Cliffs of Doverとは

IL-2 STURMOVIK : Cliffs of Doverとは、2011年3月31日にインターナショナルDL版が発売された、コンバットフライトシミュレータです。(英語DVDパッケージ版は2011年5月11日発売。)
1946までのIL-2 STURMOVIKシリーズから完全に独立した、システムからグラフィック・サウンドまですべてをゼロから新しく作り直したIL-2 STURMOVIKの最新作です。
もちろん開発は1C Maddox。
開発時には「Storm of War: Battle of Britain」という仮題を名乗っていたため、少し古い情報はこちらの名前で出ていることもありますが、同じものです。

なおロシア語専用DL版は一足早く、2011年3月26日に発売されました。

今回のタイトル「Cliffs of Dover」では、1940年～1941年にドーバー海峡上で行われたドイツ空軍とイギリス空軍の大空中戦、いわゆる「Battle of Britain」をテーマにしています。
最初のパッケージに収録されるマップや登場飛行機は、「Battle of Britain」に参加したものに限定されます。
タイトルに使われているソ連機であるIL-2 STURMOVIKも登場しません。
プレイヤーが操縦できる機体は、17種類のイギリス軍機・ドイツ軍機・イタリア軍機です。
このほかにAI専用機が14機登場します。

1946で楽しめていた、零戦などの日本機とワイルドキャットなどの米軍機が太平洋戦域で戦うような要素がばっさりなくなってしまったということを残念がる声もありますが。
それ以上に、1C Maddoxが送り出す、IL-2 STURMOVIKシリーズの完全新作ということで、旧作ファンからも大いに注目されているタイトルです。

Trailer
http://www.youtube.com/watch?v=iof7p3UyXYU
http://www.youtube.com/watch?v=xVUSp1V3cVw
Channel
http://www.youtube.com/user/OlegMaddox#g/u

IL-2: Cliffs of Dover: An Interview with Oleg and Ilya
http://simhq.com/_air13/air_475a.html

ゲームモードとしては

• シングルキャンペーン
• マルチプレイ

の2つが柱となります。
ダイナミックキャンペーンは（最初のパッケージでは）採用されません。
マルチプレイでは、最大128人が同一マップ内を飛行可能です。

初心者向けには、「インタラクティブ・トレーニング」モードで練習することも用意されています。

かつてのIL-2 STURMOVIKシリーズがしてきたように。
数年後の将来、追加パックで日本機・米軍機・太平洋戦域マップが追加されるという可能性は大いにあります。
ダイナミックキャンペーンが追加される可能性もあります。
しかし、まったくの未定です。
今、すぐに日本機で飛んで戦いたい、という需要に対しては、「IL-2 STURMOVIK 1946」をお薦めします。

また、本作Cliffs of Doverは、PCの性能をCPU・ビデオカード・メモリなど全体においてかなり高い最新のものを要求するようです。
もしあなたがお持ちのPCが最新のものでない場合、Cliffs of Doverでは満足なfpsが出ずまったくゲームとして楽しめない可能性も高くなります。
おそらく、今後体験版も公開されるのではないかと思われるので、体験版が公開されれば体験版でプレイ可能かどうかPCの性能を確認することもできるかと思います。
PCの性能がCliffs of Doverのプレイに足りない、でもコンバットフライトシミュレータをやってみたい、という方にも、やはり旧作「IL-2 STURMOVIK 1946」をお薦めします。こちらはPC性能が中くらいであれば十分楽しめますので。