 最高速度:km/h(m)
 上昇限度:m、航続距離:km
ゲーム内データ
 離陸重量:10847kg
 機体:7419kg、パイロット:360kg、燃料100%:2535kg
固定武装
 MG-15 7.92mm機関銃 銃座×6
 (弾薬合計184kg)
追加武装
 8xSC250/8xSD250/32xSC50
エンジンコントロール
 通常出力:2200RPM、1.1ata
 戦闘出力:2300RPM、1.15ata、30分
 離昇出力:2400RPM、1.35ata、1分、WEP on
 プロペラピッチ:可変ピッチ
 燃料混合比:操作なし
 過給器:2速切替式、高度1220m以上で切り替え
 ラジエータ:手動、水温:38~95℃
 滑油冷却器:手動、油温:35~95℃
離着陸
 離陸:150km/hで離陸
 着陸:フラップ下げ、200km/hで降下、140km/hで着陸
その他
 トリム:エレベータ、エルロン、ラダー
 フラップ:上げ⇔中立⇔下げ
 着陸脚:
 マグネト:
 燃料コック:

 

Heinkel He-115 (ハインケル He-115)

He-115は第二次世界大戦中にドイツの航空機メーカー、ハインケルが製造し、ドイツ空軍が使用していたレシプロ双発水上機である。当初は雷撃機として開発されたが、次第に沿岸哨戒や機雷敷設任務に使用されるようになった。
戦争初期にHe-115は英国南岸の海の交通量の多い港近くの狭隘な水路に機雷をパラシュート投下する任務に使用されており、テームズ川も主要な目標であった。

He-115B-1 (AI専用)

初期生産型のA型から、燃料と爆弾搭載量を改善したのがB型で、1,000 kg (2,200 lb) 磁気機雷を搭載できた。
 全備重量:10400kg、全長:17.30m、翼幅:22.27m、翼面積:87.5m²
 乗員3名
 エンジン:BMW 132K (960HP) x 2
 最高速度:327km/h、航続距離:2100km

 

Junkers Ju-87 (ユンカース Ju-87)

スペイン内戦時代からBf109シリーズと並ぶドイツ空軍花形急降下爆撃機。
ユンカースJu-87は「空の砲兵」として大戦初戦の電撃戦(ブリッツクーク)の一翼を担い、「世界一の急降下爆撃機」としてその名を知らしめた。
急降下爆撃の特徴は目標に60度以上の角度で降下することで水平爆撃と比べ命中率の高いピンポイント爆撃のできることである。だが、降下をすると急加速により危険なため翼下に可動式の抵抗板(ダイブ・ブレーキ)を取り付け任意に空気抵抗の加減を調整することで加速を制御できる。
機体は頑丈でコクピットは居住性、視界が良く優れた射爆照準装置を備えていて、操縦者達の評判も良かった。
急降下時にダイブブレーキを展開すると「ジェリコのラッパ」と称されるサイレン音がし、それが敵兵に対して大きな心理効果があることが分かったため途中からサイレン音を際立たせるためのプロペラが取り付けられ、連合軍兵から「悪魔のサイレン」の異名で恐れられた……というのが通説であった。
しかし近年の研究では、実戦のごく初期において、敵に接近を知られるサイレン音はしないような改良をされ、バトル・オブ・ブリテン及び東部戦線ではサイレン音はしていなかった、という説が有力となっている。Cliffs of Doverにおいてもこの説に応じてサイレン音はさせないようになっている。決してバグではない、はず。
急降下爆撃機としての評価は高く、ドイツ語で急降下爆撃機を意味するスツーカが名前となっていたが、急降下爆撃に重点を置いた機体のため速度や装備、防弾性の不足が仇となり、対英戦争あたりから相当な痛手を受け、緒戦以降は戦闘機の脅威の比較的少ないアフリカ戦線や東部戦線で使われた。
おそらくゲーム中で液冷単発機中最も遅い。
こんなに遅いんだからいっそ被弾に強い空冷エンジンにしろよとか思ってもそこは液冷愛でカバーできるのが真のスツーカ乗り。

