星読みとは
星を読んで未来を予言する者達。星を映した特徴的な瞳(青色)を持ち、未来を見通す不思議な一族の末裔である。能力は遺伝性。気の異なりを見分け、そして星の気と人々の気を照らし合わせ、多重する星々から数多の因果を読み取る。
星読みの一族とその末路
一族の間でもあまり知る者はいない。以下冒頭以外原文ママ
「かつて、星読みの一族がまだ一つの集落としてまとまって暮らしていた頃、かつての星読みの民は、星読みの力を持ちながらもそれに従いすぎることはなかった。その力の欠点を、よく知っていたからだ。
ところがある日、その欠点を持たない星読みが現れた。その星読みの予言は必ず実現し、その者の言葉に従えば、全てが上手くいったという。
星読みの一族は繁栄した。村が大きくなるとともに、人々は力の欠点を忘れ去り、すばらしさだけを追い求めた。
だが、終わりはやがて訪れた。完全なる星読みは、繁栄の始まりたるその者だけだったのだ。
跡を継いだ星読みたちはそれまでと同じく不完全で、一族を繁栄させ続けることはできなかった。一族は導く者を失い、急激に衰退し、各地へ散らばった。
現在の星読みはその子孫、というわけだな。」
現状と欠点
各地に散らばった星読み達は一族以外の者と混じって暮らすようになり、その力で人々を助けた一方、一族以外の血を混ぜていった結果、星読みの力を持つ者は減り、また力も弱まっていった。かつてのような力を持つ者は滅多に現れなくなり、片目にしか能力が発現しないものも増えた。血が薄れ、星読みの瞳の力も弱まった今では、見る者や場所によって予言が変わることも。
シージェ曰く、血が薄く片目しか能力がない自分に分かるのは、せいぜい数刻先のおおよその未来であり、未来になればなるほどわかることは抽象的になり、精度を上げて多用すると体に影響が出る とのこと。
星読みの欠点は「答え(結果)しか分からない」こと。気を照らし合わせて因果を視るが、分かるのはその者が何をもたらすかだけであり、なぜそうなるのかは分からない。今ではどうすれば災いが避けられるのか、なぜ災いが起きるのかも解き明かせない。伝説の星読みはその理由さえも見通し、災いを退け、繁栄を選び取ったとのこと。
遅かれ早かれ星読みの力の不完全さは広まり、また力を持つ者はいなくなるだろうとも。星読みに頼らない生活をするよう働く者もいるが、星読みの文化が根深い地域では政にも予言が強く影響し、容易いことではない。
関連者
<星読みと言及されている人物>
- シージェ
- シージェ父:リウの村の政に関わっている
- シージェ祖父
- シェンイン:タオの村唯一の星読み
- リンネン:両目に力を宿すが普段は制御している。
- クロウラ:星読みの力を制御できないため、左目をいつも閉じている。
<星読みの里の人物>
<星読み?>
- アイウォルツ:未来を見る力と能力発動時に星読みに類似した青い目を持つ。両目持ち
- 槍の奏鐘士(シェンルゥ?):対峙したヘキサルト曰く「攻撃が全てよまれる」との事。
目の色について
参考