概要
16ビットの整数で設定できる最大の数値。（2の16乗-1）
この値がよく選ばれる理由は、1バイト=8ビット単位で考えた時に1バイト(【255】)では小さすぎ、3バイト(16,777,215)では大きすぎて無駄が多いというゲームバランス上の理由が大きい。（例えばよく使われるボスHPの場合、無関係な雑魚モンスターも含めた全モンスターのデータ領域を1バイトずつ増やすか、特定のバトルのみ例外処理を入れる羽目になる。サガシリーズの場合後者の手段がよく採られる*1）
【16777215クラウン】などの例を見ればわかるように、65536以上の数字が扱えないというわけではない。
SFC時代までのゲームでは、この数値を超えるとオーバーフローを起こしていたケースは多い。
サガ2
敵を混乱させて体術武器を使わせると、これに近い値を被弾する。
【七支刀】も裸足で逃げ出すオーバーキル。
RS1
【サルーイン】のHPが65535。
WSC版の攻略本ではその数値がしっかりと明記されており、この頃の時代であればなぜこの数値であるのかピンときたプレイヤーもそれなりにいたはず。
また、HPが50未満の場合にガラハド蘇生をデスに依頼すると、主人公の最大HPが負のオーバーフローを起こしてこれに近い値へ一気に上げられる*2。ただしHP49以下で冥府の最深部に辿り着くことは、サルーインを倒すより難しいだろう。
戦闘回数の上限でもあり、非現実的な数値ゆえか上限チェックをされていなかったようで、この数値を超過すると進行段階が初期状態へ戻る（SFC版*3）。
もっともそれ以前の段階で進行は半ば破綻しており、そんな状態の中で常識的なクリアまでの戦闘回数の60倍以上を過ごすのはいろいろな意味で狂気の沙汰。
WSC版では少なくとも進行破綻の方が修正されているが、上限突破については未確認。
RS2
明確にこの数値が上限であるとゲーム上で明らかにされているわけではないが、ラスボスである【七英雄】の第7形態の【HP】は65535となっており、恐らく本作のHPの上限と思われる。
SFC版の【バグ皇帝】の中にも一度HPが0になると、最大HPが65535になる個体がいる。
ゲーム中では、ラスボスは複数の形態を持つことにより更に高いHPを演出している。
SFC版では【運河要塞で技術点稼ぎ】を行い、一度の戦闘で獲得した【技術点】が10000を超えると【0 技術点】と表示されるようになるが、獲得は正常に行われる。
しかし、内部的な獲得技術点が65535を超えるとオーバーフローを起こし、0に戻ってしまう。
携帯移植版・リマスター版で修正済。
SF1(PS版)
PS版ではダメージ表示が65535を超えると、0から数えなおしになる。
見た目上の数値のみ少なくなるが、実際は65535を超えた大ダメージとなる。
また、PS版では【戦闘回数】のカウントの上限でもある。
【エミリア】編・【アセルス】編・【T260G】編はメインシナリオの進行に戦闘回数が絡む場面があるが、上限に達してしまうとシナリオが進まなくなってしまう【ハマリポイント】が存在する。
【タンザー】放置での【オートレベルアップ】などよっぽどのことをしていない限りはまず発生しないが。
SF1(リマスター版)
ダメージ数値表示の上限が修正され、10万以上のダメージも表記されるようになった。
表示上限は【999999】。
総戦闘回数のカウント上限も修正された。