Ju-87B-2

Ju87Bは、A型のJumo210系(600馬力台)からJumo211系エンジンに大幅にパワーアップし、機体構造を全面的に見直した最多生産型である。
B-2はB-1にラジエータフラップを追加した型。

実機データ
 全備重量:4300kg、全長:11.05m、翼幅:13.8m
 エンジン:Jumo211Da、1200hp
 最高速度:386km/h
 上昇限度:8000m、航続距離:600km
ゲーム内データ
 離陸重量:4370kg
 機体:3260kg、パイロット:180kg、燃料100%:352kg
固定武装
 翼内:2xラインメタル-ボルジッヒ MG17(7.92mm)
 銃座:ラインメタル-ボルジッヒ MG15(7.92mm)
 (弾薬合計81kg)
追加武装
 胴体:SC250/SC500/SD250/SD500、最大534kg
 主翼:4xSC50、192kg
エンジンコントロール
 通常出力:2200RPM、1.1ata
 戦闘出力:2300RPM、1.15ata、30分
 離昇出力:2300RPM、1.35ata、1分
 スロットル:0~100%、緊急出力あり
 プロペラピッチ:定速プロペラ
 燃料混合比:操作なし
 過給器:2速、高度1500mで切り替え(「前」で100%、「次」で0%)
 ラジエータ:手動(キーを押すと動く、放すと止まる)、水温38~95℃
 滑油冷却器:手動、油温30~95℃
離着陸
 離陸:170km/hで離陸
 着陸:フラップ下げ、170km/hで降下、150km/hで着陸
その他
 トリム:エレベータ、ラダー
 フラップ:Up⇔Neutral⇔Neutral⇔Down
 着陸脚:固定、左右ブレーキあり
 マグネト:M0⇔M1⇔M2⇔M1+2
 燃料コック:計器盤左下、切→一番上→二番目→三番目→切
 燃料計セレクタ:右→左→右
 エアブレーキ、ピトーヒート、手動ポンプ

  • ラジエータはエンジン始動しないと開閉できない。
 

Junkers Ju-88 (ユンカース Ju-88)

戦闘機より早い爆撃機として開発された双発爆撃機だったが、戦闘機の高速化と、航続力不足から爆弾槽を潰して燃料タンクとし爆弾は胴体に懸架されたこともあり当初の目的は果たせなかった。
しかし急降下爆撃可能な双発爆撃機として開発されたこともあり主力爆撃機としてのみならず夜間戦闘機など非常に高い汎用性を見せた万能機として活躍した。

 

コクピット左の2つの燃料コック(およびプロペラピッチ、ラジエータ)は、シートの影になりマウス操作は難しい。燃料を供給する主タンク(内翼)を左・右・両方から選ぶことができる。通常は両方でよい。

 

左の壁の黄色と赤のランプは、燃料の状態を表す。2つの赤いLは、左右の主タンク(内翼)が半分以下になると点灯する。赤いVは、左右の主タンクから左右エンジンに燃料が供給されていることを表す(常時点灯)。黄色いVは、左右の主タンクに他のタンクから燃料が移送されていることを表す。
その上の8個のスイッチが並んだパネルで、燃料移送を切り替える。
スイッチのうち、左の2個は操作不可。
左から3番目と4番目(Fuel Cock #3/#4)は、左右のドロップタンクからそちらの主タンクに燃料を移送する(未実装)。
5番目(Fuel Cock #5)は、胴体前方タンクから主タンク両方に燃料を移送する(未実装)。
6番目と7番目(Fuel Cock #6/#7)は、左右の予備タンク(外翼)から主タンク両方に燃料を移送する。
8番目(Fuel Cock #8)は、胴体後方タンクから主タンク両方に燃料を移送する(未実装)。
基本的には、赤いLが点灯したら6番目と7番目をon(下)にすればよい。

