概要
Npecの世界では、旧人類と新人類という概念が存在します。
旧人類
この世界における「旧人類」とは、連合歴5299年までに出生した全ての人物を指す呼称です。旧人類が生まれた時代は、まだ「主の摂理」と呼ばれる生命の秩序や命の管理システムが確立されていなかった時代であり、命の生産や維持に対して人為的な制御がほとんど存在しませんでした。そのため、旧人類は無制限に増え続ける生命の数を制御するための倫理的・制度的な枠組みが未整備のまま社会を形成しています。結果として、旧人類の生命は連合歴9000年の「壁」と呼ばれる年限を超えることができず、連合歴8999年Wまでには必ずその生命を終える運命にあります。すなわち、どの旧人類も連合歴9000年を迎えることなく死亡するよう、何らかの超自然的あるいは制度的な制約が働いています。
新人類
「新人類」とは連合歴5300年00月00日以降に出生した人物の総称であり、旧人類とは一線を画します。新人類が誕生した時代は、「主の摂理」が正式に制定・施行された後であり、その摂理は生命の生成・継続・終焉に関する厳格なルールと秩序を確立しています。この摂理により、命の価値や役割、そして存続可能な期間が高度に管理されるようになったため、新人類は旧人類に課せられていた「連合歴9000年の壁」を乗り越えることが可能となります。つまり、新人類はその生命が連合歴9000年を超えても存続しうる、あるいはそれ以降の時間軸においても活動し続けることができる存在として設計されています。