Slot

Last-modified: 2025-05-15 (木) 14:58:42

Slot(スロット)

Resoniteのオブジェクト(コンポーネント)はスロットに入っています。
スロットは階層構造になっており、座標情報によって3D空間に配置されています。

(ここでは、シーンインスペクターに関する解説も同時に行います。)


項目

Name:
スロットの名前。<string>
日本語や装飾も使えるけど、なるべく英語で簡潔に書くと良いです。

シーンインスペクターの階層表示は名前の色によって、スロットの状態が分かります。

通常時
選択中
ActiveがFalse
自スロットのPersistentがFalse
暗橙親スロットのPersistentがFalse

名前全部にカラータグ(<color=#f8f770>等)で色を付けちゃうと、上記の変化が分からなくなります。
乱用すると却ってシーンインスペクターが見ずらくなってしまうので、気を付けましょう。

ちなみに、各種インスペクターの表示はHostが処理しています。

自動的に設定される名前について

システム側で自動的に設定されるスロット名を紹介します。

- Parent親スロットを作成すると追加される。
- Child子スロットを作成すると追加される。
- Pivot中心に親を作成すると追加される。
(Baked)スロットをベイクすると追加される。
- AssetsDestroyPreservingAssets(リサイクル)すると追加される。(ワールドRootのAssetsスロット)

この他にも様々な名前がシステム側で使用されます。


Parent:
親のスロット。<Slot>

ワールドのRootスロット以外は必ずどこかの階層下にあるので、親スロットが存在します。
親スロットのActive状態や座標等は、その配下の階層全てに影響を与えるので階層構造は熟考しましょう。

ちなみに、自スロットのローカル座標はそのままで別スロットに移動させたい時は、この項目に移動先のスロットを指定しましょう。
この操作方法を覚えると、ワールド製作等の様々な場面で役に立ちます。


Tag:
スロットのタグ。<string>
様々なシステムで使用できる、識別札。
Name同様、好きな文字列を入力できる。

タグは非常に効率的です。Slotの検索や比較等をする際は、NameではなくTagで行うと良いです。


Active:
スロットのアクティブ。<bool>
スロットの活性/非活性を設定できます。

通常は、配下のコンポーネントも停止します。(停止しないコンポーネントや、一部だけ停止するコンポーネントもあります。)


Persistent:
スロットのパーシステント。<bool>
持続させるかどうか。
Trueなら保存される。Falseだと保存されない。

User等のスロットはFalseになっているので、ワールドを保存してもUserは保存されません。

ちなみに、コンポーネントの方は名前が小文字になってる。


Position:
スロットのポジション。<float3>
親スロットに対しての自スロット位置。(ローカル空間の位置。)

Rotation:
スロットのローテーション。<floatQ>
親スロットに対しての自スロット回転。(ローカル空間の回転。)

回転はややこしいです。特にX軸を回すときはとてもややこしいです。


Scale:
スロットのスケール。<float3>
親スロットに対しての自スロット縮尺。(ローカル空間の縮尺。)
初期値は等倍(1,1,1)です。

スケールの管理を疎かにすると、後々苦労します。
なるべく親スロットをグローバルスケールの等倍(Rootスロットに対して等倍)にしておくと、楽に製作活動が進みます。


OrderOffset:
スロットのオーダーオフセット。<long>
同じ親の子スロット同士の並び順を決める事ができます。
数値が少ない方が上位に、大きいと下位に配置されます。

スロットの並び順は、コンポーネント等の処理順序にも影響を与えます。


Destroy()
スロットを破棄する。
(ゴミ箱アイコンと同じ機能。)

DestroyPreservingAssets()
スロットを破棄する。
ただし、アセットコンポーネントがある場合はスロットを破棄せずに、アセットコンポーネント以外のコンポーネントを破棄してからRoot直下のAssetsスロットに移動させる。
(リサイクルアイコンと同じ機能。グラブして破棄も同じ。)

X: +-     Y: +-     Z: +-
座標系のヒント表示。

リセット:
座標のリセットボタン。
位置ボタンPositionを0,0,0にする
回転ボタンRotationを0,0,0にする
拡大/縮小ボタンScaleを1,1,1にする

中心に親を作成
中心に親を作成するボタン。
バウンディングボックスの中央位置に空の親スロットが生成されます。(ズレていない場合は生成されません。)

親スロットは名前に「 - Pivot」が追加されます。


ジャンプする
ボタンを押すと、そのスロット位置の目の前へ自分が瞬間移動します。

大きなワールドで作業をするときに、移動時間の短縮ができて便利です。
(ジャンプ移動する際は、移動方法をノークリップにして、シーンインスペクターを自分に固定すると良いです。)


引き寄せる
ボタンを押すと、そのスロットを自分の近くへ瞬間移動させます。
(スロットのPositionを書き替えています。)

子にする:
そのスロットの階層を移動させます。
ローカルユーザースペースボタン今、自分が居る階層(ローカルユーザースペース)へ移動させます。
ワールドルートワールドのRootスロット直下へ移動させます。


参考