文月巡業－混迷戦線－/エリアボステキスト後半

東京女子プロレス 正規軍 Ｄ＆Ｄ
マーズ野々村：

いよいよ来週……仕切り直しか。

東京女子プロレス 正規軍 Ｄ＆Ｄ
ムー成田：

災難だったな……リーダー。

マーズ野々村：

まあ、災難というか……予想外だったというか。

当日、控え室で出番を待っていたら……
出番の前に終わっちゃったからねぇ。

東京女子プロレス 正規軍 Ｄ＆Ｄ
都坂 ユーリ：

あの時のリーダーの顔……今年の傑作大賞……ぷぷ……

マーズ野々村：

いや、しょうがないでしょっ。誰だって愕然となるって！

ムー成田：

まあ、何にしても……すぐに挑戦できて、何よりだ。

東京女子プロレス 正規軍 Ｄ＆Ｄ
ラシェル・フォルゴレ：

そうね。これで挑戦権まで流れたらって思うと……

ムー成田：

フォルゴレさんは……

ラシェル・フォルゴレ：

ん？

ムー成田：

あまり聞きたくはないのだが……いつ、イギリスに帰るのだ？

ラシェル・フォルゴレ：

ふふ……本当は、もう帰ってなきゃいけないのよ。

でも、ノノムラのことが気になってね。
なんとか、タイトルマッチ当日までは留まることにしたの。

試合を見届けて、その足へ空港へ……
って感じになるかしらね。

ムー成田：

そうか……

マーズ野々村：

はっはー、まっかせといてよ！

試合前
“12000年の戦士”
ムー成田

ならば、私も気合を入れねばな……

勝利時
ムー成田：

むぅ……世の中、うまくいかないものだ。

ラシェル・フォルゴレ：

ふふ、焦る必要はないわよ。ナリタはまだ若いじゃない。

ムー成田：

確かに現世人としては若いが、
前世での年齢も足すと人生経験は誰よりも高い。

ラシェル・フォルゴレ：

……あなたの前世の話が聞けなくなるかと思うとさみしいわ。

ムー成田：

いつでも聞きに来るといい。
ムーの戦士は常に門戸を開放している。

マーズ野々村：

成田は相変わらずだなあ。

都坂 ユーリ：

まあ……成田……だし。

ラシェル・フォルゴレ：

………………

ノノムラ、この後……ちょっといい？

マーズ野々村：

ん？　なーに？

こんな所で、どうしたの？

ラシェル・フォルゴレ：

まあ、他に人目のつかないところに
心当たりが無かったからだけど……

ちょっとね。気になったことがあって。

マーズ野々村：

何？

ラシェル・フォルゴレ：

ノノムラ。あなた……無理してない？

マーズ野々村：

え？

ラシェル・フォルゴレ：

確かにあなたはいつも明るくて、勝ち気で、
ポジティブだけど……

ここ最近のあなたは無理をしているように感じるのよ。

マーズ野々村：

やだなぁ、何を言ってるのさ。

ラシェル・フォルゴレ：

そう？　私の気のせいならいいんだけど……

マーズ野々村：

…………

ラシェル・フォルゴレ：

私の気のせいじゃ……ないんでしょ？
プレッシャー、なんでしょ？

マーズ野々村：

…………

………………

不安に決まってるじゃないかぁっ！

そりゃ、プレッシャーあるに決まってるよ！
こんな事になって……

だって、明らかに流れは麗雫に向いているもん！
ちょっと前なら、負ける気はしなかったけど……

今、彼女は流れに乗っている！　私には分かるんだ……
ベルトをとって、勢いが増している！

フォルゴレにも分かるでしょ？
波に乗ったレスラーがどれだけ厄介か。

ラシェル・フォルゴレ：

もちろん、知ってるわ。

マーズ野々村：

だから、怖いんだ。

タイトルマッチのお膳立てをして、
そのタイトルを戦う前にかっさらわれて……
それで、もし……

もし、負けちゃったら……
三連戦の３人目に控えていた私が１人目の麗さんに敗退したら……

私は、ピエロだ。
菊池さんに負けるのとは、ワケが違う……

でも、今の麗雫は簡単には勝たせてくれない。
そんな感じがする。

ラシェル・フォルゴレ：

…………

マーズ野々村：

だから、怖いんだ。
怖いんだよ……フォルゴレ……

ラシェル・フォルゴレ：

ノノムラ……

リザルト

おや、リーダーとフォルゴレさんは……先に帰ったのか？

敗北時

その日まで、私も勝利を重ねよう

