2023年11月11、12日の2日間、近鉄の塩浜検修車庫で「きんてつ鉄道まつり2023in塩浜」が開催されました。
10月開催の五位堂会場と同様、塩浜会場も今年春に通常規模で開催されており、同一会場で1年間に2回開催されることとなりました。
三重県民ではありますが塩浜は微妙に遠方のため参加経験がなく、今回は12日日曜日に初参加しましたので個人的な注目ポイントを中心に紹介します。
塩浜駅に隣接した検修車庫内の線路には左からモト90形96、楽(20000系PL01)、伊勢志摩お魚図鑑(2410系W23)、入換車(元デ32)、2800系AX02(車掌体験用車両)が並んでいました。
特筆すべきは伊勢志摩お魚図鑑で、ラッピングがモ2423にのみ施されているためわざわざ中川短絡線経由で方向転換の上回送されてきました。
AX02のク2902と比較すると幌の有無などの違いで方向転換されていることが分かりやすいですね。
観光列車つどい(2013系XT07)も展示されており、こちらは車内も見学可能でしたが行列ができていたのでパスしました。
なお、サイクルトレイン「KettA」として運用する際に使用する小型ヘッドマークを掲出している状態での展示でした。
電気検測車はかるくん(モワ24系MF24)も車内見学が可能でしたが、やはり時間が足りず諦めざるを得なかったのが残念でした。
はかるくんの解説文には「廃車予定車両を改造」と書かれており、改造された2006年当時は1810系が優先的に廃車されていたため少し引っかかる文言ではありますが、種車の2410系W11は既に大阪線の最古参編成だったので「古い車両」という程度の意味なのかもしれません。
休憩電車には3両編成の2800系AX09の中間車であるモ2859が編成から引き抜かれて使用されました。
また、制御器の操作体験用を兼ねていたので休憩中も床下からカム軸動作音が響いていました。
運転士体験用車両にAX09のク2909が使用され、奥にはモ2809もいますが連結器の違いがあるため連結はしていないと思われます。
ちなみにAX09は1975年に4両編成で製造され、当初は大阪線で活躍していましたが、2006年の名古屋線転属時にサ2959を廃車して3両編成に短縮された経緯があります。(3両編成化が容易なように製造時から補助機器の配置などが他の4両編成と異なっていました)
また、最近ではF1関連のラッピングが施されて話題となりました。
建屋内にはモト90形94が台車積載の実演用として留置されており、横の線路に標準軌用の仮台車が置かれていました。
その近くには廃車発生品を流用したと思われる扇風機もありました。
三重交通バスの展示には先月納車されたばかりの桑名営業所の1196号車が抜擢されました。
私の地元の営業所にも同時期に新車が1台入っているものの未だ本格的に稼働しておらず、普段縁のない桑名の新車を先に撮影することになったのが想定外でした(汗)
普通四日市行き1440列車 AX03
閉場時間が近づいてきた14時33分に塩浜駅4番線から「VC42リニューアル記念撮影会」の宣伝用小型ヘッドマークを掲出した2800系AX03が発車。
同じく小型ヘッドマークを掲出しているつどいとの並びが見られました。
直後には楽が会場アクセスツアーの復路便(鳥羽行き)に充当されるため車庫から駅へ入換を開始しました。
おかげでモト96の側面全体が撮れるようになりましたが、意外と重宝していた楽に車載されているフリーWi-Fiは会場内で使用できなくなりました(笑)
一通り撮影したので15時前に会場を後にしました。
やや時間が足りなかったものの塩浜会場は初めてなだけにとても楽しめたので良しとしましょう。
おまけ
会場アクセスツアー用の楽は一旦四日市まで回送して折り返し、塩浜駅1番線に戻ってきました。
翌13日の四日市発名古屋行き急行6738列車に運用されるG36+XT09との並びが見られました。
貸切鳥羽行き7513列車 PL01
急行で江戸橋まで先回りした上で撮影してから帰宅しました。
