【リベル】

Last-modified: 2023-03-03 (金) 04:24:47

ISEC

【太陽神バラル】が、【ディスノミア】での戦いにおける人々の生き様を、神々の視点ではなく人間の視点で観察することを欲し、作り出した使徒。
誕生した瞬間からすべての使命を心得ており、授かった不滅の肉体と探知されない能力を駆使し、使命の通りに観察を続けてきた。
しかし、果てしない年月を観察するうちに人間へ情が移り、本来死ぬ定めだった運命を覆して幸せをつかんだ者もいることを知り、観察の周回の最後の最後には歴史に干渉して自らより多くの人々を救う決意をする。
イスカンダールから、異世界の戦士たちは戦いが終わるとこの世界での出来事は無かったことになることを知らされ、これら戦士たちを次なる安住の地に移住させ、自ら掴み取った生を平和な世界で謳歌させようとした。
その手段として、観察の褒美に授かった願いの権利を、滅亡寸算の惑星の再生に充て、バラル神の試練を乗り越えたことで得た神の力で世界を【ディミルヘイム】として再創造。
すべての力を使い果たし、二度とさめない眠りについたつもりだったが、1年後に謎の苦痛を訴えて目を覚まし、ディミルヘイムが自分の設計した平和な世界とはかけ離れた剣呑な世界になっていることを知り、原因を突き止めるため旅に出る。
桁外れの年月を観察に費やしてきたため、人々を観察する眼力は並外れており、実力差を埋めてしまうこともある。しかしその生命力は世界創造に使い果たしており、当初本人は自覚していなかったが実際生きていることが不思議なぐらい弱っていた。

ネタバレ

創世による消耗で精魂尽き果てたにも関わらず目覚めることができたのは、【キューブ】の力を与えられていたからであった。
旧作の【キューブルート】による平行世界の1つである、トリニティ第7執政官【モンド】によるアンリミテッド化計画が失敗に終わり、ヒューズによって回収され処分のためイスカンダールへ手渡されたキューブは、キューブルートの物語では唯一その力を使われることがなかった。そして、リベルによるディミルヘイムという新天地へ人々を移住させる計画を知ったイスカンダールは、その行為がリベルの魂まで砕きかねないリスクをはらむものであることを察知し、創世に耐えられる生命力を補填するためにキューブを不活性化させてリベルへ与えていたのである。
のちに創世後の眠りにおいて、抱え続けていたキューブのエネルギーが【アモル】の興味を惹き、接触されたことでキューブのエネルギーが再活性化したため眠りから目覚めることができた。ただこの時、エネルギーの半分奪われていたため、イスカンダールの想定とは異なり、生命力が著しく低下していた。それでもキューブのエネルギーが無ければ創生の反動で眠ることさえできず消滅していたとのこと。
ディミルヘイム編1幕7章で生命力が大きく低下した際にアモルに触れられただけで活力が戻ったのはエネルギーを注入されたためであり、同12章では絶体絶命の危機にアモルからすべてのエネルギーを返されたことで完全復活した。
言い換えれば、キューブとは創世のエネルギーをまかなえるほどのエネルギー体ということになる。