―東女寮―

雪女：

はぁ……ここが、東女の新しい寮。

マーメイド塩味：

綺麗ですね～。

雪女：

なんかずるいなー。
私たちがいた頃は、すっごいボロだったのに。

マーメイド塩味：

それも驚きなんですけれど……

何で神崎さんが今さら寮住まいを？

神崎 玲子：

結構、快適だぞ？

雪女：

神崎さんの部屋にお呼ばれなんて……
鈴森さんに知られたら、嫉妬されそう。

社務 さわり：

わかります。嫉妬って怖いですよねっ。

雪女：

あなたはその……大丈夫なの？神崎さんと同室で？

社務 さわり：

え、何が？

雪女：

その、プレッシャー的な意味で。

社務 さわり：

あー。確かに、
最初に話を聞いたときは吐血しそうになりましたけど……

一緒に暮らしてると、結構おもしろいですよ。

雪女：

へぇー。

社務 さわり：

今はむしろ、神崎さんと一緒にいないときの方が
身の危険を感じるというか。

雪女：

え？

社務 さわり：

神崎さんと一緒の方が気が休まるってことです。

マーメイド塩味：

私も、神崎さんの事を誤解していたかも～。

神崎 玲子：

誤解？　何をだ？

マーメイド塩味：

いえ、その……東女にいたときは
近寄りがたかったというか……

何か側に寄ったら殺されそうと言うか。

雪女：

うん。よく鈴森さん、
神崎さんに対してあんな口聞けるなって思ってた。

神崎 玲子：

とんだ誤解をされたものだ。

社務 さわり：

そうですよ、カンちゃ……
神崎さんは、誤解されやすいというか……

ただ、危険なだけなんです。

雪女：

危険？

社務 さわり：

ええ、例えるなら……
人に良く慣れたライオンと同居している気分です。

（ごそごそ）
ほら、この背中見て下さい。

雪女：

わっ、何このアザ！？

社務 さわり：

ちょっとギャグ言ったときに、
ツッコミを喰らったときの痣です。

雪女：

ッ……

神崎 玲子：

こいつはリアクションがオーバーなんだ。
ちょっと背中をはたいたら、頭から壁につっこんで……

マーメイド塩味：

それ……リアクションじゃなくて、
物理現象だったのでは～？

社務 さわり：

たまに命の危険を感じるけど、
神崎さんには悪気ないですから。

雪女：

いやいやいや、悪気無いからってそんな！

マーメイド塩味：

社務さんも……結構、壊れている人だったんですねぇ。

　
社務 さわり：

……ってね。私のことも変人扱いするんだよ、

失礼だよねー。

佐和 むつみ：

いや、雪女さん達の反応はフツーだと思うなー。

試合前
“いたずら座敷童子”
佐和むつみ

フラフラでマトモなのは……私だけだねっ！

勝利時
佐和 むつみ：

で、変人扱いされた文句を言いに来たの？

社務 さわり：

あ、そうだったそうだった……

私たちのカードが決まったよって。

佐和 むつみ：

そっちを先に話してよ！

社務 さわり：

その場で話してたんだけどね。
向こうは「霊界道中鬼」を出したいんだって。

その対戦相手に、フラワリングフラッフィは
どうかって話になったの。

佐和 むつみ：

え、私たち(フラフラ)って……さっちー(咲川)も、ちづー(千鶴)も、
もう決まってるじゃん。

社務 さわり：

大丈夫。フラワリングフラッフィは５人でしょ。

佐和 むつみ：

あ、あー……そうか。

　
７月下旬、タイトルマッチ興行。第３試合決定。

佐和むつみ＆社務さわり＆
　クリスティーヌ香田　　ｖｓ　　キョンシーYui＆
　　　　　　　　　　　　　　赤鬼ふたば＆青鬼ひとみ

リザルト

それじゃ、いっちょがんばりましょっかね♪

敗北時

今度、さっちゃんの部屋覗きにいってみよ……

ＦＷＷＷ レジスタンス 健駄羅(ガンダーラ)
スジャータ：

来ちゃっタ♪

笠松 鏃：

来ちゃったって……

ＦＷＷＷ レジスタンス
岡部 いんこ：

私たち以外のレジスタンスが来ていいんですか？

スジャータ：

大丈夫です。バターたくさん、ぬりぬりしましタ。

ＦＷＷＷ レジスタンス 健駄羅(ガンダーラ)
孫 月星：

バーターな。

ほら、今度……ナイトメアと東女が戦うだろ？
