【暗殺者ヨハン】

SF2

一人の男が森を歩いている。彼の名は【ヨハネ】。
普通の冒険者とはいささか趣の異なる派手な格好をしているが、それ以上に特異な過去が彼にはあった。
　
彼はついこの間まで【紅いサソリ】という暗殺組織の構成員だったのだ。
アニマを隠して相手を暗殺するという、サンダイルの人間が持つ感覚を逆手に取った方法だった。
しかし組織の方針に耐えかねて脱走したことで追われる身に*1。
大陸さえまたいでの逃避行にも限界がやってきて、ついに構成員から攻撃を受ける。
　
アニマを隠して活動する者同士の殺し合いは誰にも気づかれないはずだった。
だが、アニマを持たないギュスターヴ13世の目に触れたことで構成員は狼狽。
同時にギュスターヴ13世はヨハネを自陣に誘う。
これを気に入ったヨハネは、以後【ヨハン】と名を変えて彼を守る戦いに身を投じる。
　
もっとも、最後に構成員が言い放った「サソリの毒がお前を殺す」の意味を9年後知ることになるのだが…。

メインキャラクター

攻略

場所は【ヨハンの逃走経路】という総称の、計5つのマップ。
さまざまな地域を逃げ延びようとするエピソードであるため、1つマップを抜けるごとに次の場所は脈絡ない場所へ舞台を移す。
いずれも汎用的な地名が名づけられているが、他のシナリオでも使われているマップ。あくまで汎用的な地名はヨハンの視点で見たものなのだろう。
　
ゲーム上はボス戦や宝箱回収の無い探索のみのシナリオで、ひたすらヨハンを操作してモンスターや暗殺者の敵シンボルを掻い潜り脱出する、やることはそれだけである。
ただし、このシナリオ固有の特徴として、暗殺者は姿を点滅させながらヨハンを追跡し、姿を消している間も当たり判定を持つが、決して「走る」ことはない。
一方でモンスターはヨハンに気付くと駆け寄ってくるが、暗殺者と違って基本的にこちらが「ダッシュ」しない限り感知してこない。
　
暗殺者たちは殺意があるならどうして駆け寄ってこないのか？
それは、サソリの暗殺者特有の【アニマ】（＝気配）を周囲に溶け込ませるステルス技術が、シナリオ上のギミックとして反映されているためである。
道中の回想でもヒントが示されるが、敵の暗殺者は自身がモンスターに気付かれないために敢えてゆっくり歩いている。
一見不気味な彼らの動きだが、その特徴と真意に気付くことができれば、同門のヨハンにも同じことができると気付くはず。
　
また、わざわざそうやっていることから察せられる通り、モンスターの中には強敵もいる。
一方で暗殺者は近年質が下がっていることの表れか、仮に追い付かれてもヨハン初期習得の【烈風剣】で適当に蹴散らせるレベルの雑魚。どちらを警戒すべきかは言うまでもないだろう。
ただし、【ホーンバファロー】など一部のシンボルはこちらが歩いていても気まぐれに追ってくることがある。事前セーブをしっかりやりながら、気配消しを過信せずやり過ごそう。
最後の草原では1/16の確率で【クィンペッグ】+【ナイトペッグ】を引き当てる恐れがあるので注意。
　
なお、烈風剣はヨハンの初期習得以外に覚える方法が無く、一度【封印】するか彼をバトルに参加させるまで他のキャラで使い回すことができない。
新キャラの技を一度封印するクセをつけてない人は要注意。ただし、直後の【町シナリオ】では彼がいる状態でメニューを開く機会が再び来るため、こちらはまだ取り返しが付く。
　
もっと気をつけなければならないのは、【ヴァンアーブル】のパーティ加入機会がこのシナリオの直後の町シナリオ以外に存在しないこと。
ヴァンアーブルの初期装備は貴重品だらけだが、これを逃すと【装備回収屋】の選択肢にも入らず、装備を頂くチャンスが永久に失われてしまう。必ず町シナリオに着手しよう。

リマスター版

ヴァンアーブルの初期装備解除&ロール確認チャンスは増えており、町シナリオをうっかりスルーしてもフォローが利くようになった。
連戦を見据えて一定数の剣や最大JP補正を賄っておけば下級暗殺者【道場】でCRとチップ(の為の元手アイテム)稼ぎも可能になっており、時間をかける価値は増えている。
ヨハンのLPが低いことに加えて回復可能な場所が無いことに変わりはないので、時間をかけて稼ぐのであれば保険として【ソウルクリスタル】辺りを用意しておきたい。
使ってしまってもここでの儲けで補充できる。