【海風貝】

RS2

【交易ルート奪回】クリア後【サイゴ族の村】の村長から購入することができる。

本作ではイベントなどでクラウンを消費する際には手持ちの上限である10,000クラウン全てが必要となるケースが多いのだが、このアイテムは例外で1,000クラウンでいい。
そういった意味で言えば安くてお得なのだが、結局のところほとんどのイベントで10,000クラウン要求されることに変わりないため、1,000クラウンでも減らしてしまうと他のイベントで支障が出やすいという意味では厄介さはさほど変わらない。どうせ皇帝のポケットマネーなど補充もしやすいため10,000クラウンではなく1,000クラウンというメリットは基本的にないといっていい。

購入時の説明では【海の主】の声を聞くことができるとのことで「貝殻から波の音が聞こえる」に通ずるようななんとも眉唾物の代物であり、特に南下政策でナゼールを訪れた場合は、海の主自体が何のことかも分からないと思われるため、取り敢えず土産物感覚で購入することが多いと思われる。
仕入れ先が【トバ】であるため、マジックアイテムのような類ではないと思われるが、一品物なのかトバでは海の主の声を聞くことができる貝が名産となっているのかは不明。
【海女】が採ってきたものなのかは分からないが、もちろん海女皇帝で購入することもできる。

実際にこのアイテムが必要になるのはレオンブリッジが破壊された時で、この時犯人を求めて【ワイリンガ湖の洞窟】を訪れると海の主が存在し、このアイテムを持っていれば橋を壊した犯人であることと理由を語ってくれる流れとなる。
このアイテムを持っていなかった場合は、海の主の鳴き声こそ聞こえるが、なんと言っているかが分からないこともあり、皇帝が目の前の存在を犯人と決めつけ討伐するか否かの選択肢が出る。

海の主は【七英雄】の第2形態に並ぶ強敵であり、なおかつゲーム中盤程度でレオンブリッジのイベントが発生するため体感的な強さでいえばラスボスを除く敵の中で最強クラスであり、大抵惨敗を喫してしまうことになるが、中には鍛えた上で海の主を倒し、後にこのアイテムの存在に気付いた者もいるようである。
南下政策をとらず【ナゼール】地方を放置していた場合、海の主があまりにも強敵なので何か他の道があるのでは、と思いつつほとんど関連性がないナゼールに活路を見出せることには気付きにくいのが難点。
　
一応といえば一応、入手場所はレオンブリッジが面している海沿いという共通点はあるが、地域的に離れすぎていることや、該当地域候補が多すぎるといった理由で、そうした方面からもこのアイテムの所在位置を詰めるのはかなり難しい。

このアイテムを持っている状態で海の主と話しかけた場合、相手が強いとみたためか本作のイベントにしては珍しく選択肢なしで和解して戦闘回避となるので、海の主と戦いたい場合は、このアイテムを手放しておく必要がある。
なお、一度、和解した状態でワイリンガ湖の洞窟を出ると、海の主は洞窟からいなくなってしまうので、和解後に再挑戦することは基本的にできない。
唯一の例外は、和解した直後にワイリンガの洞窟を出るまでの間に【ゴミ箱】から海風貝を捨てた場合で、この状態で海の主を調べると直前に海の主と和解したはずなのに、直前のことなどなかったかのように海の主を討伐するかどうかの選択肢が出る。
ここで討伐した場合、海の主との和解は無効となり、海の主を撃破したものとして後のルートが進行する。
単純に海の主を倒すだけなら、そこまで回りくどいことをせずとも海風貝を持たずに海の主の元を訪れればいいだけなので小ネタの範疇であるが、海の主がレオンブリッジを壊した理由を聞いた上で、やっぱり抹殺するという悪人プレイをすることができるため、わざわざこの手順を採る鬼畜な皇帝も少なくない。

RS2(漫画版)

第二巻で登場。
【トバ】の老商人が亡き妻が海で発見したものを10万クラウンで販売しており、【オライオン】が全財産投げ打って購入しようとする。
【ゲオルグ】に文句言われるも、オライオンの意気込みを見た商人から無料で譲ってもらう。

RS2R

本作でも役回りは一緒。海の主の元へ行った時は魔法のように海の主の声を変換しているように見えるのでやはりただの貝というわけではないのかもしれない。見た目は巻貝。

アイテム周りの仕様変更により、一度入手するとその周回では手放す手段がないため、購入した時点で当該周回では海の主と戦うことができなくなる。
当然、原作版で出来た、橋を壊した理由を聞いた上で「なるほど、許さん」として抹殺することも出来ない。

本作では【エネミー図鑑】の登場により、エネミー図鑑に海の主を載せたい場合は一度は戦闘する必要があるので、海の主と戦うつもりならこのアイテムは海の主と戦うまで手を出さないようにしておこう。