ECML London - Peterborough

Last-modified: 2020-09-16 (水) 15:35:21

目次

基本情報

アドオン名East Coast Main Line London-Peterborough Route Add-On
イギリス
開発元Dovetail Games
軌間1,435mm
最高速度125mph(201km/h)
電化方式架空電車線方式
保安装置AWS
時代設定現代
価格2,980円
発売日2013年12月5日
販売先Steam

路線解説

実物紹介

東海岸本線(East Coast Main Line、ECML)は、ロンドンからピーターバラ、ドンカスター、ヨーク、ダーリントン、ニューカッスルを経由してスコットランドのエディンバラへ向かう393マイル(632km)の主要幹線である。

路線網は元々ノース・ブリティッシュ鉄道、ノース・イースタン鉄道、グレート・ノーザン鉄道の3社が建設した区間を結ぶ形で成立した。1923年にはLNER鉄道、1948年にはイギリス国鉄の路線となった。

路線は平坦で急カーブも少なく、時速200km/h運転が可能である。

収録内容

ロンドンのキングス・クロス駅からピーターバラまでの76マイル(122km)の区間を再現。この区間はロンドンからの近郊列車も運行され、大部分が複々線となっている。時代設定は現代。

車両は近郊列車の365系、長距離列車で非電化区間直通用のHSTが当初より収録された。TS2015では日立の801系が追加され、現在ではこのアドオンに標準で付属している。

線路のモデルはイギリス路線標準のタイプではなく、ドイツ路線で一般的なものが使用されている。この線路はLiverpool-Manchester?の全線やSouth London Networkの一部区間でも使われている。

2014年9月に提供を開始したTrain Simulator 2015の標準収録路線ともなり、この時に801系が追加された。801系はHitachi Class 801の記事も参照。

紹介映像

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沿線概況

ロンドンのターミナル駅の1つであるキングス・クロス駅は1852年に開業。リーズやニューカッスル、エディンバラへ向かう長距離列車や、ピーターバラやケンブリッジへ向かう近郊列車が発着する。すぐ西にはセント・パンクラス駅が隣り合う。

この先はフィンズバリーパーク、アレキサンダーパレス、ポッターズバー、ハットフィールド、ウェルウィンガーデンシティ、スティーブニッジ、ヒッチンを経由し、近郊列車の終点の1つで交通の要衝、ピーターバラに到達する。

ピーターバラはローマ帝国時代の街道の中継地点であり、19世紀の鉄道開通後は産業都市として発展した。駅には広大な側線が広がる。近郊列車の運転区間はここまで。ロンドンから断続的に続いていた複々線区間も終わり、以北は複線となる。

基本収録車両

365系

イギリス国鉄時代の1990年に登場した近郊用電車。愛称はネットワーカー。365系は架空電車線方式の交流電車で、東海岸本線の近郊列車に使用される。

国鉄時代はネットワーク・サウスイーストに配属。民営化後に乗務員室に冷房装置を設置する改造を受け、その際に前面形状が変化した。改造後の顔の印象から「スマイルトレイン」とも呼ばれることも。

アドオンではファースト・キャピタル・コネクトのネオン塗装を収録。

HST

1976年登場のディーゼル高速列車。最高速度は時速125マイル(201km/h)。東海岸本線では1978年に運用を開始した。1989年のインターシティー225登場後も、エディンバラ以北の非電化区間乗り入れ用にHSTが引き続き使用されている。

2018年以降は日立製作所製の800系・801系に置き換えられる予定。

アドオンでは民営化後のナショナル・エクスプレス時代の塗装を収録。ロゴマークはなく塗装のみである。

追加収録車両

801系

2018年に運用開始予定の日立製作所製の電車。電気・ディーゼル両用の800系の姉妹形式である。800系では運用するヴァージングループの列車運行会社により「あずま」の愛称が付与された。

