ラヴィオル

Last-modified: 2023-10-07 (土) 15:01:24

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紅煌たる聖槍(こうこうたるせいそう)]ラヴィオル

 

プロフィール

 聖宮守護団の団長を務める、オルトスの兄。本当は医学を学びたかったが、離塔の管理権を手に入れるために、団長の座についた。
 神の存在については懐疑的だが、立場上そのことは隠しており、己を慕う部下たちに複雑な気持ちを抱いている。文武両道ながらも少々天然なところがあり、腹芸が下手。

 

「そうしても、よかったのか」

 
  • フルネーム:-
  • 綴り(一例):Raviol
  • 出身:空の国
    • 現在地:聖都
  • 性別:男
  • 年齢:28歳
  • 職業:聖宮守護団団長
  • 武器:槍/盾
  • 趣味:医学書
  • 性格:やさしい
  • 一人称:私
  • 実装日:2015年7月31日
     

容姿

  • 背景なし

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  • 立ち絵

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  • SD

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    攻撃モーション
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    GIF
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  • 表情差分

    画像ファイル

  • 外見特徴
    • 容姿:
    • 服装:
    • 武器:
    • 鈴:
       

イラスト・Twitterへのリンク
ユニットイラスト

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設定画

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詳細

  • 名前の由来
    わかれば。案でも推測でもなんでも歓迎。
  • 2つ名
  • ユニットストーリー(ネタバレ防止につき折りたたみ。空1st読了後を強く推奨します)

ユウ「あれ?ラヴィオルさん、そんなに本を抱えてどうしたんですか?」
ラヴィオル「せっかく王国へ来たからな。こちらの医学の本を集めている。」
ユウ「へえ……、ラヴィオルさん、そういう方面に興味があったんですね。」
ラヴィオル「ああ。弟のこともあったからな。」
ユウ「……、」
ラヴィオル「奇跡というものが。」
ラヴィオル「偶然の重なりを神の導きと呼んでいるだけのものなのか、それとも、神の導きによる必然の重なりなのか、私はいまだにわからない。」
ラヴィオル「わからない以上は、聖都の者たちが翼の有無を神の手によるものだと言おうとも、もうひとつの可能性を捨てるわけにはいかない。」
ユウ「それが医学ってことですか?」
ラヴィオル「そうだ。……といっても、今はもう弟のためではないがな。」
ユウ「じゃあ、何のために……?」
ラヴィオル「神がいなかったときのためだ。」
ユウ「え?」
ラヴィオル「意味のないことと、意味のあることを識別する方法は、知り、解するしかない。」
ラヴィオル「地上の民との接触を禁じた理由が神以外にあるのなら、それを知らずに変えようとすることはあやういことだ。」
ユウ「それは……、そうかもしれませんね……。」
ラヴィオル「……私の杞憂ならば、むしろその方がいい。だが、こうして神を信じる者が気づかないことを補うことが、今の私の役目なのだろう。」
ユウ「……、」
ラヴィオル「……他に何か聞きたいことは?」
ユウ「えっ!?」
ラヴィオル「詫びだ。」
ユウ「詫び?」
ラヴィオル「会った時に、窒息させてしまっただろう。後で、配慮が足りなかったと反省した。」
ユウ「は、はあ……。」
ラヴィオル「それに、……お前たちは私に教えてくれた。だから、それと同じだけ答えてやろうとさっき決めたのだ。」
ユウ「さっき……。それに俺、何か教えましたっけ……?」
ラヴィオル「空の広さと自由の意味を。」
ユウ「……、」
ラヴィオル「私は、あの時まで思いつきもしなかった。」
ラヴィオル「もし、もっと前に気づくことができていたなら、ミシェリア様とオルトスを連れて聖都を出るという選択肢も……、」
ラヴィオル「いや。それはないか。」
ユウ「どうしてですか?」
ラヴィオル「……私も、ミシェリア様も、聖都が、聖都に住む人々が好きだからだ。」
ラヴィオル「たとえ外にさらに美しいものがあろうとも、たとえ聖都の人々が、弟を塔へ、ミシェリア様を聖宮へ押し込めることとなった理由だとしても。」
ラヴィオル「それでも長い年月を、あの場所で彼らと共に過ごしてきた。善いところも悪いところも知っている。彼らを切り捨てることができない。」
ラヴィオル「……それこそが、私がオルトスと共に行けなかった理由だろうな。そして、私が医学を学んでいる理由でもある。」
ユウ「……、」
ラヴィオル「弟を、よろしく頼む。」
ユウ「……、」
ユウ「はい。」
ユウ「まあ、実際には、俺がモンスターから守ってもらってるんですけどね……。」
ユウ「ずっと塔にいたから俺と同じくらいの戦闘能力かと思ってたのに……!」
ラヴィオル「ふ、槍だけは、私が何の気兼ねもなく教えられたことだからな。」