東女って言っても、その一部の女帝直下だけどさ。

何だかんだ言って、ヴァンプ鈴森はウチ(ＦＷＷＷ)の看板だから……

姫麻呂 町由岐：

負ければ、ＦＷＷＷにとって大ダメージであるな。

孫 月星：

そう。 本音としては今からでもやめさせたいけれど、
ナイトメアは聞きゃしない。

姫麻呂 町由岐：

うむ……フロントとしては、その保険がほしかろうのう。

孫 月星：

だからフロントとしては東女の力を借りたい。

姫麻呂 町由岐：

だが、我ら(選手)からすれば自力で団体を立て直したい。

孫 月星：

そのための、バーターだよ。

姫麻呂 町由岐：

その摺り合わせが、出来たのであるか？

試合前
“斉天大聖の子孫”
孫月星

よっし、孫 月星……参るぜっ！

勝利時
孫 月星：

はひー、疲れたー……

笠松 鏃：

お疲れ様です。

それで、どんなやりとりが行われたんです？
こないだの、あかりさんのですか？

孫 月星：

んー、まあ。本筋とは違うけど……

それから派生した話かな？
今回のは、オマケみたいなもんだよ。

２０１４年７月３日、ＦＷＷＷ

あかり：

そうそう、そういえば……これは、神崎さんが言ってたらしいんだけど……

ラヴ・オニキス：

神崎さんが？

あかり：

うん。このまま、埋もれさせておくには、惜しい人がいるんだって。

ラヴ・オニキス：

惜しい人？

選手ですか？

あかり：

ううん……引退しちゃったから、もう選手じゃ無いよ。
引退して復帰するような人でもないし……

でも、コーチとしてなら……私から見ても、凄い人。

ラヴ・オニキス：

その人を紹介してくれると？

うん。一応、タテマエ上は何かと引き替えになると思うけど……

　
孫 月星：

ってーわけでさ。

笠松 鏃：

なるほど……

確かに東女にお邪魔していて……
トレーニングや、コーチの……
裏方の質の違いというのは実感していました。

その、東女の選手をして優秀と言われるコーチなら……

孫 月星：

だろ？

なんでも、ケジメとして東女の事には口出ししないって人なんだと。

なら、オレらがいただちゃってもいいよな。

リザルト

やれることは、何でもやらないとなっ！

敗北時

何だよ何だよ。東女って、こんなもんかー？

雪女：

困ったわね。

マーメイド塩味：

困りましたね～。

東京女子プロレス 正規軍 女帝直下
姫小路 由樹：

あら、何を困っていらっしゃるのかしら？

雪女：

あ、姫小路さん。

姫小路 由樹：

ふふ。 ２人とも、いらっしゃい。

確か……２４日の興行のすりあわせで、来ているのよね？

雪女：

ええ。一応、カードについては全権大使で来たんですけれど……

ちょっと、困ったなあって。

姫小路 由樹：

何に困っているの？

マーメイド塩味：

えっと～……あと２カード決まってなくてですね～。

東女側……というより、
女帝直下で対戦の決まっていないレスラーは十両さんと、
霧島さんのお二人ですよね～。

対して、私たち(ナイトメア)の方は
カードの決まっていない子たちこそ７人いますが……

その……残った面子の中に
十両さんや霧島さんと互角に戦える人材がいないんですよ～。
それで、残りが決まらなくて……

雪女：

もう、ただの一派閥のくせに女帝直下は層が厚すぎるんですよ！

姫小路 由樹：

そ、それは……ごめんなさい？

ちょっと、現時点で決まっているカードを見せて下さる？

雪女：

……はい……

姫小路 由樹：

あー……雪女さんも、塩味さんも動けないのね……

雪女：

ええ、私たちじゃないと……女帝直下２人を相手に出来ないもの。

姫小路 由樹：

ＦＷＷＷの他派閥に協力を仰ぐとか？

雪女：

東女全体ならともかく、一派閥が相手じゃ、出来ないわ。

あー、どうしよう。捨てカードを作るのも癪だし。

姫小路 由樹：

そうですわねぇ……

時に、雪女さんには言ったことがあるかしら？

雪女：

何をです？

姫小路 由樹：

私、最近弟子をとりましたの♪

　
東京女子プロレス 正規軍 残酷姫の弟子
プロミス榎下

(今夜のごはんは何かな～)

