バー崖下

Last-modified: 2013-08-28 (水) 22:49:49

読み

ばーがけした

意味

崖下にあるという落ち着いた雰囲気のバー。
店内に流れるのはJAZZアレンジした東方曲。
ここに集まるのはみな紳士
紳士達は、ここで静かに、だが時には熱く自分達の嫁やカップリングについて語り合うという。

 

818 名前:既にその名前は使われています[sage] 投稿日:2008/12/12(金) 01:19:36 ID:eeaxKBTU
バー崖下

「見ない顔だね、ここははじめてかい?」
見慣れない青年に一人の紳士がにこやかに微笑みかけた。戸惑い気味に頷く彼に、紳士は小粋にもルナ茶を奢る。
「ここは少し独特の空気かもしれないが、なにすぐに慣れるさ」
何かの拍子に迷い込んだ青年は落ち着きなく周囲を見回しながら口と鼻でルナ茶を楽しんだ。
青年がルナ茶を半分ほど飲んだ時の事だ、突然硬い物がぶつかり合う音と重たい何かが椅子や机をふっとばしながら地面に激突する音がバーに響き渡った。
ちゃんをつけろこのデコスケ野郎!!」
どうやらケンカのようだ。青年が止めに入ろうとすると、紳士が優雅な手つきで彼を引き止めた。
「いつもの事だ。なに、すぐに収まるさ」
紳士の言うとおりだった。すぐに殴られた紳士は「すいまえんでした;;」と謝ると、殴った方の紳士も笑顔で彼に手を差し伸べた。
「たまにはぶつかり合う事もある。だが、このバーの客はみな紳士だ。安心したまえ^^
このバー独特のルールにもすぐに慣れるのは確定的に明らか
聞きなれない言葉に青年が目をぱちくりとさせていると、唐突に一人の紳士が立ちあがった。
「\れみりゃ!/」
紳士達が総立ちになり、バーの中は突然異様な熱気に包まれる「\だいちゃん!/」「\こぁ!/」「\おぼん!/」
青年もその楽しげな雰囲気に誘われるように席を立つと、天高く指を突き上げ声高々にこう叫んだ!
「\チルノ!/」
ちゃんをつけろこのデコスケ野郎!』
ボロ雑巾のようになった青年の姿をその日から二度とバーで見たものはいない

324 名前:既にその名前は使われています[sage] 投稿日:2008/12/14(日) 12:38:49 ID:NQ/MBwHO
バー崖下

病院で栄養食を食べるハメになった青年だったが、彼は懲りずにまたこのバーへと迷い込んでいた。
「キミか。あの時はカッとなってしまってすまなかったね。
お詫びとして今日は奢らせてもらうよ」
先日と同じ紳士が苦笑いを浮かべながらマスターへ「彼に生絞りこくまろサニーミルクを」と言うと、マスターは扉の奥へグラスを持って消えていった。
「安心したまえ。すぐに絞って戻ってくるよ」
上品なBGMと穏やかな談笑に包まれた空間に、ダンッと机を拳で叩く音が響き、突如バーに張り詰めた空気が充満した。
「ケロちゃんは俺のものだふざけんな!貴様に崖下ファイトを申し込む!」
一人の紳士が真っ赤な顔をして、脚と指を組み、余裕の笑顔を浮かべている紳士へとポケットから出したドロワを投げつけた。
「おっと、どうやら崖下ファイトが始まるようだな」
青年が怪訝そうな顔をすると紳士は優雅に微笑んだ。
貧乳派も巨乳派も微乳派もつるぺた派も平等に楽しめるこの世で最も無駄なファイト。それが崖下ファイトだ」
その時、どこからかケロちゃんが二人の間に割り込んだ。
「我輩のために争うのはやめたまえ^^」
だがそれは、ケロちゃんの姿をした不敵に微笑む不気味な男だった。
『おかえりください』
バーのルールに疎い青年も思わずその男、エースに土下座をして頼んでいた。

コメント欄

  • おぼんはねーよ!w -- ドロワマスター? 2008-12-24 (水) 01:49:00