  • 登場ストーリー

他細かいプロフィール(好き嫌い等あれば)
関連事項等

 

紹介

 

衣装 ver

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穏輝浴びる紅(おんきあびるくれない)]ラヴィオル

 

プロフィール

 地上の風景を描いた絵。盾となる魔道具。砂の瓶詰め……。旅に出た弟からの贈り物を、ラヴィオルは一つも欠かさずに部屋に飾り、頬を優しく緩ませる。
 弟の思いと、穏やかな光に包まれたその部屋でかつての夢を追うべく本を開く。彼の休日は始まったばかりだ。

 

「これを充実と呼ばずして、なんと呼ぶ」

 
  • 出身:空の国
    • 現在地:聖都
  • 性別:男
  • 年齢:28歳
  • 職業:聖宮守護団団長
  • 武器:槍
  • 趣味:医学書
  • 性格:やさしい
  • 実装日:2020年9月1日
     

容姿 

  • 背景なし

    Raviol_c.2.jpg

  • SD

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    攻撃モーション
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    被ダメモーション
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    被ダメモーション
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  • 外見特徴
    • 容姿:
    • 服装:
    • 武器:
    • 鈴:
       

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ユニットイラスト

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ユニスト紹介

 
  • ユニットストーリー(ネタバレ防止につき折りたたみ。空1st読了後を強く推奨します)

♪マスカレードロマンス
<エレキの国>
オルトス「『おはよう、兄さん。』」
オルトス「『って、届くころには朝じゃないのか?……まぁ、いいか。』」
オルトス「『僕は今、エレキの国ってところにいる。食事は正直……言葉にしがたいけど。』」
オルトス「『娯楽に関しては興味深いものが多い。中でもパッション・ローゼは格別だ!』」
オルトス「『マスコットの人形を手に入れたから、兄さんにも送るよ。これを機に、興味をもってくれたら嬉しい。』」
ユウ「オルトス、向こうに等身大ユージュがいたぞ!」
メルク「握手してくれるそうなのですよ!」
オルトス「な、なんだって!?待ってて、これだけ書きあげる!」
オルトス「ええっと……、『こんな感じで、僕は相変わらず元気に旅をしてる。ワクワクすることが尽きなくて、すごく楽しいよ。』」
オルトス「『兄さんの方はどう?団長の引継ぎがまだって言ってたけど、無理はしてない?余計なお世話かもしれないけど、休みでも取って……』」
オルトス「休み……。」
オルトス(そういえば兄さんって、休みの日には何してるんだろう)
オルトス(まぁ、休みの日って感覚が、僕にはよくわからないのはさておき……)
オルトス「ちゃんと休んでるのかな、兄さん。」

 

