Springfield Rifle

Last-modified: 2021-02-21 (日) 15:48:32

Springfield M1873

概要

モデルはスプリングフィールド社の『M1873』。
M1873は、米陸軍が初めて採用した後装式の金属薬莢を使用する単発式のアメリカ製ライフルであり、西部開拓の只中、1873年から1886年までに約70万挺が生産されたとされている。

装填と排莢のシステムには特徴的なトラップドア形式を採用していた。
これはブリーチ・ブロックを手動で開き、弾薬の装填/排莢を行う様子がさながら落し戸のようであったことに由来している。
シンプルなメカニズムは耐久性の向上に一役買い、使用する弾薬も高火力な.45-70弾であったことから軍からの評価は上々であった。

M1873には通常の歩兵仕様よりも銃身が300mmほど短いカービンモデルが存在しており、19世紀末の対インデイアン戦争時には米国騎兵隊の専用装備に選ばれている。インディアンが使用していたレバーアクション式の連発銃には弾薬の威力の点では勝っていたものの、装弾数の面では大いに劣っていた。さらに.45-70弾薬は発射時に膨張して薬室に張り付き、排莢が出来なくなるという大きなリスクを抱えていた。一説によると、カスター将軍率いる第七騎兵隊の敗因もこの薬莢の張り付きにあったと言われている。
.45-70弾薬に採用された薬莢には銅が使われており、そのため熱による体積変化の度合いが大きかったのである。

その後銅よりも薬室への張り付が発生し難い真鍮製薬莢へと変更され、後発であるM1888は、1890年から1894年まで生産が続いた。
後の軍用正式銃にはM1892が選ばれることになる。

ゲーム内での扱い