雑記

Last-modified: 2010-11-17 (水) 07:21:13

卒論の書き方

やればできる 卒業論文の書き方

論文の読み方

心構え

  • 全部を読もうとしない
  • 書くために読む

読む順番

  1. Title
  2. Abstract
  3. References
  4. Introduction
  5. Conclusion
  • Title
    Titleは論文の最小要約文である。したがってそれらは最重要用語であり、読解のキーとなる。
    Titleが曖昧な場合、論文がまとまっていない恐れがある。
  • Abstract
    一通り読んで、自身の論文を考慮した上で疑問点をピックアップする。
  • References
    HowTo本があれば地雷の可能性アリ。Referencesは論文の出来を左右する要素の1つ。
  • Introduction
    研究目的・その先行研究が書いてある部分。無いならこれも地雷の可能性アリ。
  • Conclusion
    ここには以下の内容が書かれている。研究テーマを見つける場合は未解決な課題をチェックしておく。
    • 提案した解決策・緩和策の概要
    • その有効性の評価
    • それが分野へ与える影響
    • 未解決な課題
 

参考URL
発声練習 論文の読み方 http://d.hatena.ne.jp/next49/20090413/p1
並河 永 ホームページ 論文の読み方 http://www.hnami.net/eco/yomikata.htm

科学研究の発表

研究発表のフィロソフィー

  • 科学研究は研究だけでは完結しない―研究成果を発表することで形になる
  • 研究発表は他人本位―人に伝えることが目的となる

基本となるポイント

  1. 正確さ
    科学研究において最も優先されることである。
    • 真理を曲げない
    • 間違いを発表しない
    • 説明不足による誤解を生じさせない
  2. 明快さ
    • 分かりにくさは発表者の不備
  3. 短さ
    • 時間、理解の観点から短くする

どれにも偏ってはならず、またどれも損なってはならない。

堀田の教え

  1. 聴衆は完全に無知であると思え
  2. 聴衆の知性は千差万別であると思え
  3. 聴衆がおのおの自身より一段上のレベルまで理解できるようにせよ

講演者より賢く知性の高い人を、より高いレベルに送る補助も視野にいれること。
自身も新しい理解に到達できることを目標とする。

 

参考文献

  • 科学者という仕事(酒井邦嘉,2006,中公新書)

文献管理

最強の文献管理ソフトはこれだ! 化学者のつぶやき-Chem-Station-
http://www.chem-station.com/blog/2010/04/post-155.html

LinuxでのEvernote,Nevernoteの完成度は低い
http://nevernote.sourceforge.net/

語源

ロボット

「R・U・R」の著者カレル・チャペックが戯曲中の人造人間を表現するために作った新語である。
チェコ語における「賦役」を意味するrobota(ロボタ)という語があり、その語末のaをとったものである。


 この「ロボット」という語を考え出したのは戯曲『R・U・R』の著者ではなく、著者はこの語を世の中に送り出したにすぎない。そのいきさつはこうである。とあるひょっとした瞬間にくだんの著者は芝居の素材を思いついた。そして、この考えがさめないうち、ちょうどその時、イーゼルの前で、刷毛の音がきこえるほどキャンバスに向かって筆をふるっていた兄の画家ヨゼフのところへかけていった。
 「ねえ、ヨゼフ」と、著者は語りかけた。「芝居のためのいい考えが思い浮かんだんだけど」
 「どんな」と画家はモグモグといった(本当にモグモグとであった。なぜならこういった時、口に刷毛をくわえていたからである)。
 著者はどういう筋か手短に話した。
 「じゃあ書いたら」と、画家は刷毛を口からとりもせず、キャンバスに塗る手も休めずにいった。
 「でもねえ、その人工の労働者をどう呼んだらいいか分からないんだ」と、著者はいった。
「もしラボルとでもいうと、どうも自分には本物らしくなく思えてね」
 「じゃあロボットにしたら」と、画家は口に刷毛をくわえて、絵を描きながらいった。それが採用された。そういう経緯でロボットという語が生まれたのである。これで本当の作り手に帰されるわけである。

―『ロボット』(作 カレル・チャペック,訳 千野栄一,1989,岩波文庫)より引用
 

参考文献

  • 『ロボット』(作 カレル・チャペック,訳 千野栄一,1989,岩波文庫)