【ターボカメックス】

Last-modified: 2024-06-16 (日) 20:37:17

概要

カメックス(第1弾)の「あまごい」で手札にある水エネルギーをポケモンへ一気につけ、重いエネコストのワザを早々に使用していくシンプルなデッキ。

 

「エネルギーカードは1ターンに1枚しか貼ることができない」という基本ルールを無視して速攻で攻め立てられる。
このためダメージレースでは非常に優位に立ちやすい。

なお、オーダイル(PF1)を投入したデッキは【ワニカメ】で解説する。

 

このデッキの戦術

1ターン目にゼニガメを出し、次の番にポケモン育て屋さんを使ってカメックス(第1弾)に進化させれば、2ターン目から「ハイドロポンプ」で最大60点の威力を出すことができる。

そのままガンガン攻めていくことができるのだが、サブアタッカーを投入しておき、カメックスにはベンチに控えてもらって「あまごい」に専念してもらうことも考えられる。
これは水ポケモンは全体的にエネルギー要求が重めで「あまごい」への依存性が高く、不慮の事故でカメックスが倒されると立て直しが難しいため。

「あまごい」の威力を発揮するためには手札に多くの水エネルギーが必要となる。
進化カードやポケモン育て屋さんを引き込むためにもドローカードは充実させておき、超エネルギー回収などの回収手段も複数備えておきたい。

 

後述するように「あまごい」ありきのデッキなのでベトベトン(化石)にはかなり弱い。
カメックスも弱点を突かれると脆い。

 

主要カード

カメックスライン

ゼニガメは4種類存在。うち3種類はHP50。
HP40なのはゼニガメ(第1弾)のみ。「あわ」による時間稼ぎができるものの過信は禁物。

HP50かつ1エネでワザを使えるのはゼニガメ(拡張シート青)ゼニガメ(イントロ)
ゼニガメ(イントロ)は2エネ20点のワザを持つのでバリヤード(ジャングル)を相手にした際に戦いやすい。
ゼニガメ(ロケット団)は1エネワザを持たない。入手難易度は低め。

 

カメールはカメール(イントロ)だと、ワザ威力が全体的に抑えめだがエネコストが少なめ。にげるコストは唯一の2。
カメール(第1弾)は3エネ40点とまとまった威力のワザを持ち、臨時のアタッカーとして機能する。
カメール(サザン)カツラのクイズ その3を使う場合に優先される。

 

カメックス(第1弾)はデッキの要となるカード。
総じて殿堂ポイントが重めなカードだが、サイド落ちのリスク軽減のために投入枚数は考えておきたい。
特に新殿堂ランクだと2枚投入すれば殿堂ポイントをすべて使い切ってしまう。
2枚投入して基本の動きを強くするか、1枚だけ投入して残りの殿堂ポイントで動きに幅を持たせるかの選択になる。

 

サブアタッカーとしてはわるいカメックス(ロケット団)が考えられる。

カメックス(第1弾)で出せる最大ダメージは60点だが、こちらは最大70点の持ち主。ここまでのダメージを出せる水ポケモンは少ないので貴重な存在。
ゼニガメとポケモン育て屋さんがそれぞれ1枚ずつ余っていれば簡単に出すことができるのも利点。

 

ポケモン育て屋さん

2ターン目にカメックス(第1弾)を出して「あまごい」で攻めていけるようになるカード。
余ったらわるいカメックス(ロケット団)に回したり、エリカのウツボット(エリカデッキ)でアタッカーを補助することができる。
ドローカードの選択にもよるが、多数投入すると手札事故にもつながることがあるため、投入枚数を控えることも考えられる。

 

ドローカード

「あまごい」に必要な水エネルギーやポケモン育て屋さんを引くためにある程度厚くしておく必要がある。

一例としてエリカは相手にも引かせてしまうドローカード。
これによって相手に展開を許してしまっても、カメックス(第1弾)さえ出せればそのまま押していくことができる。
そうしたデメリットを嫌う場合はマサキの転送装置、展開を急がない場合はマサキと、状況に応じて調整したい。

変わり種としてカツラのクイズ その3もある。
カメックスラインは「あわ」「かみつく」「みずでっぽう」と覚えるポケモンが多いワザを使えるため、組み合わせるポケモンによってはクイズの難易度を上昇して安定したドローに繋げられる。

 

エネルギー回収手段

即座に次のアタッカーを準備できるので必須に近い。
ここは一気に4枚回収することができる超エネルギー回収が適している。
また、エネルギースタジアムは毎ターンこつこつとエネルギーを回収することができる。

 

サブアタッカー候補

は属するポケモンの数が非常に多いタイプなので、候補となるポケモンも非常に多い。

無進化ポケモン

進化しないのでデッキ枠を節約しやすい。
反面、エネコストの重さから「あまごい」への依存度が高め。

 

フリーザー(化石)

  • 弱点:-
  • 抵抗力:
     