試合前
“情熱打ち上げ花火”
プロミス榎下

たくさん動いて、おなか減らしておかないとっ！

勝利時
東京女子プロレス 正規軍 女帝直下
ミス・十両：

お呼びでゴワスか、由樹殿。

マーメイド塩味：

あ。今、十両さんのカードを決めていたんですよ～。

ミス・十両：

おお、塩味殿に雪女殿。ご健勝そうで何よりでゴワス。

誰が相手でもいいでゴワスよ。
足も大分よくなってきたでゴワスし……
誰でもぶちかましてやるでゴワス。

姫小路 由樹：

そのぶちかましに耐えられそうな人が残っていないので、
悩んでいるのですわ。

ミス・十両：

お、おう。そうでごわしたか。

姫小路 由樹：

ええ。鈴森さんは私がもらいましたし、
雪女さんも塩味さんももう埋まっている。

ミス・十両：

ふむ。ナイトメアは相変わらず３トップと、
その下の格差がでかいでゴワスなぁ。

雪女：

うぐ……

姫小路 由樹：

そこでね、シングルでは格差が大きいから……
タッグで差を埋めようと。

十両さんにはすずりさんの子守をして欲しいのですわ。

ミス・十両：

ああ、榎下殿とタッグを組めと？

姫小路 由樹：

えぇ。十両さんならうちの子をおまかせ出来ますし。

マーメイド塩味：

えっと、榎下ってプロミスさんのことですよね？

雪女：

あの、小さい子よね。

プロミス榎下：

師匠ごめんなさい、負けちゃった！！

姫小路 由樹：

あらあら、しょうがない子ね～。

プロミス榎下：

うー……

姫小路 由樹：

でも、勝負は時の運。次の対戦カードが決まったから、それで頑張りなさい。

プロミス榎下：

次の試合？

７月下旬、タイトルマッチ興行。第２試合決定。

ミス・十両　　　　　　　山崎フランケン
　プロミス榎下　　ｖｓ　　グレムリン御門

リザルト

対抗戦？ やたっ、やるやる！！

敗北時

うんっ！　今日は師匠に自慢できるなっ！！

―凶獣控え室―

東京女子プロレス 悪役軍 凶獣
友野 なるみ：

あー……

もう、そんな季節かー……

東京女子プロレス 正規軍 滝沢組
石狩 みな：

うぅ……

去年だけかと思ってたのに……
またしても……またしてもっ……

友野 なるみ：

ご愁傷様。

東京女子プロレス 正規軍 サンデーモーニング
あかり：

いいじゃない、水着のシーズン。

私たちだけ、特別って感じがして。

石狩 みな：

そんな特別感は、いりません！

あかり：

季節限定の、プレミアム感も出てるし。

石狩 みな：

あかりさん……確か去年は夏が終わっても
その格好していましたよね？

あかり：

なんにしても水着はいいよー。

なるみちゃんも、今年はやろうよ！

友野 なるみ：

……遠慮しておきます。

試合前
“ヤングドラゴン”
友野 なるみ

いやー。みんな、よくやるなぁ……

勝利時
東京女子プロレス 正規軍 ソニックファミリー
ディアナ・ライアル：

…………

友野 なるみ：

あー……ディアナさんもですか。お疲れ様です。

ディアナ・ライアル：

この格好……

試合中に見えちゃいそうなのが、なんとモ……

友野 なるみ：

そ、それは危ないというか……

ディアナ・ライアル：

なるみは水着、どうでス？

友野 なるみ：

やりませんよー。私にはとてもとても。

ディアナ・ライアル：

いえ、水着の支度はどうなってるのかなっテ……

友野 なるみ：

ですから、やらないですって。

ディアナ・ライアル：

え、でも……

なるみがやるコトは、もう決まってますよネ？

友野 なるみ：

ええっ！？

ちょっ……えっ！？何ですかそれ？
私、聞いてないですよっ！？

あかり：

あ、ダメだよディアナさん。バラしたらー。

凶獣の人がサプライズパーティの準備してるんだから。

ディアナ・ライアル：

えっ、そうだったんですカ！？

ごめんなさい。私、てっきり知っているものかト……

あかり：

あれ？　ディアナさん、
凶獣の人が口止めしている時にいなかったっけ？

石狩 みな：

確か、いなかったかと……

友野 なるみ：

な……な……

石狩 みな：

