[霹業の漆黒天]ごこくてん
プロフィール
今は昔、人の世に知らぬ者なしと恐れられた大天狗。ここ百年は神隠しの禁山、その奥、御黒殿なる廃神社にて陰棲の身である。
以前、ある人間と再会を約束したそうだが、果たされることはなく。以来、滅多に他者の名前を覚えなくなった。今の世で新たに覚えたのは、弟子である『ろくしょう』の名のみ。
「わはは、爺をそういじめるな」
- 綴り(一例):Gokokuten/御黒天
- 出身:和の国
- 現在地:
- 性別:男
- 年齢:?歳
- 職業:大天狗
- 武器:古葉団扇
- 趣味:折り紙
- 性格:たんき
- 一人称:俺
- 実装日:2021年6月19日
ユニット情報
- レア:☆5
- 属性:光
- 武器種:
- リーチ:
ステータス(外部リンク)
容姿
- 背景なし
- 立ち絵
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- SD
- 表情差分
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- 外見特徴
- 容姿:
- 服装:
- 武器:
- 鈴:
- イラスト・Xへのリンク
ユニットイラスト ユニスト紹介
詳細
- 名前の由来
わかれば。案でも推測でもなんでも歓迎。 - 2つ名
- ユニットストーリー(ネタバレ防止につき折り畳み)
<竹林>
♪結ぶ言の葉
「……して、何用だ?」
「う、烏羽二環、黒天の山怪。雷霆の大天狗、御黒天様。」
「深山幽山を越え、霊験なる御黒殿へと、わたくしどもが参りましたのは……、」
「天輪なき我が子、ろくしょうのためにございます。」「ししょー! ……寝てるのか?」
「はじめて見た。今ならししょうに勝てるかも……って、あれ? なんか笑って……、」
「空寝に騙されるやつには能わぬことよ。」
「うわあっ!」
「そら、ろくしょう! 頭に蛙が懐いておるぞ。」
「えっ、なっ! ああっ! また折り紙!」
「ししょうはもう、いたずら禁止だ!」
「ははは! 愉快、愉快!」
「つーか、あたわぬってなんだよ。ししょうの喋る言葉、爺くさくてわかんねー!」
「あなや。」ろくしょう「師匠。なぜ、俺に優しくしてくれるんだ?」
ろくしょう「俺は……、天輪がない半端ものの天狗なのに。」
「なんだ、そんなことに悩んでたのかよ。」
「阿呆め。」
ろくしょう「あほう!?」
「ははは! まあ聞けよ、ろくしょう。」
「天狗というものはな。」♪風音
やた「御黒天。」
ごこくてん「……あ~。なんか久々にいい夢みてたのに。」
ごこくてん「かわいい弟子の顔がおっさんの顔で上塗りされちまった。」
やた「その弟子について気になる話を耳にしたゆえ、参ったのだ。」
やた「あれは今、人間と共におるそうだ。」
ごこくてん「えっ……、マジ?」
やた「仔細は知らぬ。拙僧も、弟子からそのような噂があると聞いただけなのだ。」
やた「人の世に深く関わる天狗がおるとな。」
ごこくてん「へえ、あのろくしょうがな。」
「いい機会だ。顔を見てくるか。」
やた「なっ、御黒天!?」
「ちょいと出かけてくるぜ!」
やた「……、あの御黒天が、本当に外に行かれたのか。」
やた「……荒れねばよいがな。なんせあの方は、おそらく当代きっての……、」
やた「人間嫌いだ。」「さて。もうひと扇ぎ。」
ごこくてん「ああ、馴染み深い眺めになったな。黒々とした曇天に轟く稲妻、そして人の子ひとり見えない景色。」
ごこくてん「ははは、よきかなよきかな。このあたりはどうも人間が多すぎる。」