たねポケモンなので出しやすい上にHPも高い。
その上で弱点を突かれず抵抗力を持つ、非常に高スペックなカード。

「フリーズドライ」は3エネ30点+マヒでワンチャンスを作りやすい。
「ふぶき」は4エネ50点+どちらかのベンチ全体に10点。高威力なのもさながら、相手のベンチに削りを入れることで以降のアタッカーも動きやすくなる。
相手のベンチの数が多ければその分だけリターンも大きくなるので、お互いのベンチにいるポケモンのHPを見ながらなるべく積極的に使用したい。

 

スイクン(neo3)

  • 弱点:
  • 抵抗力:-
     

「クリスタルボディ」により相手のワザによるダメージ以外の効果を受けない。
特殊状態にすることがメインのポケモンに対して刺さりやすく、ベロリンガ(ジャングル)をものともしない。
ワザ「オーロラウェーブ」は相手の動きを封じることに長けたワザ。
威力が低いため、耐えられて次の展開に繋がれやすいのがネック。

 

1進化ポケモン

カメックスに匹敵する高打点持ちから、低打点ながらも光るものがある能力を持つものまでが存在。
前述した無進化ポケモンと同時に組み込むことも考えられる。

 

カスミのニョロゾ(ジム拡張1)

  • 弱点:
  • 抵抗力:-
     

ワザ「ウォーターパンチ」は水エネルギーの数だけ威力上昇の可能性を持ち、上昇値には上限がない。
「あまごい」で大量のエネルギーをつければ2進化ポケモンにも引けを取らない威力を出すことができる。
カスミのポケモンに属しているので【カスミウィニー】の要素も組み込み、カスミでワザ威力を上げ、ハナダシティジムで機動力を上げることが可能。

進化前のカスミのニョロモLv.16(ジム拡張1)は1エネ20点のワザを持つので序盤からサイドを取りやすい。
また、進化後のカスミのニョロボン(ジム拡張2)の「ウォーターリング」はバトル場へのダメージは少ないものの、相手ベンチに着実な削りを入れることができる。

 

キングラー(拡張シート緑)

  • 弱点:
  • 抵抗力:-
     

「もろばバサミ」は威力80点。大半の1進化ポケモンを一撃で倒すことができる。
その威力の代償として自身の被ダメージが増加してしまう。ディフェンダーは必須に近い。
一応「しおまねき」でエネ加速ができるので「あまごい」なしで動くことも可能。

 

ジュゴンライン・ギャラドスライン

  • 弱点: (ジュゴン)、 (ギャラドス)
  • 抵抗力:-(ジュゴン)、 (ギャラドス)
     

『ポケモンカードGB』ではおなじみの組み合わせ。
ジュゴン(第1弾)ギャラドス(第1弾)は3エネ50点や4エネのマヒ効果付き攻撃を使うことができる。
これといった強烈な個性を持たないが、その分だけ癖が少なくて扱いやすい。

ジュゴンは進化後のHPは低めだが、進化前は耐久が高い。やさしいジュゴン(neo4)は遅延力の高いワザを持つ。
反対にギャラドスは進化後のHPが高い分、進化前はかなり貧弱なので「あまごい」への依存度が高い。
また、わるいギャラドス(ロケット団)は「ファイナルビーム」によって大ダメージのプレッシャーをかけることができる。

 

カスミのギャラドス(ジム拡張1)

  • 弱点:
  • 抵抗力:
     

「ハイドロクラッシュ」は威力70点。カスミによる強化を交えればさらに伸ばせる。
その反面、「はんこう」によって山札に帰ってしまうことがある。ついていたエネルギーも山札に戻るので超エネルギー回収が使えないのも難点。
「あまごい」は起動型の特殊能力なのでまきちらせ!ベトベトガスブビィ(neo1)で一時的に無力化することが考えられる。相手のベトベトン(化石)も逆手にとれる。
例によって進化前は貧弱なので注意。

 

シャワーズライン

  • 弱点:
  • 抵抗力:-
     

イーブイ(プロモ)の「れんさしんか」でカード消費無しに出すことができる。
能力はこれまでに挙げてきたカードの中でも低め。シャワーズ(ジャングル)の「みずでっぽう」は5エネ50点なのであまり効率がよくない。
また、わるいシャワーズ(ロケット団)は相手のエネルギーを確定ではがせる。
カツラのクイズ その3との相性がいいので併用したいところ。

 

ヌオー(neo3)

  • 弱点:
  • 抵抗力:
     

雷への抵抗力を持つため、カメックスの弱点をフォローする能力は高い。
「うずしお」は4エネワザとしては低威力なものの、確定で相手のエネルギーをはがすことができる。
相手によっては刺さらない能力なのでカメックスとの使い分けが重要だろう。

 

2進化ポケモン

カメックス自体が2進化ポケモンなのでデッキ枠が苦しくなる。
ポケモン育て屋さんを共有できる点でカバーしたい。

 