Ju88A-1

最初の量産型。

実機データ
 全備重量:10360kg、全長:14.45m、翼幅:18.37m
 エンジン:Jumo211B、1200hp x2
 最高速度:450km/h(5500m)
 上昇限度:9350m、航続距離:1500km
ゲーム内データ
 離陸重量:11170kg
 機体:8170kg、パイロット:360kg、燃料100%:1234kg
固定武装
 機首:ラインメタル-ボルジッヒMG15(7.92mm)
 上部銃座:ラインメタル-ボルジッヒMG15(7.92mm)
 下部銃座:ラインメタル-ボルジッヒMG15(7.92mm)
 (弾薬合計73kg)
追加武装
 前部爆弾倉:18xSC50/8xSC50、最大864kg
 後部爆弾倉:10xSC50、480kg
 翼下:2xSC250/2xSD250/4xSC250/4xSD250/2xSC500/2xSD500A、最大1070kg
エンジンコントロール
 通常出力:2100RPM、1.1ata
 戦闘出力:2300RPM、1.15ata、30分
 離昇出力:2400RPM、1.35ata、1分
 プロペラピッチ:定速
 燃料混合比:操作なし
 過給器:2速切替式、高度1220m以上で切り替え
 ラジエータ:手動、水温:40~90℃
 滑油冷却器:手動、油温:40~80℃
離着陸
 離陸:185km/hで離陸
 着陸:フラップ下げ、200km/hで降下、180km/hで着陸
その他
 トリム:エレベータ、エルロン、ラダー
 フラップ:上げ⇔中立⇔下げ
 着陸脚:
 マグネト:
 燃料コック:

 

Ju88A-4

(登場せず)
全幅拡大しエンジンにJumo211J-1を搭載して機銃と防弾装甲を増やした最多生産型。
同じ双発爆撃機のHe111と比べると総合性能は上。
ゲーム中では爆撃照準器Stuviを装備しており、速度と投下高度を入力すると着弾位置が表示される。入力高度に達するとブザーが鳴り、手動で投下する。またエレベータトリムがダイブブレーキと連動しており、爆弾を投下するまでは機首下げ、投下すると自動的に引き起こす。サイレンはついていない。
 離陸重量:12111kg、全長:14.4m、翼幅:20.0m
 エンジン:Jumo211L (1200HP) x 2
 最高速度:345km/h(海面)、471km/h(6000m)、上昇限度:8140m、航続距離:1800km
ゲーム内データ
 離陸重量:kg、急降下限界速度:km/h
 最適上昇率(海面高度):km/hでm/s、最適旋回時間(高度1000m):km/hで秒
固定武装
 7.92mm MG 81機関銃×5
  前方機銃:375発、後上方銃座(2連装):1200発、後下方銃座(2連装):各750発
追加武装
 SC50×28
 SC50×18~28 + SC250×2~4
 SC50×10 + 燃料900kg
 SC50×10 + SC250×2~4 + 燃料900kg
 SC250×4~6
 SC500/AB500×2~4
 SC1000×1
 SC1000×1 + SC250/SC500×1
 SC1000/AB1000×2
 SC1000×2 + SC500×2
 SC1800/SC2000×1
 LT350魚雷×2
その他
 プロペラピッチ:手動、過給機切替:自動、燃料混合比:自動、緊急出力:なし
 エアブレーキあり、フェザリング機能あり、消火装置なし、自動水平飛行あり
 爆撃照準器、急降下爆撃照準器

 

Messerschmitt Bf108 (メッサーシュミット Bf108)

1934年にバイエルン航空機製造(BFW)社(後のメッサーシュミット社)で開発された単発スポーツ機。
当時としては先進的な全金属製・セミモノコック構造・低翼単葉・引込脚という設計であった。
Bf108の成功によって得られたデータは、その後の新型戦闘機メッサーシュミットBf109の開発に生かされることになった。

Bf108B (AI専用)

Bf108Aの改良型であるBf108Bは、1935年から1942年までに500機余りが生産された。
本機の高性能さに目をつけたドイツ空軍は輸送、連絡、訓練に利用できる汎用機として採用し、第二次世界大戦中に地味ながら広く利用された。
 全備重量:1400kg、全長:8.29m、翼幅:10.62m、翼面積:16m²
 乗員1名、乗客3名
 エンジン:アルグス As 10C 空冷倒立8気筒、離床270HP
 最高速度:300km/h、上昇限度:6200m、航続距離:1000km

