概要は概要
サザシイはサザシイとは、『黄昏のオード』に登場するサザシイの台詞である。
この台詞ならびにサザシイというキャラクターについても本記事で扱う。
動画での登場は『部長の黄昏のオード【実況プレイ】 その29』が初となる。
(12:10~)
ノルティナ学園都市に到着したリュッケルト一行。
町を一通り回っている最中ギルド*1に立ち寄り、手近にいたNPCに話しかけると……
サザシイ
「サザシイはサザシイ」
突拍子もない文字列の出現に「・・・は?」と戸惑いをあらわにするナニフツウさん。
この謎の人物(人間?)こそが、ここでの新しいパーティメンバーだったのだ。
ギルド内の貼り紙の自由記述欄らしき部分*2を見ると
『サザシイ、サザシイ』
彼を実際に雇ってみると
サザシイ
「サザシイはサザシイ。
かわうその魂。サザシイ」
・・・と、一貫して何を言いたいのかよく分からない文言が続く。
そしてステータス画面でその姿を確認すると、確かにかわうそをモチーフとしたキャラクターが表示された。
それまでにも異種族は登場していたが、基本的にマップ上の歩行グラフィックしかなく人間との差はよく分からなかった。*3
しかしここに来て明らかに人間ではない、しかも動物成分の多いキャラの登場は強烈なインパクトをもたらした。
ナニフツウさんは「一体何者なんだ、これは・・・マスコットか、これ?」と困惑しながら町の探索を続けるのであった。
なお、独特な台詞回しと見た目のかわいさからか、視聴者からの人気は高いようだ。*4
ナニフツウさんのプレイの影響から、サザシイの登場するファンアートがニコニコ静画に投稿された。ニコニコ静画タグ検索
ゲーム内のサザシイの扱い
リュッケルトたちの旅の目的であるオードの在り処のひとつは“かわうその懐”であった。
サザシイを仲間にした際にはゲーム中でその点には触れられないが、
2つ目のオードを手に入れた直後(その32)など、サザシイが仲間にいると会話の内容が変化する場面がいくつかある。
(16:28~) | (20:56~) |
『その36』で本家のかわうそが登場した際には
サザシイ
「サザシイ!」
と一言あいさつ(?)をしている。
パーティメンバーに入るかは任意のキャラながら、かわうそ族ということで微妙に優遇されているのかもしれない。
一方、場面によって名前を「サザシィ」と微妙に違って書かれるばかりか、「ザサシイ」と明らかな誤字をかまされることもあった。
だが知っての通り「サザシィ」でも「ザサシイ」でもなく、サザシイはサザシイである。
最終的には
ギルドメンバーにしては長い付き合いのサザシイであったが、ラスダン目前でついに別れの時が来た。
というのも、このゲームは最終的にパーティ全員が固定メンバーで埋まるという仕様があるため。
(3:07~)
ナニフツウさんと視聴者たちに惜しまれながら、サザシイは強制離脱となった。
用法は用法
視聴者コメントとしては主に「俺は俺だ」と似たようなノリで使われる。
「○○は○○だよ」といった台詞が出てきたときにコメントされる他、
サザシイに似た固有名詞などが出てきた際に改変コメントが流れることもある。
例:サザビーはサザビー
さらに「嬉しい」や「悲しい」といった言葉からサザシイを連想してコメントされることも。
その場合は「サザシイ」に沿って「ウレシイはウレシイ」のようにカタカナ表記になったりする。
解釈例(明記されてないけど)
「サザシイはサザシイ」という台詞は、単独で見ると文意を特定できない。
しかし、状況から察するにこれは自己紹介の台詞である。
すると、1つ目の「サザシイ」は一人称としてのサザシイであり、2つ目の「サザシイ」が名前を示していると解釈できる。
つまり「私はサザシイです」をサザシイ流に言うと「サザシイはサザシイ」になる、ということではないだろうか。
なお、一人称が自分の名前になっているキャラクターは様々な作品で見られるが、
サザシイの場合、よくある「幼さの表現」とは別の理由によるキャラ付けが為されている可能性がある。
これは単なる仮説にすぎないが、こう考えてみよう。
- 「サザシイ」とはサザシイ君が所属する分家そのものの名前である。
- サザシイ君にも個人名はあるが、家の外では家の名前である「サザシイ」を名乗るというしきたりがある。
こう考えると、本家のかわうそに対して「サザシイ!」という台詞だけで話が通じたように見える場面も、
「私はサザシイ家の者です」という意味合いの挨拶だったと解釈できる。
ただ単に「サザシイ」が口癖で、事あるごとに口走っているだけかもしれないが。
おや? サザシイ加入時の台詞にあった「かわうその魂」について、まだ触れていなかったようだ。
これも作中では全く語られないので憶測の域を出ないが・・・
「かわうその魂」と「かわうその懐」――この二つは対になっているようにも見える。(そうでもないけど)
かわうその懐とは、オードの在り処として書かれていた名称である。(その18(15:37)参照)
オードの一節を守っていた本家に対応するのが「かわうその懐」なら、
分家は「かわうその魂」と対応しており、そちらにも何らかの役目があったのではないだろうか。
しかし、サザシイは「自分は分家であり、本家の場所は知らない」旨の発言をしており、
本家はおろか分家のかわうそ族についても特に語ることはなかった。
まとめると、加入時の台詞
サザシイ
「サザシイはサザシイ。
かわうその魂。サザシイ」
これを(想像でふんだんに補完しながら)翻訳すると
「私はサザシイと云う者でござる。"かわうその魂"を担う者、サザシイ家の出身にござる。」
という具合になる。
「かわうその魂」は形骸化した名乗り口上の一部であり、サザシイ自身もその真意は知らなったのかもしれない。
あるいは、サザシイは秘密の役割を担っており、リュッケルトたちの前ではそれを隠し通していた可能性もある。