雪の雫・雨の音

雨音に打たられた
人混みの駅前佇つ
「おかえり」と
甘過ぎる夢でも
今ひとりだけ

急げなきゃ間に合えぬ
盲目の逐う遊戯が
いつ終局になるのか知らぬ
教えてください

灯火の下で隠された
寂しげそうな面影を
見つめてる日々が
痛み過ぎだけど

（だって）好きだから
嘘だと知っても許し
長い夜渡って
慰さめて
待ち続けても
答え出せぬ

（だって）ウソだから
玩ぶでも大丈夫
手心残された温度
今未だ覚える

雪雨が降りしきる
絶やさえぬ戯言さえ　　
耳を塞いでも鳴り響いて
もう放さないで

月明かりに照らされていた
長く伸びる人影と
声掛ける度が
恐く躓いて

（だって）好きだから
忌まわしい思い抱いて
踏み躙られても信じてて
何度でも追い掛け続けて

（だって）愛してる
違う道を選んでも
もう一度　僕を見せて
雪華の下で