Train Simulator 2015の提供開始に合わせて収録。395系と同様に日立製作所の特別な協力を得て制作された車両である。

801系に関してはHitachi Class 801の単独ページで解説する。

収録内容

特徴

  • 東海岸本線のロンドン・キングス・クロス駅からピーターバラまで、76マイル(122km)を収録
  • ランドマークにアレクサンドラ宮殿、エミレーツスタジアム、ディグスウェル高架橋、キングス・クロス駅のガスワークストンネル、コペンハーゲントンネル、バウンズグリーン車両基地を再現
  • ピーターバラの貨物ヤードと郵便局
  • HSTの機関車・客車をフル編成で収録

シナリオ

12件収録。そのうち当初からの収録は9件。

  • Peterborough Nene Sidings Departure Tutorial
  • King’s Cross Empty Stock Tutorial
  • Peterborough Southbound Stopper
  • North to Hitchin
  • Welwyn Garden City – Down Slow from London (Part 1)
  • Welwyn Garden City – Back Up to London (Part 2)
  • Back to Bounds Green
  • The Staff Train
  • In a Hurry

以下は801系アドオン付属のシナリオ。

  • Morning commute to Stevenage
  • Southbound to Kings Cross
  • The 801 at 08:01

Peterborough Nene Sidings Departure Tutorial

ピーターバラ駅南方のネイネイにある旅客車留置線より開始、365形の運転操作の基本について学ぶ。

  • 所要時間:10分
  • 開始地点:ピーターバラ・ネイネイ留置線

King’s Cross Empty Stock Tutorial

キングス・クロス駅からホーンジーの車庫まで回送列車を運転、365形の運転操作の基本について学ぶ。

  • 所要時間:15分
  • 開始地点:キングス・クロス

Peterborough Southbound Stopper

ピーターバラ駅からロンドンのキングス・クロス駅まで、365形による旅客列車を運転。

  • 所要時間:75分
  • 開始地点:ピーターバラ

North to Hitchin

キングス・クロス駅からヒッチン駅まで365形の旅客列車を運転。

  • 所要時間:40分
  • 開始地点:キングス・クロス

Welwyn Garden City - Down Slow from London (Part 1)

キングス・クロス駅からウェルウィン・ガーデンシティ駅まで、365形の各駅停車列車を運転。

  • 所要時間:45分
  • 開始地点:キングス・クロス

Welwyn Garden City - Back Up to London (Part 2)

ウェルウィン・ガーデンシティ駅からキングス・クロス駅までの復路、365形の各駅停車列車を運転。

  • 所要時間:50分
  • 開始地点:ウェルウィン・ガーデンシティ

Back to Bounds Green

夕方の時間帯、高速列車HSTをピーターバラ駅からロンドンのキングス・クロス駅まで運転。キングス・クロス駅到着後は回送列車となり、バウンズグリーンの車両基地へと引き上げる。

  • 所要時間:80分
  • 開始地点:ピーターバラ

The Staff Train

早朝の旅客列車をピーターバラ駅からロンドンのキングス・クロス駅まで運転。

  • 所要時間:80分
  • 開始地点:ピーターバラ

In a Hurry

夜間の旅客列車をキングス・クロス駅からピーターバラ駅まで運転。

  • 所要時間:50分
  • 開始地点:キングス・クロス

別売アドオン

この路線に対応するシナリオを含む別売アドオン。発売が早い順。後から収録されたものは収録日基準。

First Capital Connect Class 321
マーク3客車の車体がベースの近郊電車。80年代から90年代にかけてロンドン近郊各線とリーズ近郊に投入された。本アドオンではファースト・キャピタル・コネクト塗装を収録。
InterCity Class 91
ロンドンとエディンバラを結ぶ高速列車、インターシティー225。設計速度は225km/h。国鉄時代のインターシティー塗装を収録、同じ塗装のHSTも付属。
Grand Central Class 180 'Adelante'?
アルストム製の都市間高速気動車。ファーストグループが導入後、一部がロンドンとイングランド北東部を結ぶグランド・セントラル社に移った。最高速度201km/h。
LNER Peppercorn Class A2 'Blue Peter'?
LNER鉄道のペパコーン技師が設計したA2形旅客用蒸気機関車、その唯一の保存機。1990年代の動態保存当時の姿を再現している。マーク1客車も付属。