秋葉原メッセージウォール事件

Last-modified: 2024-03-21 (木) 23:45:13

 秋葉原メッセージウォール事件とは、2023年(令和5年)3月19日に、東京都千代田区外神田にあるコンベンションセンター『ベルサール秋葉原』にて開催されていた『ガルパ6周年記念ファンフェスタ』で発生した炎上事件である。『メッセージボード事件』とも。

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在りし日のメッセージウォール(事件発生4時間前) ガルパ公式Twitterより
場所東京都千代田区外神田3-12-8 ベルサール秋葉原
日付2023年(令和5年)3月19日14時45分ごろ(UTC+9)
標的1階にあったメッセージウォール
攻撃手段卑猥かつ下品な言葉を書き記す、写真集を破る
武器水性ペン(赤・水色)
被害者ほぼすべてのバンドリーマー、会場運営者、声優など多数
攻撃者アーチ教と名乗る構成員
動機ファンサービスへの不満と思われるが、実際には不明
対処運営者が修復作業を行うも、展示は不可として撤収判断を下す
損害メッセージウォールの処分、バンドリ界隈の民度低下、治安レベルの格下げ
炎上度数5(最悪)

 前日から同施設に設置されていたメッセージウォールに、多くのバンドリーマーや声優たちが寄せ書き方式で感謝の言葉を書き記している最中に、卑猥かつ下品な落書きを施した人物が出現。係員が修復作業のために対処したが落書きが大きく作業に手間取った結果、終了時間を待たずにメッセージウォールは撤去され、多くのバンドリーマーから憤りと落胆、そして失望の声が上がった。
 一部では、板垣恵介氏の漫画『バキシリーズ』の登場人物、範馬刃牙の自宅になぞらえて『刃牙ハウス』とも呼ばれていた。

《経緯》

 2023年3月18日から2日間、ベルサール秋葉原にて、バンドリシリーズの音楽ゲーム『ガールズバンドパーティ!』の6周年を祝うファンフェスタが開催された。
 そこでは、出演声優によるトークショーや各種設定資料の展示、限定グッズの販売などが行われ、中でも目を引いたのは、縦2.5m、横12mほどのメッセージウォールである。これは卒業アルバムなどに使われる『寄せ書き方式』で、来場者が近くにある水性ペンで白い壁にさまざまな応援メッセージ、バンドリへの想いや感謝を書き記すというものだった。
 1日目の10時から書き込みが始まり、そこにはイベント開催を祝した多数のファンからのコメントと共に、出演者からの書き込みで彩られ、まさに感動的な光景が広がっていた。

《書き込んだ声優》

 大橋彩香(山吹沙綾)
 大塚紗英(花園たえ)
 佐倉綾音(美竹蘭)
 相羽あいな(湊友希那)
 豊田萌絵(松原花音)
 Raychell(レイヤ)
 夏芽(マスキング)
 倉知玲凰(パレオ)
 進藤あまね(倉田ましろ)
 直田姫奈(桐ケ谷透子)

《事件発生》

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変わり果てた姿のメッセージウォール。書かれた場所は中心からやや左にある。この後短い生涯を閉じた

 事件が発生したのは3月19日の14時半ごろ。メッセージウォールも埋まり、書き込む場所がなくなりつつあったところだった。
 突如、犯人が出演声優の1人である『進藤あまね(倉田ましろ役の声優)』の写真集を破った上、メッセージウォールに対して、『アーチ教』『鼻ニンニク』と書き記し、挙げ句には
『バカマンコ』
という卑猥かつ下品な暴言を書くという凶行に及んだのだ。他の客もその現場を目撃していたが、あまりに突然だったために止めることは出来なかった。
 自体を重く見た運営側は、落書きの箇所に白紙を貼って隠す措置を取るも、落書きが大きく修復作業に手間取ったため、やむなく展示の中止を決定。メッセージウォールは係員により撤去された。

《顛末》

 メッセージウォールへの落書き事件に対し、運営側は警察に通報。警官による実況見分のほか、ベルサール秋葉原の運営会社も何らかの対応を行うと表明していたが、その後の措置やメッセージウォールの保存に関しては、公式から発表はない。
 今回の蛮行に対し、バンドリーマーから怒りと落胆の声が殺到。また一部の関係者からは、この一件を受けて、今後同種のトラブルが発生する可能性があるとして懸念する声も出ていた。
 一方で、メッセージウォールの件を除けばイベント自体は成功に終わり、今後のライブなどを期待するバンドリーマーも現れたという。

《反応》

 19日の夕方から、ツイッターではこの蛮行に対しての怒りの声が殺到。また一部のネット掲示板やまとめサイトでも話題となり、多くのバンドリーマーからは犯人に対する怒りの感情が湧き上がった。以下はその一部を抜粋する。

『みんなの愛溢れるメッセージを潰して、さぞ楽しかっただろうな。クソが。クソがクソが!!』 
『その場で止められなかった自分が情けないです…こんな事になってしまって本当に申し訳ありませんでした…』
『キャスト、世界中にいるバンドリーマーの思いがこもったメッセージを台無しにされたのは残念でなりません』
『現地に居たバンドリーマーの想いやキャスの方々の想いが詰まったメッセージを台無しにされたんだぜ…最悪だよ』
『キャストの方や、純粋に6周年を祝うバンドリーマーの気持ち踏みにじったんだぞ。汚すための言葉なんて、どこにも必要ない』

 このような投稿はしばらく出ていたが、31日までに沈静化した。

《締め》

 マグナクルは18日、秋葉原の隣の御徒町にて、庵野秀明監督の『シン・仮面ライダー』を鑑賞し、その日の午後に同日開業の『東急・相鉄新横浜線』に乗ったことから、イベントには一切関わっていなかった。
 翌日の19日の夜になってから、大和麻弥のイラストを使った注意喚起を行い、「ここは『バンドリ愛は揺らがない』と、毅然とした態度を取り続けていきましょう!!」とつづったという。
 落書きなどの器物損壊は、富士急ハイランドにおけるコラボ企画でも起きなかったことから、今回の事件にショックを受けたバンドリーマーが多いことに、あらためて気づかされた形となった。
 メッセージウォールやそれに準ずる展示が今後行われるかどうかは、1年近く経過した2024年2月現在も不明である。

 余談だが、2024年2月10日にソーシャルメディア『Bluesky』に、このメッセージウォールから生まれた街『Sinner's City』か開設された。