<聖都>
♪天空の吹奏
「……ふむ。」
「この記述は……なるほど。」
「……。」
ラヴィオル「興味深いな……。」
「こっちに逃げたぞ!何としても捕まえるんだ!」
ラヴィオル「……。」
「だが、民には気づかれないように……!それでいて迅速に見つけるんだ!放置しておくと、何をしでかすかわからないからな。」
「よし、解散!」
フェイエル「はぁ、まったく。団長がいない日に限って……、」
ラヴィオル「苦労しているようだな。」
フェイエル「はい。まだまだ団長のようには……、」
フェイエル「って、えぇええええええ!な、な、なぜ団長がここに!?」
ラヴィオル「なぜも何も、ここは私の家だ。」
フェイエル「そうだったんですね……。」
フェイエル「って!お、お騒がせしてしまい申し訳ありません!」
ラヴィオル「何かあったのか?」
フェイエル「じ、実はその……、副団長が。」
ラヴィオル「またあいつか……。」
フェイエル「団長がいないと知るや、あっという間に姿をくらませてしまいました。うう……、舐められている、完全に!」
フェイエル「ですが、僕は団長手ずからの指導を受けた、じ、次期団長候補!何度も吐きそうになった、あの特訓を忘れてはいません!」
フェイエル「副団長のことは、僕が解決してみせます!ですからこの件、団長は手出し無用で……、」
ラヴィオル「ああ、任せたぞ。」
フェイエル「えっ。」
ラヴィオル「お前が団長になった時に、あいつを制御できないようでは困るだろうからな。この際、しっかりと決着をつけるといい。」
フェイエル「任せてくださるんですか!」
ラヴィオル「そもそも今日の私には無関係な話だ。」
ラヴィオル「なにせ、休暇中だからな。」
フェイエル「……はい。その通りです!留守を任された者として、必ずや。期待に応えてみせます!」
ラヴィオル「失敗したら、特訓量は倍だな。」
フェイエル「ぜ、絶対捕まえるので!」
ラヴィオル「よし。」
フェイエル「では、失礼します!」
トイフェル「団長補佐。副団長が素手で塔に登っているところを発見されました!」
フェイエル「なぜ素手で!?」
フェイエル「い、いや、あいつの行動に、いちいち驚いていたら身が持たない!団長のようにクールに!冷たくスルーするんだ……。」
フェイエル「僕に続け!住人が気づく前に捕まえるんだ!」
「はっ!」
ラヴィオル「ふっ……。」
ラヴィオル「……。」
ラヴィオル「駄目だ。集中が切れた。」
ラヴィオル「……いい天気だな、今日は。」
ラヴィオル「ふわ……ぁ、ふ。」
ラヴィオル「……。」
ラヴィオル「昼食でも、食べに行くか。」

 

ピスティア「ミシェリアさま、こっちです!お早く!」
ミシェリア「ふふ。待ってください、ピスティア。ちゃんとついていっていますから。」
靴屋のおばさん「猊下!」
靴屋のおばさん「じゃなくて、ミ、ミシェリア様……?」
ミシェリア「呼びやすいほうで構いませんよ。また靴を見繕ってくださいね。」
靴屋のおばさん「え……ええ!お任せくださいな!」
ピスティア「着きましたよ、ミシェリアさま。このお店の料理はとてもおいしいらしいのです。」
ミシェリア「まあ、期待してしまいますね。」
「げ、猊下がうちの店に!?」
「ちょっとアンタ、しっかりしな!」
「ミシェリアさまだ~。」
「こらっ!」
ミシェリア「いいのです。ありがとうございます。……席は空いていますか?」
「は、はい!今ならご案内を……、」
ピスティア「おや?」
ラヴィオル「……うまいな。」
ピスティア「ラヴィオルさま!」
ラヴィオル「む?」
ミシェリア「こちらの方と相席してもよろしいでしょうか?」
「あ、えっと……?」
ラヴィオル「構いません。」
「では、こちらへどうぞ!」
ピスティア「ありがとうございます!ラヴィオルさまも感謝いたします。」
ピスティア「それでは注文を……、うむむ、どれがオススメなんでしょうか?」
ミシェリア「ラヴィオルが食べているものはなんでしょう?」
ラヴィオル「ラタトゥイユです。野菜をトマトで味付けした、所謂……家庭料理。」
ミシェリア「では、わたしはこれにしましょう。」
ピスティア「は、早いっ!それでは、えーっと、うーんっと……、」
ミシェリア「焦らないで構いませんよ。せっかくの外食です。後悔のないように。」
ピスティア「は、はい!」
ミシェリア「ふふ……。」
ミシェリア「ラヴィオルはお休みですか?」
ラヴィオル「ええ。自宅で本を読んでいたのですが、腹が減りまして。」
ミシェリア「この店にはよく?」
ラヴィオル「ええ、まぁ。」
ピスティア「決めました!わたしはクーライ揚げをお願いします!あ、それとミシェリアさまにはラタトゥイユを。」
「はーい、かしこまりました!」
ミシェリア「クーライ揚げとは、どういう食べ物なのですか?」
ピスティア「揚げ菓子の一種です。固めたカスタードに衣をつけて揚げているんですけど、それがモンスターのクーライに似てて……、」
ラヴィオル「噂をすれば、飛んでいますね。」
ミシェリア「ああ、本当ですね。」

