ディスクの管理
ディスク使用量のチェック
df: ディスクの使用量のチェック
オプション
-h:容量によって自動的に単位を選択して表示
-k:KB単位で表示
-m:MB単位で表示
du:ディレクトリの使用量のチェック
オプション
-s:指定したディレクトリの容量のみをチェック
-c:合計容量の出力
例)/home以下のディレクトリ容量を調べ、大きい順にソート $du -s /home/* | sort -nr
ファイルシステムの復旧
fsck:ファイルシステムの復旧
オプション
-f:チェックと同時に修復
-y:すべての質問に自動的にyと答える
例)/dev/sda1のチェック fsck /dev/sda1
メモリ、CPUの管理
vmstat
メモリの使用率とswapの使用頻度を確認
- swap(この値が大きい場合、実メモリ不足)
si:スワップインされている容量
so:スワップアウトしている容量
一定間隔で実行して統計を取ることも可能
例)
vmstat 5 10(5秒間隔で10回実行)
top
プロセスごとのメモリやCPUの使用率をリアルタイムで確認
qで終了
プロセスの管理
ps
引数なし:自分の起動したプロセスのみ表示
a:すべてのユーザ
u:ユーザ名をあわせて表記
x:端末のないデーモンなどの情報も表示
STATの種類
- S:スリープ状態
- R:実行中
- D:ディスク入出力待ち
- T:停止中
- Z:ゾンビ(姿だけが残ったプロセス)
kill
kill [PID]
killだけでプロセスを殺すことができない場合
- kill -HUP [PID]
- kill -KILL [PID](ゾンビプロセスが残ることがある)
デバイス情報の所得
/proc の配下からデバイス・プロセス情報を所得する。
- 起動時のデバイス認識状況などの所得
$dmesg
- CPU関連の情報を所得
$cat /proc/cpuinfo
- デバイスのI/Oポートを所得
$cat /proc/ioports
- デバイスの割り込みアドレスを所得
$cat /proc/interrupts
- ディスクパーティションの割り当てを所得
$cat /proc/partitions
- 接続デバイスのリストとベンダー名、型番、PCIバスアドレスを所得
$lspci
- 接続デバイスのリストとベンダー名、型番などの所得
$scanpci
- ロードしているモジュールの確認
$lsmod
ディスク設定のコマンド
e2label
ext2,ext3のファイルシステムラベルを設定する。※ラベル名は最大16バイト
#e2label [パーティション] [ラベル名]
- ラベル名の確認
#e2label [パーティション]
- ラベル名の削除
#e2label [パーティション] ""
※ファイルシステムラベルによる利点
パーティションごとにラベルを設定するため、HDDの取り付けを変更しても変化することが無い。
参考文献
- 図解でわかる Linuxサーバ構築・設定のすべて(一戸英男,2005,日本実業出版社)
- Linuxの教科書 ホントに読んでほしいroot入門講座((株)IDGジャパン)