まあ、仲間が増えると思って私も様子を見に来ましたが。

友野 なるみ：

それで、こっちをうろついてたのか！！

なんとなく……正規軍の３人が凶獣控え室にいるって
違和感あったけど……そんな……

ディアナ・ライアル：

エット……なるみ……

友野 なるみ：

なんですか？

ディアナ・ライアル：

そんなわけで、私が口をすべらせてしまいましたけど……

凶獣の人に言われたら、オドろいてあげて下さいネ。

友野 なるみ：

そんな演技の自信……ないです。

リザルト

っていうか、ホントに私が……やるの？

敗北時

うん。今日はスッキリ、いけた！

孫 月星：

お、あかり……涼しそうだなー。

あかり：

へっへー、いいでしょー。快適だよ♪

孫 月星：

いいよなー、水着の似合うヤツは。

あかり：

大丈夫だよ月星ちゃん。

孫 月星：

なにが？

あかり：

世の中で、幼児体型が好きな子もけっこういるよ♪

孫 月星：

よーし分かった。その無駄な脂肪、
サンドバックにしてもらいたいんだな？

あかり：

ロリコンって呼ばれる人たちでね……

孫 月星：

説明つづけなくていいっつの！

と、まあ……熱くなるのはおいといて……うん、
落ち着け……落ち着け、オレ……

ホントにあの話、いいのか？

あかり：

うーん……少なくとも、黙認はしてくれるって。
あとは現場(・・)の判断まかせ。

孫 月星：

そっか……あんがと。

あかり：

どういたしまして♪

東京女子プロレス 正規軍 サンデーモーニング
マジョラム吉井：

あら、あかりちゃん……またそんな恰好でうろついて。

帰るときには脱いでよ？
その格好のアナタとスーパーに寄るの、
恥ずかしいんだから。

あかり：

えー……恥ずかしいって思うから、恥ずかしいんだよ？

試合前
“肉体派アイドル”
マジョラム吉井

もう、あかりちゃんったら……

勝利時
マジョラム吉井：

うーん……今日は筋肉のノリが、今ひとつね～。

孫 月星：

…………

あかり：

どしたの？

孫 月星：

いいよなぁ、吉井さん。あの……筋肉……

オレもあんな筋肉、つけたいよなぁ。

マジョラム吉井：

あら、アナタ筋肉がつきづらい体質なの？

孫 月星：

うん。オレ……鍛えた分、力はつくんだけどさ……
筋肉が膨らまない体質っていうか。

マジョラム吉井：

まあ。それはそれで羨ましいと思うけど……

良ければ私の使ってるプロテイン、
分けてあげましょうか？

あかりちゃんの調合した特別製だから、
もしかしたら……あなたにも、効くかもしれないわ。

孫 月星：

本当か！？

あかり：

いいよ。マジカル・プロテイン。
今なら格安で分けてあげる♪

リザルト

いちご味とレモン味とうなぎ味があるけど……どれがいい？

敗北時

うん。大胸筋の調子は良し……と

東京女子プロレス 正規軍 女帝直下
霧島 梨花：

ちょっとちょっとー。
今度の対抗戦、あたしのカードだけ
まだ決まってないってどういうこと！？

マーメイド塩味：

あ、梨花さん。

霧島 梨花：

あんたたちでしょ？カード決めてるの？

しっかりしてよー。

マーメイド塩味：

すみませ～ん。

ええとですね、残ったメンバーに対して
梨花さんが強すぎるもので……悩んじゃってて……

霧島 梨花：

え、あたしが強いから？

マーメイド塩味：

えぇ。そうなんですよ～。

雪女：

そうよ。あなたが強いからいけないの。

霧島 梨花：

そ……そっかぁ。
あたしが強すぎるのがいけないのか～。

まいったな～。そりゃ、しょうがないわよね。

ホント、強すぎてゴメンね～。

雪女：

言っといて何だけど……あなた、チョロすぎるわよ？

姫小路 由樹：

でも、どうしますか？
いい加減にカードを決めないと。

雪女：

そうなのよね……

霧島 梨花：

ナイトメアって、あとどんなのが残ってるの？

雪女：

そうね……例えば、残ってる面子の１人が
今から試合するけど……どうかしら？

　
ＦＷＷＷ 覇軍 ナイトメア
コボルト奈村：

懐か死ぃ……懐か死ぃナぁ……東女のリングも……

試合前
“ワンダリング経験値”