ごこくてん「さっさと弟子の様子を確認して、わびしき御黒殿に帰るとするかな。」
ごこくてん「まあ、その弟子の居場所がわからねえんだけど。」
「……ぁああ。」
ごこくてん「ん? なにか走ってんな。」
♪君の物語
ユウ「ぬわぁああ!」
メルク「追いつかれるのですよぉ~!」
ノーズホーン「グルルアアアッ!」
ごこくてん「よう、人間! 賑やかなことだな。ちょいと尋ねたいんだが……、」
ユウ「えっ、この状況で普通に喋りかけてくる!? あのっ、それっ、今じゃなくて、いいですかっ!?」
ごこくてん「なんだ、遊んでたわけじゃねえのか。」
メルク「どう見たら遊んでるのですよ!?」
ごこくてん「ははは、冗談だ。同族のよしみもある。」
ごこくてん「助太刀してやろう。」
ノーズホーン「グルルアアッ!?」
メルク「みゅっ!? 団扇で仰いだだけで突風が……、」
ユウ「くっ、メルク! 飛ばされないよう、瓶に入ってろ!」
「グルルアアアアッ!」
ごこくてん「わはは、よく飛ぶよく飛ぶ。」
メルク「……風はやんだのです?」
メルク「みゅっ!? モンスターがあんな遠くまで!」
ユウ「と、とりあえず目を回してるうちに癒そう!」
ノーズホーン「ぐるるぅ!」
ユウ「どうにか成功したか……。」
ごこくてん「なんだ、人間! 術士だったのか。」
メルク「ユウさんは癒術士なのですよ!」
ごこくてん「ゆじゅつし? また知らないうちに流派が増えたか。鬼鎮めに式使いに……、」
ごこくてん「あーもう、やめだやめだ! 爺になると新しいものが入ってこないんだよ。」
ユウ「爺……?」
ユウ「あっ、いや、それより! 助けてくれてありがとうございました。ええと、尋ねたいことがあるって……、」
ごこくてん「ああ、そうだった。」ごこくてん「お前たち。この悪天の下に足を踏み入れた勇気は称えてやるよ。しかし、俺は人間が嫌いなんだよなァ。」
ごこくてん「この怖ーい天狗の元に、何をしに来た?」
ユウ「えっ?」
ごこくてん「俺はわざわざ人間とことを構えるつもりはない。だから廃村で羽を休めていたわけだが……、」
ごこくてん「ははは、まさかこの俺を調伏でもしに来たのか? 妖怪を従えているみたいだし。」
メルク「みゅわっ!? わ、私は妖怪ではないのですよ!?」
ユウ「従えてもないですよ!?」
ごこくてん「うん?」
ユウ「そ、それにですね! 俺たちはモンスターから逃げてただけで、ここのことは何も知らなかったんです。」
メルク「あなたのお家なのであれば、勝手に入ってしまって申し訳ないのですが……。」
ごこくてん「……、」
ごこくてん「わはは! この御黒天を知らないと? おもしろい。嘘なら見上げた度胸だ。そして、それが真なら……、」
ごこくてん「この俺が寝ている間に、人の世はまた変わってしまったようだ。」
メルク「ゆ、有名な方だったのです?」
ごこくてん「曰く、『その悪しき天狗がいるところ、たちまち天が曇りて、雷が轟き落ちる。ゆえにその天狗を業に黒き天、ごこくてんと呼ぶ』。」
ごこくてん「ははは、だがその様子だと、マジで聞いたことがないらしい。人の世では悪名高いはずなんだがな。」
メルク「でも、そんな悪名が轟くような人には見えないのですよ。」
ごこくてん「ふうん?……まったく、人の世はめまぐるしいぜ。たかだか百年ですぐ変わる。」
ごこくてん「まあいいか。どうにも爺には厳しい世というのはわかった。お前たちについてもな。」
ごこくてん「なら、ひとつ頼みごとがある。先の貸しはそれで返してくれればいい。」
