Last-modified: 2024-11-29 (金) 21:31:49

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色(Ω色場とも)とは、Npecに存在する概念です。

概要 ストーリー版

α色場、β色場、γ色場、δ色場の総称です。
空間の各位置には普遍的に各色場が存在し、その値が極端に高い生物や場所を「彩度が高い」とします。
単位はcfで、-1から1で表されます。
δ色場を観測する手段はありません。
色場の絶対値が0.8~0.9 cf程になると能力が発現します。

「色」はこの世に明確な物体、物質として存在するわけではなく、ただその存在を仮定すると世の超常現象の辻褄が合うというだけです。
色の「観測」も、その影響値を元にした逆算であるため、観測されればそこに必ずある、というわけではありません。

白 <αβγ> 生物、自由意思、混沌
赤 <α> 物体、物理的性質、存在
黄 <αβ> 遺伝子、細胞、代謝
緑 <β> 集合、組織、記録
水 <βγ> 統計、集合意識、感情
青 <γ> アルゴリズム、計算、論理
桃 <αγ> 力、熱、自然現象
黒 <> 無、制御、秩序

不明種

白 <αβγδ>
赤 <αδ>
黄 <αβδ>
緑 <βδ>
水 <βγδ>
青 <γδ>
桃 <αγδ>
黒 <δ>

色による相性

左:強 右:弱
赤 ➔ 緑・水 / 青・桃
青 ➔ 赤・水/ 緑・黄
緑 ➔ 赤・黄/ 青・桃
黄 ➔ 緑・桃 / 赤・青
桃 ➔ 水・青/ 赤・黄
水 ➔ 赤・桃/ 青・黄
黒↔白

ダメージ倍率

ダメージ倍率はcf値の絶対値により変わります。
ダメージ倍率の理論値は3.5倍になります(例外もあり)
線は影響が大きくて眼は影響が少ないものであるため、最大値はこのようになります。
線:2倍
種:0.75倍
型:0.5倍
眼:0.25倍

例:柚木(A-4a11p2h)
黒線 cf=1
水種 cf=0.9
水型 cf=0.8
青眼 cf=0.9
つまり、白に2倍、赤に2.3倍、桃に1.75倍、水に1.225倍大きくダメージを与えられます。

不明種によるダメージ倍率

不明種のダメージ倍率は最大2^16(65536)倍以上になると考えられています。

中和

中和(調律と表すこともある)とは、
1人に黒と白の存在がどちらにもある場合に発生します。
基本的にはcf値の差の分/影響値で表されます。

選定期

選定期とは、生命が親の体内から摘出された後の800日間にわたる特別な発達期間を指します。この期間中に子どもの「色」が正式に決定されます。「色」は個体の存在意義、特性、能力、さらにはその人生の方向性を象徴するものであり、この世界のすべての生命にとって極めて重要な意味を持ちます。選定期に入ると、子どもは親の色を半分ずつ受け継いだ「仮の色」を持ちます。この仮の色は親の性質を反映しているものの、最終的な色とは異なります。仮の色は選定期を通じて徐々に変化し、独自の色へと収束していきます。子どもの色が最終的にどうなるかは、以下の要因によって大きく左右されます。

・親の育て方:教育方針や接し方、愛情のかけ方が色の形成に直接的な影響を与える。
・親の思想や価値観:親の信念や目標が子に受け継がれ、それが色の傾向を形作る。
・周囲の環境:家庭の外部環境や社会的な影響も、子どもの色を変える大きな要因となる。

選定期が終了する800日目に、子どもは最終的な色を獲得します。この時点で色は固定化され、以後は変化することはありません。完成した色はその個体の運命や役割に深く結びつき、人生を決定づけます。

不要な命

選定期は、親が子どもの未来をある程度意図的に形作る機会を提供する一方で、深刻な倫理的問題も生んでいます。一部の親は理想の色を持つ子どもを生むため、育て方を極端に操作する傾向があります。
このような行為は、子ども自身の本来の特性を無視し、最終的にはその子の心身に悪影響を及ぼす場合があります。
親の期待通りの色を持たなかった子どもは、「失敗作」として見なされることが多いです。
こうした子どもは捨てられることが多いです。
または社会から孤立することが一般的で、結果として社会には多くの「不要な命」が生まれる状況が常態化しています。
また、不老不死の存在が無限に子どもを生むことが可能なため、選定期を利用した「色の厳選」が横行しています。
不死者は理想の色を持つ子どもを得るまで命を量産し続けるため、この行為が社会全体の倫理観を崩壊させつつあります。

この倫理的な歪みに対処するため、世界を司る存在「主」は新たな摂理を生み出した。『主の摂理』と呼ばれるこの改変は、不死者が新たな命を生むことに重い代償を課すものだった。

『主の摂理』の一文

「不死なる者よ、覚えよ。命を生むは簒奪の苦痛と永劫の苦悩を伴うものである。己が欲望の果てに新たな命を求むるならば、魂を裂かれ、存在の根を削られるべし。」

「主の意志は摂理と共に在り。その理を覆し命ずる術、いまだ世に存在せず。」

『主の摂理』により、不死者が子を生む際には、自らの存在の一部を削ぎ取り、命を簒奪する痛みと共に生命を与えなければならない。この犠牲の重みは、親にとって子の誕生を重大な決断とし、無責任な量産を不可能にした。
さらに、この摂理の下では、子が得る「色」もまた、親の欲望と苦悩の影響を大きく受ける。そのため、親は自らの在り方を見つめ直し、子の未来に対する責任を真摯に受け止める必要がある。

選定期を経て最終的に得られた「色」は、その個体の運命と不可分の関係にある。
ある色は無限の力を与える代わりに破滅を招き、別の色は穏やかな人生を保証する代わりに凡庸である。