コボルト奈村

昔はァ……ここに、骨を埋める気だったんだァ……

勝利時
雪女：

どぉ？

霧島 梨花：

却下！！

いくらなんでもコボルトって……
他には誰が残ってるの！？

マーメイド塩味：

ええと……

こんな感じでしょうか？
（※画面には、ヘカトン慧子・ゴルゴン別部・ヘルキャット綾部・リトルデビル鈴木）

霧島 梨花：

何これ……綾部以外、新人と三下じゃない！

その綾部にしたって、あたしとサシでやっていい勝負出来るとは……

マーメイド塩味：

だから悩んでるんですよ～。

？？？：

じゃあ、私が助けてあげるね。

（ぐしゃあっ！）
がふっ！

ＦＷＷＷ レジスタンス チーム健駄羅(ガンダーラ)
ラヴ・トパーズ：

雪女：

ちょっ、トパーズ！？

姫小路 由樹：

背後から椅子の角とは……梨花さん、大丈夫？

マーメイド塩味：

どういう……つもりですかぁ？

ラヴ・トパーズ：

だから、助けてあげにきたんだって♪

これで、最後のカードが決まったでしょ？

雪女：

勝手なことを……
今回は、ナイトメアと女帝直下の戦いよ！！

孫 月星：

その直下との戦いで満足なカード組めないの、ダレだよ？

スジャータ：

私たちレジスタンスも……
浮上の足がかりが欲しいんですよネ～。

もちろん、私たちもリスクは負ってます。
これでトパーズが結果出せなかったら……トカゲの尻尾。
プツンですネ♪

マーメイド塩味：

健駄羅(ガンダーラ)……あなたたち、

はじめからそのつもりで東女に……

雪女：

ダメよ、今回は私たち(ナイトメア)のものなんだから！

孫 月星：

テメェらには聞いてねぇよ、ナイトメア！

スジャータ：

そうでス。
私たちは……女帝直下にケンカをバーゲンしましタ。

霧島 梨花：

ってて……畜生、頭が……

姫小路 由樹：

そうですわね。

元より、その日の興行のメインは
麗さんと野々村さんのタイトルマッチ。
そういう意味では……大会通しての「vsナイトメア」
という図式はすでに崩れています。

逆にお尋ねしますが、そちらこそ大丈夫なのですか？
ナイトメア以外の面子が対抗戦に絡んできて……

孫 月星：

大丈夫だ。もともとソイツ(トパーズ)なら、

何やらかしても不思議じゃねぇって思われてる。

姫小路 由樹：

なるほど……

孫 月星：

それに、結果を出せなかったら、
今スジャータの言ったとおりオレたちゃトカゲの尻尾だよ。

スジャータ：

私たちもレスラーですから。
勝負をかけるときには、かけてみまス♪

姫小路 由樹：

そうですか……わかりました。
ただし、あくまで今回はナイトメアが先約です。

ナイトメアがそちらの方と同等か、
それ以上のカードを提供できるなら……
そのお話を受けるわけにまいりません。

どうかしら？

雪女：

く……それを出せたら苦労は……

姫小路さん。あなたも、性格悪いですよね……

姫小路 由樹：

残酷姫と呼ばれてますので♪

では、決定ということで……

霧島 梨花：

ちょっと待った！

何であたし(当事者)には何も聞かないの！？

姫小路 由樹：

聞くまでもないことだと思いまして。

霧島 梨花：

聞きなさいよ！
こちとら、後頭部割られてんだから！！

姫小路 由樹：

わかりました。

では、どうしますか梨花さん。この話を受けますか？

それとも、この場で仕返し(制裁)します？
今なら、ナイトメアの２人も加勢してくださるかと……

霧島 梨花：

そんなカッコ悪いことするわけないでしょ！

姫小路 由樹：

やっぱり、聞くまでもないじゃないですか♪

霧島 梨花：

あーもー……とにかくっ！

ラヴ・トパーズだっけ？敵陣で暴れたその度胸に免じて、
あたしがキッチリ、リングでカリ返してやる！覚悟しなさい！！

ラヴ・トパーズ：

わかったわ。私が、愛(ラヴ)を教えて上げるね♪

　
７月下旬、タイトルマッチ興行。第４試合決定。
霧島 梨花　　　　vs　　　　ラヴ・トパーズ

リザルト

愛が出てきた？ 怖いよなァ……愛って、怖いよなァ……

敗北時

勝っ血まったよ……悲しい……悲しくて、嬉死ぃなァ……