ユウ「頼み事?」
ごこくてん「俺は弟子を探していてな。しばらくお前たちと共に旅をすることにした。」
メルク、ユウ「えっ!?」<穂凪の地>
♪結ぶ言の葉
ゆうづる「ろくしょう?」
ろくしょう「いや……、師匠のことを思い出していた。」
ゆうづる「ああ。そなたに天狗としてのあり方を教えてくれたと言っていたな。」
ゆうづる「どのような方だったのだ?」
ろくしょう「……、」
ろくしょう「優しかったな。そして……、」ごこくてん「難点の聞き込みは人間に任せたから、まあ、いずれ手がかりも見つかるだろ。人間相手とはいえ、貸しは作っとくもんだな。」
ごこくてん「さて。もうひと扇ぎ、嵐でも呼んでやろうか。たまにはゆっくり寝たいし……、」
ユウ「あっ、いた!」
ごこくてん「あなや。」
ごこくてん「わはは! こりない人間だな、今度はどうした? まさかもう出発か?」
ユウ「いや、まだですよ。お弟子さんの聞き込みが終わってないですから。傘持ってきたんです!」
メルク「さすがに雨の中に生身では風邪を引くのですよ! まあ、ごこくてんさんが呼んだ嵐なのですが……!」
ごこくてん「うん? それがわかってて……、」「どうぞ、笠を。」
「……今の、なんだったか。」
ごこくてん「いや、なんでもいいか。」
ユウ「ごこくてんさん?」
ごこくてん「や、気にするな。なんか思い出しそうになったけど、もっかい忘れた。」
ごこくてん「ははは、それよりお前。本当に怖いもの知らずな人間だなあ。」
ごこくてん「ま。傘は受け取っとくぜ。ありがとな。」
メルク「……、」
メルク「その、ごこくてんさんはどうして人間が嫌いなのです? 嫌いと言いつつも、一緒にご飯を食べてくれたり、今みたいに傘を受け取ってくれたりするのですよ。」
ごこくてん「さあ、なんでだったかなあ。嫌なことがありすぎていちいち覚えてねえな。」
ごこくてん「まあ、人間は嫌いでも、人間と遊ぶのはおもしろいし、なにより……、」
ごこくてん「人間ごときに俺をどうこうできまいよ。だから、人間が心変わりをするまでのひと時くらい、楽しんだってかまやしないのさ。」
ユウ「……、」
ユウ「……わかりました。じゃあ、この旅は嫌な思い出にならないよう頑張ります。」
ごこくてん「へーえ? 期待しとくぜ、人間。」
ユウ「うわっ、信じてなさそう!」「天狗というものはな。」
「天輪や翼は本質じゃない。元来、孤独であるのが天狗なのさ。」
「ゆえに。孤独をこそ友とし、なにがあっても、ひとりで生きていけるようになれ。」
「それが天狗のあり方だ。」
ろくしょう「……師匠も?」
「……、ははは、最近は偉そうな顔はできねえな。お前が来てからは、どうにも賑やかで……、」
「天狗としてのさだめを忘れそうになる。」
ろくしょう「……、」
「ろくしょう。人の世には関わりすぎるな。」
「天狗が孤独であるのは、人の世と天狗の世が相容れぬものゆえだ。」
「俺と同じ道を、歩まないでくれ。俺はもう……、」
「なにも失いたくない。」ろくしょう「そして……、」
ろくしょう「たぶん、さみしいひとだった。」<紹介所にて>
ごこくてん「おっと、人間! 首元になにかいるぜ。」
ユウ「えっ?」
ユウ「うわーっ、ヘビ!?」
メルク「って、また折り紙なのですよ! みゅおぉおお! ごこくてんさんはいたずら天狗なのですよぉおお!」
ごこくてん「わはは! 愉快、愉快!」 - 人間関係
- ろくしょう:弟子
- 登場ストーリー
- 他細かいプロフィール(好き嫌い等あれば)
関連事項等