 

Messerschmitt Bf109 (メッサーシュミット Bf109)

Bf109は、第二次世界大戦におけるナチスドイツ空軍の主力戦闘機。Me109とも呼ばれる。Bf109はまだ航空機が過渡期であった1934年にメッサーシュミット博士が開発したスポーツ機Bf108の経験を元に開発した機体であった。初飛行は1935年で、ハインケル社のHe112と制式採用の座を争ったが結果的にはBf109の勝利に終わった。1937年のスペイン内乱に際してドイツはBf109の初期生産型(680馬力Jumo210B/Dエンジン搭載のA及びB型)3個飛行隊を派遣した。この戦いではソ連の新鋭機ポリカプフI-16やI-15は敵ではなく、ドイツの撃墜王ウェルナー・メルダースが考案し、ドイツ空軍の御家芸となった2機編隊で集団を編成するロッテ戦法が考案されるなど、空中戦闘のノウハウを蓄積するにも役立ち、実戦経験を積ませることができた。そして第二次世界大戦が始まった頃には、Bf109はエンジンを大幅に強化し戦訓を取り込んだE型に切り替わりつつあった。
Bf109は日本の96艦戦などとほぼ同時期の開発であるにもかかわらず、E型・F型での大改修をへて、馬力をほぼ3倍に強化して終戦まで使用され続けた。しかし「小さな機体に馬力の大きいエンジンを」というコンセプトを優先し、他の部分が犠牲になったため、航続距離が短い、操縦席が狭く後方視界が悪い(実際はそこまで問題視はされておらず、手元に近いスロットル位置なども評価されている。)、主脚の強度不足(倒立エンジンはプロペラが低い位置に来るため、脚を長くする必要あった)と狭いトレッド幅、離着陸性能が極めて悪い、火力不足など欠点も多かった。
着陸性能の悪さと航続距離の問題は最後まで付きまとったものの、突っ込み速度は他の追随を許すことはなかった。直線番長に思われるが意外と低速での運動性は良く、逆に動翼が羽布張りのため高速時には痩せて、エンジンブレーキを使わないと操縦が効きにくくなる。

独軍機全般に言える事だが、計器の配列がとても分かりやすい配列になっており、Bf109の場合「右側に動力関係の計器」を、左側には「飛行関係計器をまとめて配置」されている。実際では各種ハンドル、スイッチの類もすべて手短な位置に設置されており、Bf109のテスト飛行をした連合国パイロットからも称賛されている。

Bf109E-1、E-1/B

愛称はエーミール。D型までのJumo系エンジンに替わり、E型では無段変速過給機・燃料直接噴射装置を備えたダイムラー・ベンツ製エンジンDB 601A(離床1175HP)を搭載していて、大戦初期の主力機となった。
E-1は初期生産型。E-1/B(Blitz Edition)は戦闘爆撃機型。武装が異なる以外、操作などはE-3と共通。 

固定武装
 機首:2xラインメタル-ボルジッヒ MG17 (7.92mm)
 翼内:2xラインメタル-ボルジッヒ MG17 (7.92mm)
 (弾薬合計110kg)

 

Bf109E-3、E-3/B

愛称はエーミール。D型までのJumo系エンジンに替わり、E型では無段変速過給機・燃料直接噴射装置を備えたダイムラー・ベンツ製エンジンDB 601A(離床1175HP)を搭載していて、大戦初期の主力機となった。
プロペラピッチは無段階可変だが定速プロペラではなく、アナログ軸で直接的にピッチを指定することはできず、「+にずらす」「-にずらす」操作となる。
E-3はE-1の翼内機銃をMG FF 20mm機関砲に変更した武装強化型。E-3/BはE-3に射爆照準器などを装備した戦闘爆撃機型。

