『なんだよお前は!!煩いんだよ!!
どう思おうが僕らの勝手だろう!!』
何が煩いよ、何が勝手よ。
なんでそんな事をするのか聞いただけなのに。
そんなことを私が思っていた・・・
そのとき・・・
目の前に拳銃があった。
「・・・え?」
「セチアさん!!!」
リンクさんが叫ぶ声・・・。
ああ、このまま死んじゃうのかな・・・?
まだ仕事も果たせてないのに。
目をつぶった・・・。
バン!!
音が、聞こえた。
・・・ん?あれ?
・・・撃たれてない?
いったいどうして?
「間にあったみたいだね。」
そういって私の目の前に現れたのは、リンクさんでも、ロイさんでも、アイクさんでもない、青い髪をした男の人だった。
この人が、私を銃弾から守ってくれたの?
「・・・え?・・・あなたが私を助けてくれたんですか・・・?」
「そうだよ。無事かい?」
「は、はい・・・。」
少しどぎまぎしながらだけど、答えた。
「・・・やっときましたか、マルス。」
「マルス?」
マルス・・・どっかで聞いたような・・・。
・・・あ!そういえば、さっきロイさんが衣服売り場にマルスさんがいるって・・・。
・・・とりあえずお礼を言わなきゃ。
「あ、ありがとうございます。
私、セチアっていいます。」
「僕はマルス。よろしく。」
・・・ところで・・・。
「あの~・・・さっきまで大暴れしていた人たちは・・・?」
「お縄頂戴になっているぞ。」
ロイさんが言った言葉に少し安心。
やっぱりああいう人たちは怖いよ・・・。
・・・あ!プレゼント!
「皆さん、見ず知らずの私を助けてくれて、ありがとうございました。
これ、お礼です。」
「おおっ!いいのか、3つも!」
「肉はないのか、肉は。」
「ありがとうございます、セチアさん。」
「じゃあ、私はもうこれで・・・。」
「もういってしまうのかい?」
「ええ、でも、あなた達と一緒に入れて楽しかったです。ありがとうございました!」
「さようなら!セチア!
いや・・・
サンタクロース!!」
ああ・・・これでいいの・・・。
とっても、楽しかったよ。
彼らは、満足そうに自分のすみかへ帰って行った