ニョロボン・ニョロトノライン

  • 弱点:
  • 抵抗力:-
     

カツラのクイズ その3との親和性が高い進化ライン。
「あわ」や「みずでっぽう」などで難易度の高いクイズを出してドローに繋げていくことができる。
弱点は重複しておらず、2進化同士なので耐久力が高め。
ニョロボン(第1弾)は「うずしお」で相手のエネルギーをトラッシュし、ニョロトノ(neo2)は「かえるのうた」で高威力を出せるのも特徴。

 

オーダイル(PF1)

  • 弱点:
  • 抵抗力:-
     

「ぎゃくりゅう」により非常に高いワザ威力を出し続けることができる。
殿堂ポイントやデッキの重さの兼ね合いで専用構築が求められるカード。
詳細は【ワニカメ】で。

 

キングドラ(neo3)

  • 弱点:なし(進化前は
  • 抵抗力:-
     

進化さえしてしまえば「りゅうのいでんし」で攻撃できる。
そればかりでなく、優秀な性能を持つ「たつまき」やシードラ(拡張シート緑)の「ウォーターボム」も使いやすくなる。
キングドラと親和性の高いポケモンセンターを使いやすくするためにエネルギーサーキュレートの投入も考えられる。
ポケモン育て屋さんとの相性は悪い。

 

その他のポケモン・トレーナーカード

ドククラゲ(化石)

アタッカー向きのカードではないが、少ないエネコストで相手をこんらんやどくにできる器用な存在。
厄介な特殊能力はこんらんで無力化したり、硬いポケモンを相手にはどくを入れられる。
にげるコスト0かつ進化前のメノクラゲ(化石)もデッキの潤滑油となる能力を持つので、他のアタッカーの邪魔をせずに役割を果たすことができる。

 

エリカのウツボット(エリカデッキ)

特殊能力で突風が使えるカード。
余ったポケモン育て屋さんを回すことで簡単に出すことができる。
新殿堂ランクではカメックス(第1弾)を2枚投入すると突風が入らなくなるので、それを担えるこのカードは重要な存在。

 

いいきずぐすり

エネルギー1枚と引き換えにHPを40回復するカード。
「あまごい」のおかげでエネルギートラッシュのコストが気にならない。

 

このデッキの弱点

ベトベトン(化石)

言わずもがな天敵。
カメックスが機能しなくなり、それに従って「あまごい」を前提としたサブアタッカーも戦えなくなる。
無対策だと何もできずに敗北してしまいかねない相手。

まきちらせ!ベトベトガスブビィ(neo1)の「モクモク」を使ってからカメックス(第1弾)を出すことで「あまごい」を使用可能になる。一度でも使えれば巻き返しを図れなくもないだろう。
そこから突風で呼び出し、なるべく一撃で仕留めたい。
カメックス(第1弾)の「ハイドロポンプ」は耐え抜く点に注意。

 

ポケモン

カメックスラインの弱点を突いてくる相手。
いくら高いスペックを持っていようとも弱点を突かれてはひとたまりもない。
水ポケモンは選択肢が多いので弱点や弱点なしのものも存在する。構築段階から意識したい。
幸い、雷ポケモンは種類が少なめなので、対峙しないものと割り切って対策を切り捨てることも考えられる。

 

ベンチポケモン対策の薄さ

水ポケモンはエネルギーを貼りきれば高い威力のワザで攻撃し続けられる反面、ベンチポケモンに対してダメージが及ぶワザの持ち主は少ない。
ダメージを負ってベンチににげたポケモンにダメージを入れてきぜつさせることにもちょっと手がかかる。

ベンチに置き物を並べてバトル場のポケモンを全面的にバックアップするようなデッキが相手の場合も、補助が間に合う前にバトル場のポケモンを倒すか、突風でベンチのポケモンを呼んで叩く以外のやり方を取りづらい。
相手の補助が間に合ってしまったり、突風を受けてもリカバリーが容易なデッキだと突破に手がかかる。
もともと相手の準備が整いきる前に攻撃に移れるデッキとはいえ、頭の片隅には入れておきたいところ。
突風エリカのウツボット(エリカデッキ)の併用も考えられる。

 

主要カード殿堂ランク

※赤字の殿堂ランクは4点制、それ以外は8点制です。

カード名/殿堂新殿堂ハレツー高槻クラ2016うずまきプレイジム名古屋
カメックス(第1弾)4点2点3点3点2点1点2点
突風2点2点2点1点2点1点3点
カスミ0点1点0点0点0点2点3点
 

その他余談

  • デッキタイプとしては事実上【カメックス】なのだが、当時から【ターボカメックス】という名称が浸透していた。どちらでも通じると言えば通じる。
    • また、アタッカーに進化ポケモンを据える場合は【○○カメ】や【カメ○○】と呼ばれることもある。最たる例は【ワニカメ】
    • 元々は『Magic: the Gathering』の用語。高速ドローや大きなマナ加速を駆使したデッキを総じて【ターボ○○】と呼んでいる。