 

クーライ「く~……。」

 

ミシェリア「……大きいですね。」
ラヴィオル「確かに……。」
ラヴィオル、ミシェリア「……。」
ミシェリア「わたしにも、クーライ揚げを。」
ラヴィオル「私にも。蜂蜜もかけてくれ。」
ミシェリア「えっ。」
「かしこまりましたー!」
ミシェリア「……蜂蜜は有りなのですか?」
ピスティア「有りです。」
ミシェリア「……。」
ミシェリア「いえ、ですが、さすがに蜂蜜までかけるのは……ああ、どうすれば。」
ラヴィオル「今ならまだ、受け付けてくれると思いますが。」
ピスティア「お、女の子には色々あるんです。」
ラヴィオル「……?そうですか。」
ミシェリア「ですが、せっかくの外食店。後悔しないように言ったのはわたしで……、」
ピスティア「責任を感じないでください!次の機会にしましょう?ね!」
ミシェリア「次……、そうですね、次に。今回はラタトゥイユもいただくことですし。」
ミシェリア「しかし、ああ……カスタードに蜂蜜。とても甘露な響き……。」
ミシェリア「ラヴィオル……。」
ラヴィオル「なぜそんなに恨みがましい目で、私を見るのです?」
ピスティア「そ、それで、ミシェリアさま!このあとは、あの寝具屋でよかったでしょうか?」
ミシェリア「そうですね。新しい枕が見つかると嬉しいのですが。」
ピスティア「そうだ!ラヴィオルさまもご一緒にいかがですか?」
ラヴィオル「私も?」
ラヴィオル「……そうですね。特に用事もありませんし、お付き合いしましょう。」
ピスティア「ありがとうございます!そしたら、この後は……、」
ミシェリア「ピスティア、その前に食事にしましょう。ほら、運ばれてきましたよ。」
「はーい、ラタトゥイユにクーライ揚げ3つ!おまちどうさまです!」
ミシェリア「ありがとうございます。」
ミシェリア「おや、クーライ揚げとはどう食べるのでしょうか?ナイフもフォークも見当たりませんが。」
ラヴィオル「こうです。」
ミシェリア「まぁ、素手で……。」
ピスティア「あぐっ、あつっ!んん~!思い切って、一口で行くのがコツですよ!」
ミシェリア「なるほど。では……あぁん。」
ミシェリア「ふぐ、ふぐ……。」
ラヴィオル(全然入りきってないな……)

 

ピスティア「枕よし、お人形よし。ミシェリアさまとこっそり食べるお菓子もよし。おまけに掘り出しものの本まで手に入って!」
ピスティア「はぁ~……楽しかったです。」
ミシェリア「結局、夜まで付き合わせてしまいましたね。」
ラヴィオル「構いません。今日はもう、本を読む気分でもありませんでしたから。」
ミシェリア「そうでしたか。……ありがとうございます。」
ラピッド「おっと、発見!ラヴィオル様、こちらでしたか!」
ラピッド「それにミシェリア様に、ピスティア様!最近はいつもご一緒っすね~。」
ラヴィオル「ラピッドか。どうした。」
ラピッド「そりゃあ、俺が来たからには決まってるっしょ。はい、弟さんからの手紙です。」
ラヴィオル「オルトスから……。」
「じゃ、確かに届けましたからー!」
ラヴィオル「ああ。……重いな。また何か包んでくれたのか。」
ミシェリア「……それはどこで読むつもりですか。」
ラヴィオル「それは……、」
ラヴィオル「……一緒に見ますか?」
ミシェリア「ええ、ぜひ。」

 