座席正面 計器一覧
BF109E-3 正面計器.jpg
 
実機データ
 全備重量:2053kg、全長:8.8m、翼幅:9.9m
 エンジン:ダイムラーベンツ DB601A、離昇1100hp
 最高速度:555km/h(6,000m)
 上昇限度:10,300m、航続距離:665km
ゲーム内データ
 離陸重量:2608kg
 機体:2069kg、パイロット:90kg、燃料100%:304kg
固定武装
 機首:2xラインメタル-ボルジッヒ MG17 (7.92mm)
 翼内:2xエリコン/イカリア MG FF (20mm)
 (弾薬合計143kg)
追加武装(E-3/Bのみ)
 4xSC50、217kg(爆弾ラック25kg)
 1xSC250、264kg(爆弾ラック16kg)
エンジンコントロール
 通常出力:2200RPM、1.15ata
 戦闘出力:2300RPM、1.23ata、30分
 緊急出力:2400RPM、1.3ata、5分
 離昇出力:2500RPM、1.4ata、1分、WEP on
 プロペラピッチ:可変(キーを押すと動く、放すと止まる)
 燃料混合比:操作なし
 過給器:操作なし
 ラジエータ:手動(キーを押すと動く、放すと止まる)、水温:40~105℃
 滑油冷却器:手動、油温:40~100℃
離着陸
 離陸:180km/hで離陸
 着陸:フラップ下げ、200km/hで降下、160km/hで着陸
その他
 トリム:エレベータ
 フラップ:手動(キーを押すと動く、放すと止まる)
 着陸脚:自動引込、左右ブレーキあり
 マグネト:M0⇔M1⇔M2⇔M1+2
 燃料コック:計器盤左下
 ピトーヒート、手動ポンプ

  • プロペラピッチは、ピッチ下げキーを押す/アナログ軸を下げると低ピッチ=高回転(ピッチ12:00)の方へ、ピッチ上げキーを押す/アナログ軸を上げると高ピッチ=低回転(ピッチ8:30)の方へ動く。キーを放す/アナログ軸を中央付近に戻すと止まる。
 

Bf109E-4、E-4/B、E-4_Late、E-4/B_Late

E-3の翼内機関砲をMG FFから、高初速で薄殻榴弾を使用できるMG FF/Mに換装した型。またキャノピーの曲面ガラスが平面に変更された。自動プロペラピッチが装備されている以外、操作などはE-3と共通。
Late(Blitz Edition)は燃料タンクとパイロットを保護する装甲を追加した型。

実機データ
 全備重量:2610kg、全長:8.80m、翼幅:9.90m
 エンジン:DB601Aa、1175hp
 最高速度:555km/h(5,960m)
 上昇限度:10,500m、航続距離:660km
固定武装
 機首:2xラインメタル-ボルジッヒ MG17 (7.92mm)
 翼内:2xエリコン/イカリア MG FF/M (20mm)
 (弾薬合計143kg)
エンジンコントロール
 プロペラピッチ:自動/可変(キーを押すと動く、放すと止まる)

 

Bf109E-4/N、E-4/N_Late

(Blitz Edition)
DB601Nエンジンを搭載した型。生産数は少ない。
Lateは防弾装甲を追加した型。

 

Messerschmitt Bf110 (メッサーシュミット Bf110)

Bf110は、第二次世界大戦前に爆撃機を護衛する長距離戦略戦闘機「駆逐戦闘機」として空軍元帥ヘルマン・ゲーリングの肝煎りで開発された。1936年に原型初飛行しBf109V1より快速だったため採用が決定し、緒戦では旧式機相手に活躍したもののバトル・オブ・ブリテンでは運動性の低さなどから英軍の単発戦闘機に「護衛機の護衛がいる」と皮肉られるほどの大損害を喰い、純粋な戦闘機としての価値は失われた。しかし同時に210実験隊のルーベンスデルファーにより、低空を高速で進入する戦闘爆撃機としての運用法が開発され、地上攻撃機のE型が生まれると東部戦線やアフリカ戦線で活躍し英軍の夜間爆撃に対抗するため重武装と航法能力、滞空時間が長いため夜間戦闘機として運用されその他にも航続距離を活かした船団護衛や戦闘偵察機として運用された。

 

