労務管理

Last-modified: 2013-01-31 (木) 11:04:05

労務管理とは

企業経営の4要素(ヒト・モノ・カネ・情報)のうち、ヒトについての管理活動

労務管理の目的

1.労働生産性の向上
2.従業員の労働満足の確保 (従業員=①労働力②意思的役割行動者③賃労働者 という側面)

日本的労務管理

日本の雇用慣行の「三種の神器」・・・終身雇用制、年功序列制、企業別労働組合

人事考課

○寛大化傾向・・・実際よりも甘く見てしまうこと
○ハロー効果・・・1つ優れた(劣った)点があると、他も優れた(劣った)と評定してしまうこと
○中心化傾向・・・多数のものを中間で評定してしまうこと
○論理的誤差・・・似ている評価項目を同一視してしまうこと
○対比誤差・・・自分と反対の特性を持つものを、過大あるいは過小に評定

賃金管理

賃金管理とは、労働の対価としての賃金の体系、支払形態、賃金の額について、
労務管理の目的達成に資するように管理すること。

基本給

基本給は、属人給、仕事給、総合決定給に分かれる。
属人給・・・年齢給、学歴給、勤続給などがある。
仕事給・・・職務給や職能給
       職務給・・・責任度、困難度から仕事の価値を評価。職務分析や職務評価といった手続きが必要。役割給も同じ。
       職能給・・・職務遂行能力に基づき支払いを行う。
総合決定給・・・伝統的な決定方法。年齢、能力、職務等を総合勘案
               し決定。決定要素が不明慮の為、望ましい方法
               とはいえない。             
             

賃金額の管理

スキャンロンプラン・・・売上高に標準人件費比率を乗じて算出する。
ラッカープラン・・・付加価値額に標準労働分配率を乗じて算出する。
利益配分方式(プロフィット・シェアリング方式)・・・営業利益や経常利益に一定率を乗じる。

人間関係管理

科学的管理論

テイラー・・・従業員のやる気を高めるためには、適切な賃金制度が必要であり、その具体策として、差別出来高払い賃金の導入を主張。

人間関係論

メイヨーとレスリスバーガーが行ったウェスタンエレクトリック社ホーソン工場における実験結果をもとに提唱されたももの。人間関係が生産性に大きな影響を与えるというもの。

行動科学論

○マズローの欲求段階説
1.生理的欲求 2.安全の欲求 3.社会的欲求 4.承認の欲求 5.自己実現の欲求


マグレガーのX理論Y理論
X=人間は本来怠け者であるという理論 < Y=自発的である・・・Y理論に基づく管理が有効


ハーズバーグの動機付け衛生理論
職務に対して満足を与える要因と、不満足を与える要因とを区別し、満足要因が動機付けになる。