<聖宮>
♪空と地の二重奏
ラヴィオル「……『おはよう』か。」
ピスティア「ふふふ、残念ながらこっちはもう夜ですね。」
ミシェリア「これも、オルトスからの贈り物ですか?」
ラヴィオル「そのようですね。名前は……ユージュ。」
ピスティア、ミシェリア「ユージュ……。」
ピスティア(変な顔……)
ミシェリア「とても、愛らしいですね。」
ピスティア「えっ!」
ラヴィオル「私も奇妙な安心感を覚えていました。地上で人気だというのも頷ける。」
ピスティア「うそっ!?」
ミシェリア「ラヴィオル、このユージュなのですが……、」
ラヴィオル「もう一つ手に入らないか聞いておきましょう。」
ミシェリア「できれば……そう、抱けるサイズのものを。眠る時に枕としても使えれば嬉しいのですが。」
ピスティア(これを抱いて眠るんですか、ミシェリアさまー!?)
ミシェリア「心配はいりませんよ、ピスティア。あなたにも使わせてあげますから。」
ピスティア「う、うーん……?」
ミシェリア「ふふ。地上には不思議なものがあるのですね。」
ラヴィオル「物だけではなく、景色も、文化も。この聖都とはまったく異なっていると。」
ラヴィオル「毎日を楽しんでいるようです。」
ミシェリア「それは何よりですね。」
ラヴィオル「ええ、本当に。」
ラヴィオル、ミシェリア「……。」
ミシェリア「あなたは……、」
ラヴィオル「……?」
ミシェリア「あなたは楽しいですか、ラヴィオル。」
ラヴィオル「……。」
ラヴィオル「もちろんです。」
ミシェリア「……。」
ラヴィオル「オルトスが彼と共に塔を出た時に、私の中で重要だったものが一つ、確実に終わりました。」
ラヴィオル「それを失った時、これからどうなってしまうのかという、不安がなかったと言えば嘘になります。オルトスのように、新しい世界に踏み込めるのかと。」
ピスティア「そんなことをお考えに?」
ラヴィオル「ええ。ですが杞憂でした。」
ラヴィオル「かつての夢を再び追い、学び続ける毎日。日を重ねるごとに、後進は少しずつだが確実に、成長を見せてくれる。」
ラヴィオル「そして貴方達と食事をとり、なんでもない雑談を交わせる。最も愛する弟は、こうして世界をかみしめている。」
ラヴィオル「これを充実以外の言葉で表すことは、私には到底できません。」
ミシェリア、ピスティア「……。」
ラヴィオル「確かに毎日新しい発見があるわけではない。身の回りも緩やかにしか変化をしていない。劇的なことなど、そうあるものでもない。」
ラヴィオル「ですがそれでも、私は毎日が楽しい。」
ミシェリア「……同感です。」
ピスティア「わたしも。」
ラヴィオル「ふっ……。」
ラヴィオル「では、そろそろ帰ります。両親にもこの手紙を見せてやらねば。」
ピスティア「はい、それではここで。今日はありがとうございました!」
ミシェリア「夜空に気をつけて。」
ラヴィオル「……ありがとう。」

 

「『兄さんの方はどう?団長の引継ぎがまだって言ってたけど、無理はしてない?』」
ラヴィオル(……ああ、私は元気にやっている。だから心配せずに旅を続けろ。互いに、互いの『今』を存分に謳歌しよう)
ラヴィオル(そして、再びあった時に語りあかそう。私達が経験した、新たな一年について)
ラヴィオル「また、楽しみが増えたな。」

 

オルトス「……あれ?」
ユウ「ふわぁ……どうした、オルトス。」
オルトス「空から、羽が降ってきた。」
メルク「みゅ~、綺麗な羽なのですよ!鳥の羽なのです?」
オルトス「いや、これは……。」
オルトス「ふっ、あはははは!」
ユウ「な、なんだよ、急に……。」
オルトス「いや。こんなこともあるんだって思ってさ。ははは、本当に世界は不思議なことだらけだなぁ。」
メルク、ユウ「……?」
オルトス「うん。楽しみにしてるよ、兄さん。その日が来たら……、」
オルトス「朝まで、語り明かそう。」

 
 

備考

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