Bf110の燃料タンクは、左右内翼それぞれに主タンク(375L、前)と予備タンク(260L、後ろ)がある。
燃料計下の切り替えスイッチで、VR・VLが主タンク、HR・HLが予備タンクを表す。
コクピット左の2つの燃料コックは、左右エンジンにどの主タンクから燃料を供給するかを切り替えることができる。P1はエンジンと同じ側、P2は反対側、P1.u.P2は両方から供給する。
コクピット右の燃料コックは、予備タンクから主タンクへの燃料移送を切り替える。前のコックは左右どちらの主タンクに移送するか、後ろのコックは移送のon/off(左=Einでon)を切り替える。
これにより、例えば右主タンクを撃たれた場合に、両方のエンジンで左主タンクを使用し、予備タンクの燃料を左主タンクに移送するといった使い方ができる。

Bf110C-2

(Blitz Edition)
最初の大量生産型であるC-1の無線を変更した型。武装が違う他は、操作などはC-4と共通。

固定武装
 MGFF 20mm機関砲 x 2、MG-17 7.92mm機銃 x 4(前方固定)
 MG15 7.92mm機銃×1(後方旋回)

 

Bf110C-4、C-4-NJG、C-4_Late

機関砲をMGFF/Mに強化したC-3型に、防弾装甲を追加した型。
NJGは夜間戦闘機型。Lateは自動プロペラピッチが装備されている。

 標準積載重量:6940kg、全長:12m、翼幅:16.28m
 エンジン:ダイムラーベンツDB601A、1100HP x 2
 最高速度:480km/h(海面)、562km/h(7600m)、上昇限度:9750m、航続距離:1300km
実機データ
 全備重量:6750kg、全長:12.1m、翼幅:16.2m
 エンジン:ダイムラーベンツDB601A、1100hp x 2
 最高速度:560km/h(7,000m)
 上昇限度:10,000m、航続距離:909km
ゲーム内データ
 離陸重量:6950kg
 機体:5454kg、パイロット:180kg、燃料100%:933kg
固定武装
 MGFF/M 20mm機関砲 x 2、MG-17 7.92mm機銃 x 4(前方固定)
 MG15 7.92mm機銃×1(後方旋回)
 (弾薬合計286kg)
エンジンコントロール
 通常出力:2200RPM、1.15ata
 戦闘出力:2300RPM、1.2ata、30分
 緊急出力:2400RPM、1.3ata、5分
 プロペラピッチ:可変(Lateのみ自動/可変)
 燃料混合比:操作なし
 過給器:操作なし
 ラジエータ:手動、水温:60~90℃
 滑油冷却器:手動、油温:40~85℃
離着陸
 離陸:190km/hで離陸
 着陸:フラップ下げ、220km/hで降下、180km/hで着陸
その他
 トリム:エレベータ、エルロン、ラダー
 フラップ:上げ⇔中立⇔下げ
 着陸脚:上げ⇔中立⇔下げ
 マグネト:
 燃料コック:

 

Bf110C-4/B

(Blitz Edition)
爆弾ラックを装備した戦闘爆撃機型。ゲームではDB601Aaエンジン搭載型となっている。
エンジンコントロール以外の操作はC-4_Lateと共通。

追加武装
 SC250/SD250/SC500/SD500 x2

 

Bf110C-4/N

(Blitz Edition)
エンジンをDB601Pに換装した型。エンジンコントロール以外の操作はC-4_Lateと共通。

 

Bf110C-6

(Blitz Edition)
MGFF/Mを30mm MK-101ガンパック1門に変更した型。操作はC-4_Lateと共通。

 

Bf110C-7

C-4/Bを発展させた戦闘爆撃機型。Bf110C型の最終生産型である。
操作はC-4_Lateと共通。

 標準積載重量:6940kg、全長:12m、翼幅:16.28m
 エンジン:ダイムラーベンツDB601A、1100HP x 2
 最高速度:480km/h(海面)、562km/h(7600m)、上昇限度:9750m、航続距離:1300km
固定武装
 MGFF/M 20mm機関砲 x 2、MG-17 7.92mm機銃 x 4(前方固定)
 MG15 7.92mm機銃×1(後方旋回)
追加武装
 SC250/SD250/SC500/SD500 x2